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エピローグ『そして、日常へ』
それぞれの“ログアウト”の先に、彼らは何を見るのか。
余韻のひとときをお楽しみください。
次の日、桜咲学園。
紗雪は、いつも通りに登校する。
けれど、どこかが違った。
背筋は伸びたまま、だが目の奥に力がある。
「……おはようございます」
控えめに、けれど確かに声をかける。
周囲の生徒たちが振り向く。
“完璧な令嬢”が、ほんの少し変わった瞬間――。
帰宅後、今日も彼女は広い自室の大きなベッドに横たわり、静かにヘッドユニットを装着しログインボタンを押す。
「LUX-α、ログイン認証。Echoes of Logosへ、アクセス開始」
今日も、あのふたりが待っている――。
次の物語が、どこかで始まっているかもしれません。
“Echoes of Logos”の世界に、また会いましょう。