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そこになければないですね

「すみません、修理品を受け取る前に少し装備を物色します」


「廉価品の山から宝探しかい?何か必要な装備でも?」


「特別何かが必要ってわけではないんですけど、気になったので」


「ふぅん?まあ普段より並んでいる廉価品の数が多いし掘り出し物に期待してしまうのもわからなくはないけど、気まぐれで目標もなく探すのは時間の無駄だとオレは思うよ。せめて『こういうのが欲しい」という目標は定めるべきじゃないかな」



やはり品出しは普段より多いようだ。そしてレオレクスから真っ当な指摘を受ける。昨日思いつきで行動するなと諌められたけど、まあたった一日で染み付いた思考が変化するわけもなく。


欲しい装備……現状の手持ちの武器は剣と槍だし、必要だとするなら至近距離の格闘系の武器と遠距離用の武器だろうか。あとは『恢白』の性能を活かした魔法が使える杖や魔本あたりになるか?



「キミなら……そうだな、格闘系の武器か小盾があると戦略の幅が広がると思うな。人族なら物理攻撃やスキルに補正が入るからそちらを伸ばした方がいい。うん、暇だしオレも見繕うよ」



そう言うとレオレクスは廉価品の山へと歩き出して物色を始める。一言も頼んではいないのだが、対人戦を数こなしていそうなレオレクスの意見は貴重だ。まあ見繕ってもらった装備を買う買わないは置いておいて、参考にはなるだろう。



レオレクスが物色している反対側に置かれた廉価品の山へと近づき物色を始める。前回見た時はどれも1点500Gだったが、どうやら今日は1点1000Gとなっていた。在庫整理品で値上げするのかと驚いたが、どうも前回と異なる点がもう1つあった。



『ブロンズの大剣』

『ロングソード』

『ブロンズボウ』

『ブロンズダガー』

『ブロンズクラブ』

『アイアンソード』

『鈎爪』

『レイピア』

『ブロンズソード』

『ブロンズソード』

『ブロンズソード』



()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。そして怒涛のブロンズソード三連打。しかも耐久値ほぼ減ってないからこれ恐らくだけど初期装備使わず即売り払ったヤツだろ。


ほぼ新品同様の武器が詰め込まれているのは当たりなのではないだろうか?いやでも今のレベルで初期装備を手にしたところでなぁという気持ちもある。


装備の性能を確認すると、初期装備にはプレイヤーがゲーム開始時から修得している初期スキルや魔法が備わっているので、その修得目的で購入するのもありだろうか?


そうなると杖か魔本が望ましいな。ソーマがアセリアに回復魔法使ってたから魔本があれば回復魔法の『キュア』が使えるようになるはずだ。


しかし樽の中を隅々まで探すも魔法は見当たらず。そもそも魔法どころか魔法を使える筆頭武器である()()()()()()()()()。もしかして()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()あるかこれ?



魔法関連は確かムルフィームの6番街だったような。魔道具や魔導書を扱っている店が多く建ち並ぶエリアらしいが、魔法関連を探すならそっちまで行かないとダメなのだろう。


まあそれならそれで仕方ない、別の武器種を探すか。気を取り直して、俺は別の樽の物色を続ける。


【初期装備】


プレイヤーがゲーム開始時から装備している初期装備の『ブロンズシリーズ』には強化上限が存在しないので、海上都市ゴルドノアに存在するとあるラボで素材を集めて強化を進めると強力な『赫銅(しゃくどう)シリーズ』へ進化させる事が可能となっている。


現在2名のプレイヤーが赫銅化済み。

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