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そろそろ始末書2桁到達

『――とりあえず、あとで事の顛末を記した始末書を提出してもらうわ。いいわね?』


「……………………しょ、承知した」



パトロのお小言タイムは1分くらい続いた。あまりにも隙のない理論武装の絨毯爆撃は何人たりとも口を挟んで停止させる事は不可能であった。パトロの口から発せられる鋭利な言の葉で斬られる度、どんどん背中を丸めて小さくなっていったケーラはあまりにも惨めであった。人前で怒られるのは色々と堪えるな……。



「アノー、それでワタシどうなるんデスカ?」



一区切りがついたのを見図り、恐る恐るといった感じでクレイがパトロへと尋ねる。



『ああ、ごめんなさい。今すぐ手の空いている者を手配して現場まで同行させるわ。そこからは自由にしてもらって結構よ。それともし従機士に損傷等が見受けられるなら、修理費はこちらで全額負担させてもらうので遠慮なく申し付けて頂戴。費用はケーラの給与から差し引いておきます』


「ワカリマシタ、ならワタシはここでサヨナラしますネ!レオとシキはオツトメゴクローサマーデース!!」



クレイは即断即決すると、レオレクスと俺に向かってビシッと敬礼をしてみせた。俺は使い方の間違っている言葉遣いに苦笑いを浮かべながら軽く会釈し、レオレクスは腰に手を当てて深い溜息をこぼした。



「それ出所後に使うセリフなんだけど?……まあいいや。それよりもクレイ、店で頼んだ事だけど、ちゃんとよろしく頼むよ?」


「Oh、細かい事は気にしないでクダサーイ!そんな事よりリペアデスネ!明日の夜までにはFinishさせておきマース!腕によりをかけてリペアするので楽しみにしててクダサーイ!!」



どうも防具は一件はクレイが修理するという事で決着がついたらしい。クレイは自身の二の腕を叩くような仕草をしてそう言葉を残すと、着ていた外套を脱いでフルフェイスの部下に返して立ち去っていくのだった。



『ノース、彼女を現場のフォルジュロンまで送り届けられる人員を急いで探してきて頂戴。いないようであれば、あなたにお願いするわ』


「ハッ!承知しました!」



立ち去っていくクレイに対して、見送ったパトロは背後に控えていたフルフェイスの部下へと指示を出すと、ノースと呼ばれた部下は鋭い敬礼を返して駆け足でクレイとは逆方向へと走り出した。移動速度はやいなオイ、もう姿が見えなくなったぞ。

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