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真実に隠れた嘘のような本当と小さな嘘

「とりあえず王族のアンタが憲兵の真似事をやってる事情は理解した。それじゃあお次は姿を見せない2人となんでこんな場所にいるのかについて説明してもらおうじゃないか」


「姿を見せられない2人については連れ去られた地上の一般人だ。地下の住人に襲われない為の対策として、認識阻害用の外套を羽織らせている。そして私がここにいるのは、そこにいる我々の同僚である男にこれ以上の捜索は不要と伝える為だ」


「……、ふぅん?」



人を騙すには真実の中に多少の嘘を混ぜると効果的だとかみたいな知識を得たのはなんの映画だったか。……いや、漫画だったかな?説明を求めるフェニアに対して、ケーラは事実を脚色して伝えてみせる。いちおう治安維持部隊に連行されたって意味なら連れ去られた地上の一般人だし、嘘は言ってないな。



「なに!?見つかったのか!?」


「ああ、貴君が探している隊員はすでに別の隊員が保護している。だからこれ以上の捜索は不要だ」


「そうか、それはよかった!!……で、あればお騒がせしてすまなかった!!これこの通り!!申し訳ないッッ!!!!」



フェニアに対して深々と、それはもう深々と長座体前屈を測定しているレベルで頭を下げるエーシ。それを見たフェニアは自身の髪を乱雑にガシガシと掻きながら苦い表情を浮かべる。



「なんだいなんだい、そんな態度取られちゃこっちの調子が狂っちまうよ。……ハァ、わかったわかった、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が、後ろに控えてるのも含めてアタイらにこれ以上手出ししないってんなら、見過ごしてやるのもやぶさかじゃあないよ」


「無論、手出しする事はないとここに誓おう。元より我々治安維持部隊は能動的に動く組織であり、先手を仕掛ける事はない」


「そうかいそうかい、そりゃ結構。だったらもう行きな――と、言いたい所だが、そこの男が暴れてぶっ壊した諸々の修繕費は支払って貰わないとねぇ」



クイッと親指でエーシが暴れ回ったであろう光景を指差した。ぶっちゃけ先程暴れていた【片翼】とやらの女の方がよっぽど壊してなかったか?と言いたい所だが、当の本人はもういない上になんか見た感じ下手に触れたら火傷どころじゃ済まされない性格してたもんな。フェニアなりのリスクヘッジか。



「生憎だが、私は手持ちがない。被害総額は……割れた外壁、へし折れた壁等であれば地上の相場なら150万Gあたりだろうか。で、あればエーシ、貴君の失態は貴君自ら取り戻せ」

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