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「LDD登録者数1000万人突破記念で運営がプレイヤー全員に100万G配って、同時にレイドバトルがあったんだよ」


「100万!?てかそんなのあったのかよ!告知もなしに!?」


「告知もなしにやるからまあ炎上して追加で50万配られたぞ。ステータス見たら分かると思うが、お前の所持金も増えてるハズだけど」


「マジ?…………マジだ!!150万あるならなんでも買いたい放題じゃん!」


「買いたい放題かどうかは知らんけど、他のプレイヤーも同じ考えで今の有り様。聞いた話じゃそこのアイテム屋と武器屋はプレイヤー殺到しすぎて在庫切れだってさ」


「うへー、そんなんなってんの?じゃあシキのその装備って運良く買えた的な?」


「買え……あー、うん。まあそんな感じ」



実際は買ったわけじゃなくて紆余曲折あって実質タダで手に入れたようなものだけど、経緯説明するの面倒だから端折っていいだろ。あとたぶん説明しても理解するのに時間かかりそうだから時短時短。



「そっかー。……ん?あれ、じゃあアイテム補充なしでクエスト挑まなきゃなんねーの?オレ1人で夜通しクエストやる時に買ったアイテムスッカラカンなんだけど」


「俺もほぼない。あの目立つアイテム屋以外に回復アイテムを売ってそうな店を探すか、それともアイテム消費しなさそうなクエストを選ぶか」


「んー、ランク上げの為に1人で出来る採集するヤツばっかやってたから、オレそろそろ戦闘したいんだよなー。こうさ!杖でパカーンって!ゴルフみたいな感じでかっ飛ばしてぇ!!」



モリーはどこからともなく取り出した、ザ・初期装備といった見た目の杖で振りかぶる。本来の使い方じゃないぞそれ。てか初期装備の杖だと宝石付いてないのか。



「じゃあアイテム屋探しか?」


「いやなくてもヨユーっしょ!最悪回復ならオレの魔法でなんとかなるし、ある程度はシキが削ってトドメはオレが決めてぇ!」



堂々の寄生プレイ宣言である。付き合いの経験から悪気なく言ってるのはわかるが、どうしたものか。


何事も備えておくに越したことはないんだが、今から虱潰しにアイテム屋を探すのも時間に限りがある状況でやるのもな。明日は学校だしそんなに長い事ログインしてるのも疲れが残るし。


VRゲームをプレイする性質上、半分寝て半分覚醒状態の夢を見ているようなものなので、肉体的には休めてはいるが完全休養というわけではなく、長時間プレイすればするだけ当然疲労は蓄積されていく。例えるなら寝すぎて逆に疲れるよう感覚に近い。


まあ俺のレベル50越えてるならそこまで警戒しなくてもいいだろう。新たにアイテム屋探すのも手間だし。


そもそもレベル差ありすぎてモリーの出番がない可能性はあるが……、まあ言わんでいいか。ランク上げが目的だしな。

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