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炸裂クロスカウンター

「そろそろ一発くらい貰ってくれたっていいだろうがよォ……!!」


「御生憎様、手を抜くつもりは毛頭ないわ。それに私へ一撃見舞いたいのであれば、通常攻撃ではなくスキルを使うべきではなくて?」


「……じゃあお望み通りくれてやるから喰らってくれよなァ!――『左突掌サツキショウ』!!」



息つく暇もない連打の応酬にピリオドを打たんと繰り出されたシャトー渾身の左拳がミサさんを襲う。



「――――『寸勁・交叉』!!」



だがそれを紙一重で避けながら放つ渾身のクロスカウンターがシャトーのがら空きの腹部へと叩き込まれ、凄まじい破裂音を打ち鳴らしながら男の身体がくの字に折れ曲がる。



「ガハッ!?」



うつ伏せになるような形で地面へと倒れこむシュトー。ゲームなのでリアルの肉体へのダメージはないが、もし今の一撃がリアルでも炸裂していた場合、内臓が破裂したんじゃないのかと疑うレベルの衝撃音であった。


その威力たるや、シュトーが装備している防具を一撃で粉砕するほどの破壊力を秘めていた。地面に顔と腹を接地させて突っ伏したシュトーの周囲に胴装備の破片がボロボロと散乱している。

それプレイヤーに対して使用していいスキルなんですかね……。

まあプレイヤーキラー相手ならいいのか。……いいのか?


リペアドランの放った雷撃がブッキに直撃するというラッキーパンチもあり、気がつけば襲撃してきたプレイヤーキラー達を返り討ちにし、残るは上空で飛行しているリペアドランのみとなった。

しかしリペアドランが滞空しているのは遥か上空。とてもじゃないが通常のジャンプなどでは届きそうにもない高さだ。


遥か高みからこちらを見下ろす極彩色の竜と。その姿を睨み返す最強の拳闘士。


空中の相手に対してどのような対処をするのかミサさんを見ていると、なにやらステートウォッチからアイテムを取り出した。


あれは……なんだ?細長い筒のような形状をしているが……なんだっけな、海外の映画で見た覚えがあるな。軍人キャラがよく使う閃光手榴弾だこれ。

つまりこれをリペアドランの眼の前で炸裂させて、目眩ましで落下させようとしているのか。


それで上空からの落下……、もしかしてミサさんの未遂に終わった狙いってリペアドランを閃光手榴弾で地面に落下させて下敷きにする作戦だったのか?

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