表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/218

脱力からの無気力

とりあえず獲得したポイントで知力を上げるかな、知力0は視覚的に嫌すぎる。1……もアレだな、キリ良く5上げておこう。あとは敏捷10と器用5でいいか。





PN:シキ

Lv:12


職業:剣士

冒険者ランク:B

所持金:51200Gゴルド


体力(HP):70

魔力(MP):20

スタミナ(ST):55

筋力(STG):70(55+15)

敏捷(AGI):50→60

器用(DEX):15→20

知力(INT):0→5(10-5)

耐久(VIT):35→50

精神力(MND):10

幸運(LUC):5





ステータスの反映を確認し、画面を閉じて椅子から立ち上がる。

さてと、次は………………次か。うーん、どうするかな。一息ついたら身体が休みたがってるな、なんか急に何もやる気にならなくなったぞ。たまにあるんだよなこの脱力からの無気力による金縛り。


リペアドランの素材がどれくらいの価値なのか気になるけど、別に急ぎでもないしなぁ………………うん、寝るかぁ。明日確認しよう。


そうと決まれば即行動。仮眠施設へと向かい、簡易式ベッドで横になってログアウト。ヘッドセット型のVR機器を外して見慣れた天井と再会する。


身体を起こして軽くストレッチを行い大きく伸びをすると、全身からバキバキとものすごい勢いで凝りがほぐれる音がした。業務用のVR機器のクッション、やっぱりすごい寝心地良かったなぁと、長年使い続けて反発力の下がったベッドを見下ろした。そろそろ新しい敷きマットが欲しいな、あとで親に買ってくれるように頼んでおこう。



「…………、喉乾いたな」



VRゲームをプレイしている最中はお菓子やジュースの飲み食いが一切出来ないので、ゲームからログアウトした後は高確率で胃が固形物か飲料を求めるようになっている。

一昔前はお菓子やジュースを飲み食いしながらゲームをするのが普通だったらしいが、昔は両手でコントローラーを持ちながらゲームを操作していたらしいからな。今じゃ平らな場所で横になって脳波でプレイする時代だ。寝ながら飲み食いを行うという特殊技能を人類は持ち合わせていないので、自然と飲み食いはプレイ前に済ませるか、プレイ後に取る形にシフトする。

個人的にはプレイ前に飲み食いすると満腹中枢が刺激されて眠気が強く出たりトイレが近くなるので、プレイ後に飲み食いするようにしているが、この辺りはまあ好みの範囲である。


世の中には『点滴を刺して長時間休む事なくぶっ続けで文字通りの廃人プレイ』を行う人間も存在するみたいな噂話を聞いた事があるが、流石に都市伝説の類いだと思いたい。人間の業が深すぎる。



と、まあそんな与太話はどうでもいい。喉の乾きを潤すのが先決だ。

確か冷蔵庫の中に作り置きの麦茶が入っていたはず。今朝、家を出かける前に開いた冷蔵庫内の記憶を頼りに、俺は階下にあるダイニングへと向かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ