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特殊戦闘訓練

まあバグだったらバグでなにかしらの進行不具合とか出るだろうから、今の所なにも問題がないってことは仕様だろう……たぶん。


さて、ビルドはどうするか。個人的に好みのプレイスタイルが近中距離からの真っ向勝負だからとりあえず筋力と耐久に15で残り20、敏捷に10割り振って残り10は残しておくかな。

ステートウォッチを操作してステータスポイントを割り振り完了のウインドウをタップする。するとステートウォッチが淡い輝き放った。



PN:シキ

Lv:6



職業:剣士

冒険者ランク:B

所持金:5000Gゴルド


体力(HP):50

魔力(MP):15

スタミナ(ST):35

筋力(STG):25→40

敏捷(AGI):20→30

器用(DEX):15

知力(INT):5

耐久(VIT):20→35

精神力(MND):10

幸運(LUC):5




ステータス画面で割り振られたポイントが反映されているのを確認。特に動きに変化はないが、こころなしか身体が軽くなったような気がしなくもない。敏捷を上げた影響だろうか?




『新着メッセージが届きました』


「ん?」



ステートウォッチから通知音が鳴り響き、封筒のようなアイコンがホログラムで宙に投影される。

差出人の欄には【冒険者ギルド『レーヴ』】と表示されていた。

開いてメッセージを確認すると、担当教導官が行っていた戦闘訓練が終わり特殊戦闘訓練の準備が済んだたので訓練場へと向かうようにと記されていた。


訓練場のある方角を見ると、プレイヤーの集団がぞろぞろとこちらへと戻ってきているのが伺えた。

俺は長椅子から立ち上がると押し寄せてくる人の波が通り過ぎるのを待ち、空いた通路を抜けて訓練場へと向かった。



「えーっと、……シキくん!さっきぶりだね!」


「なんや、今日の今日で随分とせっかちさんやね?」



再び辿り着いた訓練場にはレベさんとリーラライフさんが待っていた。



「忙しなくてすみません。またよろしくお願いします」


「別に謝らんでええよ、これがうちらの仕事やさかい」


「そうそう!気にしない気にしない!」


「それで、どっちの特殊戦闘訓練がお望みなん?……って聞きたいところなんやけど、白髪のあんちゃんは特殊戦闘訓練の事なーんも知らへんやろうからレベ、説明よろしゅう」


「うん、任せてリラちゃん!えっと、特殊戦闘訓練は2種類あってね?1つは『超実践的戦闘訓練』っていって『私は全力で攻撃を防御したり回避するから、シキ君はそれをどうにかして攻撃を当てて私の膝をつかせる』訓練。もう一つが『超実践的回避行動訓練』で『私が全力でシキ君を攻撃するから、シキ君は攻撃せずに全力で私の攻撃を避け続ける』訓練!」



なるほど、つまりレベさんを動くサンドバッグにするか、自分が動くサンドバッグになるか選べって事か。



「うちの見立てでは本気のレベ相手に今の白髪のあんちゃんが膝をつかせるのは逆立ちしたって無理やと思うてるから、うち個人としては回避行動訓練がおすすめやね」


「じゃあ『超実践的回避訓練』でお願いします」


「『超実践的回避訓練』だね!任せて!!」


「いまの練度でレベ相手に3分……いや2分逃げ続けられるなら上出来やね。この訓練はダメージを受けた時点で訓練失敗になるさかい、注意せなあかんよ?」


「わかりました」


「じゃあ早速やろっか!全力でやるからには『土人形クレイドール』にも武器を持たせるから頑張って避けてね!!」


「えっ?」



おっと、雲行きがかなり怪しくなったぞ?本気のレベさんwith土人形とかこれもしかしなくても早計だったんじゃ……?



「『超実践的回避訓練』――――開始だよ!!」



てっきりレベさんとタイマンでの訓練だと勝手に勘違いし、いきなり戦力が増え困惑している俺の胸中など露知らず、難易度急上昇な戦闘訓練第二ラウンドのゴングが鳴り響いた。

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