57 第二次ルアン(カマクラ)攻防戦③ 〜人身御供。因果は巡る〜
本日、このお話も含めて、3話投稿予定です。18時30分、21時30分にアップする予定なので、ぜひご一読ください!
夜明けと共にルアン村(現カマクラ)の精鋭部隊による電撃的な奇襲を受け、多大な損害と屈辱を味わったフレッド・コライス連合軍。コライス子爵は怒り狂い、おののくフレッド男爵とその三人の子供たちである、クジュ、カッス、インバを矢面に立たせ、全軍をアケトが新たにオダワラ城塞と名付けた中央城塞へ進軍させるという、冷酷な命令を下した。
そして翌日、季節は穏やかな春の陽気に包まれていた。雪解け水がきらめき、木々の新芽が力強く芽吹き、小鳥たちのさえずりが長閑に響いている。しかし、オダワラ城塞の前に広がる平原には、そんな春の麗らかな風景とはおよそ不釣り合いな、鉄と血の匂いを予感させる殺伐とした空気が重く漂っていた。
フレッド男爵は、もはや数えるほどしか残っていない供回りと、恐怖に顔を引きつらせ、互いに責任をなすりつけ合うように小競り合いを繰り返す三人の子供たちを伴い、巨大なオダワラ城塞の威圧的な城門の前に、まるで生贄のように立たされていた。彼の声は、春風にかき消されそうなほど弱々しく、そして明らかに震えていた。手綱を握る指先も、情けないほどに震えている。
「も、門を開けよ…! こ、このダニー・フォン・フレッドこそが、この地の正当なる支配者であるぞ…! そ、速やかに門を開き、首こうべを垂れて降伏せよ…! さすれば、寛大なる余が見逃してやらんでもない…ぞ…!」
その言葉は、あまりにも虚しく、惨めだった。もはや虚勢を張る気力すら残っていないのかもしれない。彼らの背後、矢の届くギリギリの距離を保って布陣するアイゼンフェルス男爵の弓兵部隊が、まるで逃亡を許さぬとでもいうように、静かに、しかし確実に彼らに狙いを定めているのを、男爵も子供たちも痛いほど感じていたからだ。
コライス子爵の冷酷な策略――彼らを捨て駒として、カマクラの戦力を探り、あわよくば城門を開けさせるための生贄にするという算段――は、誰の目にも明らかだった。
「ち、父上…もう、おやめください…! 我々は、見捨てられたのですぞ!」
クジュが、涙ながらに訴える。
「うるさい!黙れ、この役立たずめが!全ては貴様たちが、あの黒髪の小娘一人始末できなかったせいではないか!」
フレッド男爵は、息子に責任を転嫁することで、わずかなプライドを保とうと必死だった。
「わ、私は悪くないわ!悪いのはカッスよ!あいつがもっとしっかりしていれば…!」
インバが金切り声を上げ、カッスは
「僕のせいじゃない!姉上がいつも偉そうにしているからだ!」
と泣き叫ぶ。
見苦しい内輪揉めが、敵の城塞の前で繰り広げられていた。
その時、オダワラ城塞の高い城壁の上の物見櫓に、すっくと一人の少女が姿を現した。黒髪を春のそよ風になびかせ、そのどこまでも澄んだ蒼い瞳で、フレッド男爵たちを静かに見下ろす、アオイ・ホウジョウだった。その姿は、戦場の喧騒の中にあって、まるで一枚の絵画のように美しく、そして神聖ですらあった。
「…フレッド元男爵。そして、クジュ、カッス、インバ…またお会いしましたわね」
アオイの声は、春の日差しのように穏やかでありながら、研ぎ澄まされた刃のような、氷のような冷たさを秘めていた。
「まさか、あなたたちがこうして、哀れな人身御供のように、敵の城門の前に立たされる日が来るなんて、想像もしていませんでしたわ。私が、あの薄暗い屋敷の片隅で、どれほどの屈辱と絶望を味わい、どれほどの恐怖に震えてきたか…その気持ちが、ほんの少しでも、今のあなた方にはお分かりいただけたかしら?」
アオイの言葉は、静かだったが、フレッド一族の胸に鋭く突き刺さった。彼らの脳裏に、かつて自分たちがアオイにしてきた数々の非道な仕打ちが、嫌でも蘇ってくる。
「だ、黙れ!この裏切り者の小娘が!」
フレッド男爵は、恐怖を怒りで塗りつぶそうと声を張り上げたが、その声は無様に裏返っていた。
「ア、アオイ!き、貴様、よくもぬけぬけと我々の前に姿を現したな!」
クジュが、震える声ながらも虚勢を張って叫ぶ。その顔は恐怖で歪み、もはや貴族の威厳など欠片もない。
「そうだ!お前のような出来損ないが、我らに説教など片腹痛いわ!さっさとこの門を開けろ!そして、我々にひざまずいて許しを乞うがいい!」
カッスも、恐怖を怒りで誤魔化すようにわめき立てる。
「そ、そうよ!ゴミュ兄様の仇!お前を八つ裂きにしてやるんだから!お、お父様!早く、あの女を捕まえて、私に引き渡してちょうだい!」
インバも、金切り声を上げた。その瞳には、恐怖と憎悪と、そしてわずかに残った哀れなプライドが醜く入り混じっている。
アオイは、そんな彼らの浅ましい姿を、ただ静かに、そして深い哀れみを込めた瞳で見下ろしていた。かつて自分を虐げ、絶望の淵に突き落とした者たちの、これが末路なのかと。
そして、アオイはゆっくりと右手を掲げた。その掌から、ふわりと薄絹のような水の霧が生まれ、春風に乗ってフレッド男爵一行の頭上へと広がり始めた。それはまるで、朝靄が再び立ち込めるかのように、彼らの姿を徐々にかすませていく。
「な、なんだこれは…?霧か…?」
フレッド男爵が訝しげに空を見上げる。
「フン、この程度の魔法で何ができるというのだ!やはり忌み子は忌み子よな!大したことはできまい!」
クジュが、ここぞとばかりに嘲笑の声を上げた。カッスやインバも、
「気味が悪いわね!」
「さっさとその霧を払え!」
と口々に罵る。彼らは、その霧が肌をじっとりと濡らし、鎧の隙間にも染み込んでくる不快感以外、特に脅威を感じてはいなかった。
アオイの隣に、音もなくアケト・ミナモトが並び立つ。彼は、愚かな嘲弄を続けるフレッド一族を一瞥すると、静かに、しかし戦場全体に響き渡るような声で呟いた。
「――油断大敵、ですよ。そして、蒼依の力は、そんな生易しいものではありません」
アケトが右手を天に突き上げると、その指先に凄まじい雷の魔力が集束し、バチバチと激しい音を立てて蒼白い光を放ち始めた!
「まさか…!」
遠巻きに見ていたコライス子爵が、その異様な魔力の奔流に目を見開く。彼は、カマクラの攻撃方法をこの目で見定めたいと思っていたが、これは彼の想像を遥かに超える予兆だった。
「天よ裁け!雷よ滅せ!『天罰の雷槌』!!」
アケトの号令と共に、天を突くかのような巨大な雷の槌が、アオイの霧で湿ったフレッド男爵一行の頭上めがけて、無慈悲に振り下ろされた!
ズゥゥゥゥンンン!!!
耳をつんざく轟音と、目を焼く閃光。そして、大地が激しく震動する。
雷槌が直撃した場所は、一瞬にして焦土と化し、黒煙が立ち上る。そこにいたはずのクジュとカッス、そして彼らの周囲にいた数名の供回りの兵士たちは、悲鳴を上げる間もなく、その姿を跡形もなく消し飛ばされていた。残ったのは、雷の熱で溶けた地面と、不気味な静寂だけだった。あまりにも一方的で、そして圧倒的な殲滅。
「あ…あ…ああ……く、クジュ…カッス……」
フレッド男爵は、目の前で二人の息子が一瞬にして塵と化した光景に、腰を抜かし、その場にへたり込んだ。彼の顔からは血の気が失せ、もはや言葉も出ない。
「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!い、いやぁぁぁぁぁっ!」
インバもまた、兄たちの凄惨な最期を目の当たりにし、恐怖のあまり金切り声を上げてその場にへたり込み、みっともなく失禁していた。彼女のプライドなど、この絶対的な力の前に、もはや何の役にも立たない。
「た、助けてくれ!頼む!もう二度と逆らわん!何でもする!だから、命だけは…!」
フレッド男爵が、地面に額をこすりつけ、見苦しく命乞いを始めた。
「お、お父様…わ、私も…私も助けて…!アオイ!お願い!もうしないから!あなたの言うこと、なんでも聞くからぁ!」
インバも、涙と鼻水と汚物にまみれながら、アオイに向かって必死に手を伸ばす。
アオイは、そんな彼らの無様な姿を、もはや何の感情も浮かばない、氷のように冷たい瞳で見下ろしていた。そして、静かに、しかしはっきりと告げた。
「…ええ、そうですね。もう、あなたたちと交わす言葉は何もありませんわ。サヨナラ、私の『ご家族』だったものたち」
アオイの右手に、再び蒼い水の魔力が集束し、鋭利な氷の槍にも似た『アクアランス』が数本形成される。それは、彼女の長年の憎しみと、そして過去との決別を象徴するかのように、冷たく、そして美しく輝いていた。
「あ…」
「いや…」
命乞いの言葉は、もはやアオイの耳には届かない。放たれたアクアランスは、正確にフレッド男爵とインバの心臓を貫き、彼らの短い悲鳴と共に、その惨めな命を絶った。
その光景を、安全な距離から見ていたコライス子爵とその配下の男爵、騎士たちは、言葉を失い、ただただ震え上がっていた。
「…なんという…計画的な殲滅だ…最初の霧は、雷の威力を高めるための布石だったというのか…?」
グライフホルン男爵が、乾いた唇を震わせながら呟く。
アイゼンフェルス男爵も、自慢の弓を持つ手が微かに震えている。
「…ひ、人の成せる業ではない…まるで、天変地異、いや、神の裁きのようだ…我々は一体、何を相手に戦おうとしていたのだ…」
兵士たちは、もはや恐怖で顔面蒼白となり、馬は狂ったように嘶いななき、武器を取り落とす者も続出した。彼らの戦意は、この一連の出来事で完全に打ち砕かれたと言ってよかった。
コライス子爵自身も、その顔から血の気が引き、冷や汗が止まらなかった。
(これほどのものとは…!フレッドの報告など、何の役にも立たなかったではないか!あの子供たち…いや、あれはもはや子供ではない、悪魔か、あるいは神か…!だが、これで奴らの手の内は一つ見えた…いや、見せつけられたというべきか…!しかし、この力…この力さえ手に入れれば…!)
彼の心には、戦慄と共に、より一層歪んだ征服欲が燃え上がっていた。
オダワラ城塞の城壁の上。アケトとアオイは、静かにコライス子爵軍を見据えていた。そして、アケトの声が、今度は戦場全体に響き渡るように、しかし冷ややかに告げられた。
「コライス子爵、そしてフレッドの残党に与くみする者たちよ、よく見ておくがいい。これが、我らミナモト豪族に弓引く者の末路だ。次はお前たち全員の番だ」
その言葉を残し、アケトとアオイは静かに城壁の内側へと姿を消した。後に残されたのは、フレッド一族が存在した場所から立ち上る微かな水蒸気と、焦げ付いた土の匂い、そして恐怖に染まったコライス子爵軍の兵士たち、そして春の長閑な陽光だけだった。
戦いの火蓋は、今まさに、そしてあまりにも衝撃的な形で、切って落とされたのである。
城塞内部、作戦司令室に戻ったアケトとアオイは、二人とも魔力をほぼ限界まで使い果たし、額には玉の汗を浮かべ、荒い息をついていた。特に、アケトの放った『天罰の雷槌』と、その布石となったアオイの広範囲ミスト魔法、そしてとどめのアクアランスの連続使用は、彼らの精神にも大きな負荷をかけていた。
「…アケトさん…私たち、少し…やり過ぎてしまったかもしれません…」
アオイが、壁に手をつき、か細い声で呟いた。その顔色は蒼白で、普段の凛とした姿からは想像もつかないほど消耗している。
「ああ…」
アケトも、額の汗を手の甲で拭いながら、深く息を吐いた。
「確かに、あの威力は想定以上だった。だが、それ以上に問題なのは、俺たちが感情に任せて力を振るってしまったことだ。フレッド一族への積年の憎しみが、冷静な判断を鈍らせた…憎しみは目を曇らせる…改めて肝に銘じなければな。この力の制御と、そして何よりも心の制御が、これからの戦いでは重要になる」
二人は、互いの消耗しきった顔を見合わせ、静かに頷き合った。この圧倒的な力は、諸刃の剣。使い方を誤れば、自分たちをも滅ぼしかねない。
そこへ、ルカオンを筆頭に、ジャン、ブレディ、ライカ、そしてシャナイアやリリーといった仲間たちが、興奮した様子で駆け込んできた。
「おいおい、アケト!アオイ!今の、一体なんだよ!?アオイの霧からのアケトの雷、そして最後のアオイの槍!あんなとんでもねえ連携魔法、見たことも聞いたこともねえぞ!まるで天変地異じゃねえか!」
ルカオンが、目を丸くしてアケトの肩を掴む。
「すっげえ…!本当に、雷の槌が落ちてきたみたいだったぜ!あれをまともに喰らっちゃあ、どんな奴だってイチコロじゃねえか!?」
ジャンも、興奮で顔を真っ赤にしている。
ブレディも、普段のクールさをかなぐり捨て、感嘆の息を漏らした。
「…あれほどの魔力操作と威力…信じられない。まさかお前たちが、あそこまでの連携を隠していたとはな」
「アケト、アオイさん!お二人とも、お怪我はございませんか!?」
シャナイアが、心配そうに二人の顔を覗き込む。
「あれほどの魔力消費…お体への負担も大きかったでしょう。すぐにご休憩を…」
リリーも、
「本当にすごかったです…でも、無理はなさらないでくださいね」
と、潤んだ瞳で二人を見上げている。
仲間たちの純粋な驚嘆と賞賛、そして心からの気遣いに、アケトとアオイの張り詰めていた気持ちが少しだけ和らいだ。
「ありがとう、みんな。大丈夫だ」
アケトは、仲間たちに力なく微笑みかけた。
「だが、油断はできない。コライス子爵は、これを見てさらに怒り狂うだろう。すぐに次の手が来るはずだ。各「備え」は、警戒態勢を絶対に解くな」
その言葉に、皆の顔が再び引き締まる。
一方、オダワラ城塞から数キロ離れた場所に後退したコライス子爵軍の陣営は、まさに大混乱に陥っていた。先程の悪夢のような光景が、兵士たちの脳裏に焼き付いて離れない。アケトとアオイの放った、天変地異とも言うべき連携魔法。そして、一瞬にして消滅したフレッド男爵一族。その圧倒的な力の前に、彼らの戦意は大きく削がれ、恐怖だけが支配していた。
コライス子爵の天幕には、グライフホルン男爵、アイゼンフェルス男爵をはじめとする主要な指揮官たちが、青ざめた顔で集まっていた。天幕の中は、重苦しい沈黙と、風に乗ってきたのか焦げ臭い何かの匂いが漂い、言いようのない絶望感に満たされている。
「…見たか、諸君」
最初に沈黙を破ったのは、コライス子爵だった。その声は、怒りよりも、むしろ理解を超えた現象を目の当たりにしたかのような、呆然とした響きを帯びていた。
「あれが…あれが、あの小僧と小娘の力だというのか…?魔法…いや、あれはもはや魔法というよりも、神の怒り、あるいは天罰そのものではないのか…?」
「閣下…にわかには信じられませぬ。我が軍の魔法使いたちも、あれほどの現象は見たことも聞いたこともないと申しております。最初の霧、そしてあの雷撃、最後は水の槍…連携も完璧でした。あれは一体…」
アイゼンフェルス男爵が、震える声で問いかける。
その時、比較的冷静さを保っていたグライフホルン男爵が、重々しく口を開いた。彼は、勇猛さで知られる武人だが、今日の光景は彼の戦における常識を根底から覆すものだった。
「コライス閣下。あのオダワラ城塞の堅固さ、そして今しがた目の当たりにした、あのアケト・ミナモトとアオイ・ホウジョウの尋常ならざる力…これらを考慮いたしますと、もはや正面からの力押しは愚策としか思えませぬ。彼らは、我々の想像を遥かに超える力と知恵、そして準備を有しております。
ここは一度冷静になり、兵糧攻めによって彼らの力を削ぎ、長期戦に持ち込むのが最善かと愚考いたします。あの城塞がいかに堅固であろうとも、食料が尽きればいずれは…」
しかし、グライフホルン男爵の現実的かつ慎重な進言は、コライス子爵の逆鱗に触れた。
「兵糧攻めだとぉ!?」
コライス子爵は、椅子から立ち上がり、激昂した。
「この私が!大陸にその名を轟かせるコライス子爵が!たかが農民上がりの小僧ども相手に、そのような回りくどしく、そして臆病な戦法を取れと申すのか!ふざけるな!」
彼の顔は、怒りと屈辱で真っ赤に染まっている。先の魔法の威力に恐怖を感じたのは事実だが、それ以上に、貴族としての彼のプライドが、そのような「弱腰」な策を許さなかったのだ。
「奴らは、確かに小賢しい魔法を使う!だが、それも一度きりのまぐれ当たりかもしれん!我らには、700の、いや、先の奇襲と今ので減ったとはいえ、まだ500以上の大軍がいるのだ!あの小僧どもがどれほどの魔法を使おうとも、数で押し潰してしまえばよい!我がコライス家の、そして貴族の力というものを見せつけてくれるわ!」
コライス子爵は、完全に冷静さを失っていた。あるいは、恐怖を怒りで無理やり押さえつけようとしていたのかもしれない。
「よいか!全軍に告げよ!明日、夜明けと共に、城塞へ総攻撃をかける!あの忌々しい城壁を打ち破り、アケト・ミナモトとアオイ・ホウジョウの首を刎ね、カマクラの村を徹底的に蹂躙するのだ!退く者は斬る!我が軍の威信にかけて、必ずや勝利を掴む!」
その宣言に、グライフホルン男爵やアイゼンフェルス男爵は、顔を見合わせ、内心で深くため息をついた。
((…いや、愚か者め…!あれだけのものを見てもまだ分からぬか!))
彼らは、コライス子爵の短絡的で感情的な決定が、この戦いを破滅へと導くことを予感せずにはいられなかった。だが、最高指揮官の命令に、表立って逆らうことはできない。彼らは、重い気持ちで天幕を後にし、それぞれの部隊へ絶望的な総攻撃の命令を伝えるのだった。
コライス子爵軍の陣営は、その夜、恐怖と不安、そして指揮官への不信感という暗雲に包まれながら、破滅の朝を待つことになった。
このお話は、第32話でアオイがフレッド一味にされていたことへの、意趣返しの話となっています。
もしよろしければ、第32話ももサラッと読み返してみてくださいm(_ _)m
ご一読いただきありがとうございます!
いよいよ物語も佳境。ラストへ向けて頑張りたいと思います。
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