新・私のエッセイ~ 第26弾 ~ なかなか「どストライク」しない歌・曲
・・・最近、ハワイアンのカセットテープを、メルカリで買いました。
中学時代に、街のレコード店で購入したのと同じものなんですが・・・
いやー、イイですねぇ❤️
なつかしかったっす。
しばらく前から、昔買ったカセットテープを、押入れの引き出しから引っ張り出しては、最近購入のCDラジカセで毎日聴いているんですが、
アナログ音源であるカセットテープ特有の「音の厚み」「やわらかな音質」が、キャラメルみたいにまろやかで、耳にとっても心地いいんです。
キンキンした音質のCDみたいに、音がシャープじゃないから、優しく、そして奥深い味わいがあります♪
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
話を、メインの本題に移します。
そのハワイアンのカセットテープなんですが、A面が純粋な、ウクレレとハワイアンギターともいわれる「スチールギター」の楽曲でしてね、
B面曲が、すべて歌詞入りの「歌」・・・
というつくりになってます。
ぼくね、
中学時代に聴いてた時分には、この、「歌オンリーのB面」が大嫌いで、A面が終わると、B面には行かずに、いったんテープを全部巻き戻して、A面ばっかし聴いてました。
だってね、
・・・「なんか変だった」んだもん。
要するに、「歌のハワイアンの魅力」ってヤツに、気づけていなかったんですね。
だから、「食わず嫌い」ならぬ、
「聴かず嫌い」をしていたんですよ、早いハナシが。
その歌の素晴らしさに、テープを紛失して聴かなくなってから、40年近くもたって、この50オヤジになってから、ようやく気づきましてね・・・
「あぁ・・・俺は、40年近くも、なんてもったいないことをしてたんだろうか・・・」
「こんな素敵な、珠玉の名曲の数々をスルーして、無駄にしてたなんてな。」と。
このテープのA面B面の、名曲全部をうっとりして通して聴きながら、しみじみとそう思いました。
ぼくは、あの「ZARD」の名曲でも、大好きな「松田聖子さん」の歌でも、同じような過ちを犯しています。
イントロや前半部分の印象だけで、「自分との相性」を勝手に決めつけ、途中から聴くのをやめて、早送りやスキップしてしまい・・・
しばらく聴かなかったが、あとからその曲の魅力に気づく・・・みたいなケースが、けっこうありましたよ。
『赤いスイートピー』みたいに、イントロからガンガン、心とカラダに響いて、「どストライク」するものばかりではなく、
何度も辛抱強く付き合っているうちに次第になじんでいって、
「曲のリズム」「心地よさ」「旋律の展開の見事さ・美しさ」
という、その曲が持つ本来の魅力に気づき、徐々に自分にしみこんでゆく・・・
ソレの繰り返しでしたね、ぼくの音楽鑑賞人生は。
ちなみに、聖子さんご本人でさえも、似たようなことをおっしゃっております。
「財津一郎さん作曲の『チェーリーブラッサム』が、なかなか好きになれなかったけど・・・あとからものすごく好きになりました。」
とか、
「なんであたし、『モッキンバード』を、いままで一度もコンサートで歌わなかったのかな。・・・いや、別に避けてたわけじゃないのよ。」
とね❤️
あとね・・・
「ZARDファン」はお怒りになるでしょうが、ぼくの昔の友人も、似たようなことを言ってましたね。
「ZARDの曲って・・・はじめは、どの曲もなかなかしっくり来ないんだよなぁ・・・。何回も聴くうちに、曲のよさがわかってくるっていうのか、そんな感じなんだよね。」
ちなみにぼくは・・・熱烈な「ZARDファン」ですので、誤解なきよう(苦笑)。
お亡くなりになった、ボーカルの坂井泉水さんを、いまでも尊敬し、心から愛してますので❤️
はじめから心に響かず、「どストライク」しなかったものの、あとからそのよさや魅力に気づいた曲って・・・
もう、死ぬまで付き合ってゆけるんじゃないですかね。
最初にハマった曲以上に、いとおしくなってね♪
・・・今回は、そんなお話でした。
m(_ _)m