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鳴り響くメッセージ

【作者のつぶやき】

2025/4/6 

読者の皆様のおかげで週間ランキングのVRゲーム部門の48位にランクインしてました!

ブクマ登録と評価ありがとうございます! 励みになってます!! 頑張ります!!

「それからBランクの冒険者様は、今後ステートウォッチを通じて任務の受注が可能となります。ただし報酬の受取はギルドでのみ行えますのでその点はご留意を。勿論、ギルド内に設置されているあちらの掲示板からの受注も可能です。個人ではなく集団でクエストを攻略したい場合は、掲示板の利用を推奨致します」



どうやらランクアップによる恩恵は特定施設の解放だけではなく他にもあるようだ。

言われてステートウォッチを開くと『ステータス』『装備』『所持アイテム』『MAP』『MENU』しかなかった項目に『クエスト』が追加されている。


まあ俺はクエストを一度も受注しないままランクを上げてしまったので、そもそも掲示板の使い方知らないのだが……まあ特に難しいことはないとは思うので説明は不要だろう。



「ステートウォッチで表示されるクエストは基本的に掲示板で提示されている案件と同じですが、今後シキ様が実績を重ねる事によって特別なクエストを案内する事もございます。特殊な案件となるので相応の実力が伴わなければ達成は非常に困難を極めますが、その分報酬も豪華な物をご用意させて頂きます」



特殊なクエスト、いわゆるユニーククエストとかサイドクエストと呼ばれるモノか。

ユニーククエスト等で入手出来るアイテムや装備は経験上、武器屋で売られている汎用的な性能ではなく、尖った性能をしている事が多い。


消費した体力に応じて攻撃力が上がる武器だったり、攻撃力を著しく低下させる代わりに防御力をもの凄く上昇させる防具だったり、メリットとデメリットがついて回るピーキーな代物。


だが中には装備するだけで他のプレイヤーとは一線を画す恩恵を授かる事が出来るモノもある。

今まで遊んだゲームでは伝説レジェンダリーとか究極アルテマとか遺物レガシーみたいな様々な等級があったな。

LDDでもそれらに似た等級はありそうだが、まあ当面の間は関係のない話だろう。



「ランクアップにおける説明は以上となります。何かご不明な点はございませんでしたか?」

「大丈夫です。説明ありがとうございましたクーリアさん。それじゃあ用件は済んだので失礼します」

「承知致しました。シキ様の益々の御活躍を陰ながら応援しています」



クーリアさんに礼を述べてカウンターから離れた俺は、混雑しているギルド屋内で人がそれほどいない隅へと移動した。


蒼馬ソーマ龍斗モリーのプレイヤーネームが相変わらず見つからないのでどうしたものかと悩んでいると、突然ステートウォッチから通知音が鳴り響き、封筒のようなアイコンがホログラムで宙に投影された。



『新着メッセージが届きました』



ホログラムに触れるとウインドウが展開され、チャット風のメッセージ画面が表示された。

差出人の名前はソーマと表記されている。

俺と蒼馬はまだゲーム内でフレンド登録は行っていないのだが、スマホにインストールしてあるLDDのアプリを経由して連絡先を読み込めば、ゲーム内でメッセージのやり取り出来るのだろうか?



『ステートウォッチを操作していたらメッセージ機能を見つけたので送信した。今どこにいる?』



まあ仕組みはどうあれ、メッセージが使えるならとりあえずそれでいいか。

ウインドウの下部にあるキーパッドを操作して、文字を入力していく。



『冒険者ギルドのレーヴにいるぞー。さっき訓練場で戦闘訓練終えてランクアップ済ませた』


書き込んだ直後、コメントのすぐ隣に既読の文字がついた。



『俺も同じ冒険者ギルド内にいる。だが妙だな、俺も戦闘訓練を完了したがランクアップはしなかった』


『戦闘訓練で特定条件達成したからその成功報酬』


『そうなのか』


『訓練開始時に担当したNPCが何か言ってなかったか?』


『特にそういうのはなかったな。従機士と契約しているからなのか、個別での戦闘訓練だったが』


『俺は集団での戦闘訓練だったからその辺り何か違うのかもしれないな。ところで契約した従騎士ってどんな感じなんだ?』


『話せば長くなるが?』


『じゃあ後でいい』


『そうか』



蒼馬はロボとかロボっ娘に関する話題になると話のギアが5段階くらい跳ね上がってめちゃくちゃ早口かつ壮大に語り始めるのでここはスルー。


蒼馬はことロボに関して自由に語らせると放流したダム並の勢いで言葉の洪水浴びせてくるからな……。

【用語解説】


メッセージ機能


LDDではゲーム内でフレンド登録を行うとステートウォッチを通じてメッセージのやり取りが出来るようになりますが、アプリを経由してスマホに登録されている連絡先を読み取ることでゲーム内でフレンド登録を行っていなくてもメッセージでのやり取りが可能になります。


またゲームからログアウトしている状態でも、アプリを通じてログイン中のフレンドにメッセージを送信したりすることも出来ます。その逆もまた然り。

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