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迷い人 始まりの章 2  作者: 曼殊沙華(リコリス)
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常識と現実の乖離

第二弾です 楽しみにしていた方もそうじゃない方も是非読んでください

 



 驚愕はしたが それよりも恐れていた事が現実に成った事に困惑した 

 もしかしたらとは思っていた 可能性として0じゃ無いとは思っていたが 彼女の使った魔法により此処が日本でも無くそれどころか地球でも無い いや地球かも知れないが異次元の世界であると言う事が確定したのである

 困った 本当に困った 元の世界の俺はどうなったのだろうか?死んだのだろうか?

 それよりも元の世界に戻る事は出来るのだろうか?

 なんだか頭がぐちゃぐちゃに成る

 せっかくアインが入れてくれたお茶の味がしない

 アインが心配そうに此方を見ている

 酷い顔をしているのだろうか? 彼女が心配そうに見る位だからきっとそうなんだろう

 戻れないという事は ここでどうしても暮らさないといけないって事なんだろう? 

 今はポンスに世話になっているが何時までもこのままって訳にもいかない

 先ずは言葉だ 言葉が判らないと何も始まらない

 まずは挨拶を覚えなければ 意味など解らなくても良い

 兎に角真似をしよう そう思ったが思うのだが・・やはり帰れないと言う事がきつい 自分のこれから先がどうなるのだろう?色々な事が頭をよぎる 切り替えて前向きに行かないととは思うがそんなに簡単な物じゃない

 ここでふと思う しかしこの転生?転移?のおかしい所だ

 普通転移なり転生する時に 女神様なり神様なりが現れ行った先の言葉を分かるように 文字が読めるようにしてくれるはず

 更に言えばチート能力を授かり 楽勝人生に成るのでは?

 神様にも女神様にも俺は会っていないし 言葉も判らないし当然だが文字も読めない これっておかしいだろう 今までラノベ作品結構な数呼んだが 赤ちゃんから転生したもの以外大概神様などが出て来て 言葉などの問題は解決されているはずだ

 なんだか釈然としない こんなのただ単に苦労しに来ただけじゃないか 憤っても仕方ないが 神様の手抜きだろうか?

 それともこれから神様に夢ででも会って解決するのだろうか?

 なんてぼんやり考えているとポンスとカノアさんが帰ってきた


 ふと彼らの後ろを見ると彼らより明らかに身なりの良い人物がいた また野次馬が来たのか?とも思ったがこんな身なりの良い野次馬っているんだろうか? ふと思ったがこれってもしかしてこの領地のお偉いさんの使いなのか?と思った

 何やらポンストカノアさんと話している そしてカノアさんがアインに何か説明している 

 何だろう嫌な予感しかしない 身なりの良いその使いの人らしい人は俺になにやら口上のような事を言っているぽい

 なにせ意味は解らないが ポンス一家が神妙な顔付きで聞いているので多分口上で有るのだろうと予測でしか無いのだが

 口上らしきものが終わると さぁ此方へと言う感じで外に誘う

 外を見ると馬車が用意されていた

 いやいやいや無理だろう どこへ連れて行くつもりなのだ

 そんなの恐怖以外何物でもない ここに居て不便も不満もない

 まぁ不便はあるが・・・言葉判らないのは何処に行っても同じだろう なら少なくとも安全の保障された此処を移動なんて考えられない どっかに行けば此処より良くなる保障は無いのだ

 それどころか何をされるか判らないなんて恐怖だ

 俺は全力で拒否した 最初はどうぞどうぞって感じだった使いのらしき人も俺が行かないので仕舞いには腕を掴み強引に外に出そうとする しかし全力で拒否腕を振りほどきポンスの後ろに隠れる ポンスは大丈夫だからいけよと言わんばかりに 俺を前に出そうとする いやいやいや無理無理!俺は隙をついてベットルームに逃げる ドアを閉め中から抑え入って来れないように全力でドアを抑える

 暫くポンスと使者ぽい人の話し声がした 諦めたようだ

 帰り際使者ぽい人が ドア越しに一言いって来た

「アナタハニホンジンデスカ?」「えええええええええ」

 たどたどしいしイントネーションもおかしいが確かに日本語だった 

「はい 私は日本人です」と答えたところ何か言って彼はドアの前から居なくなったみたいだ 

 暫くするとドアの閉まる音と馬車の走る去る音がしたので部屋を出た

 ポンスとカノア夫妻がちょっと困ったような顔をしていたがアインは何故か天使の笑顔だった 

 大人を困らせてしまったようだが 子供の笑顔に勝るものはないな なんて思っているとポンス夫妻もやれやれといった顔の後に笑顔でカノアさんとアインが食事の支度を始めた


 これで当分安全と安心を確保したが 実際問題このままで良いとも思えないのは間違いなかった

 と言っても具体的になにをすると言う訳でも無くとりあえず言葉を覚えようと懸命に彼らの言葉をオウム返ししてみた

 先ずは挨拶程度は出来るようになろうと思った

 よくよく聞いてみると挨拶は「ケアリャーフ」だけぽい

 朝も昼も夜も「ケアリャーフ」ですむ ハワイ語の「アロハ」みたいなものか?

 兎に角何処にいっても「ケアリャーフ」で済むのは良い

 次に判ったのは「トフーイ」此処とかこれとかと言う意味ポイ

 なに?が「レイノン」らしかった


 ある日アインがスマホを見つけ「トフーイ レイノン?」「トフーイ レイノン?」と何度も言ってきた

「トフーイ」と言ってスマホを指さすと「ヤー」という きっと「ヤー」は「うん」とか「はい」と言う意味なんだろう

 人間の行動の意味っていうのは言語や環境ちがっても同じなんだなと思うのは「ヤー」と言いながら頭を下げる つまり首を縦に振るのだ また首を横に振りながら「ヤノーイ」という

 きっと「いいえ」って意味なんだろう

 それから俺は「トフーイ レイノン」を連発した

 見た事のない物ばかりだからだ 幸い学校に居たのだから ノートと筆記用具はある 単語を聞きノートに書き込む

 ノートと言えばポンス夫妻は勿論アインが特に興味深々だった

 シャーペンで書き込み消しゴムで消すと不思議そうに見ている

 試しにアインに書いていいよってノートとシャーペンを渡したら大層気に入ってくれた お礼を兼ねてノートとシャーペンと消しゴムをアノンにプレゼントした

 凄く喜んだがポンスが返してくる 何故?と思ったが良くわからんがそんな高そうなもの要らんという事か?

 無理やりにアノンにそれらを渡した アノンは喜んでいるのだから良いじゃないかって思う

 こうしてひと時の安寧を得たのだった


 それから暫く経ち 多少なり言葉を理解しおはよーおやすみー位の会話は出来るように成り 始めは家事の手伝いが中心だったが(おもにアインの手伝いw)最近はポンスと共に畑にも出るようになった 畑と田んぼだな 田んぼが有ることにびっくりしたが食事の主食がご飯なので当然と言えば当然だった

 こう見えて農家の次男なのだ 多少の心得は有るが悲しいかな機械化された農業しか知らず余り戦力とは言えない

 とは言え体を動かすのは気持ち良い 何かを夢中にやるのはとりあえずの不安からは逃げられる


 夜に成るとアインと共に 文字や数字を習う あいうえお的な物から12345の様に数字の並びも習う ノートに移し時間を見て復習する なんとかこの世界に溶け込まなければと必死だった


 ある日朝から そう夜明け頃から教会の鐘が鳴っていた

 何だろうと起きると普段はとっくに起きているポンスがまだ寝ている カノアもアインも今日はいいのよと言わんばかりにまだ寝ている ああそうか今日は休日なのだろう

何時もよりゆっくり起きて朝の挨拶をかわし ゆっくりと身支度する 何処かに行くようだ のんびりしていると早く早くと言わんばかりにせっついて来る こっちはみんながのんびりしているので それに合わせていたのだが急に急がせる

身支度が終わるとさぁ行こうと早速出かける 何処に行くのかと付いて行くと どうやら教会に着いた

休日のミサでも有るのだろう 村人があちこちから集まりだす

司祭さまだろうか?なにか有難い話でもしているのだろう 何を言ってるか判らなかったが 皆神妙に聞いているので 同じように神妙な顔つきで話を聞いた 

そのうちに讃美歌だろうか?皆で歌を歌い始めた 歌う振りは無理なので神妙な顔つきをして聞いていた

何やかや結構な時間教会には居たが 特に何を信仰している訳でも無く 何をしているのかも判らないので毎週これはきついなぁとおもったw

厳かな雰囲気も終了しミサも終わったのだろうと思っていると村人皆が同じ方に歩きだした 当然の様にポンスも行く 勿論俺も付いて行くと牧場のようなと言うか牧場に着いた

そこはまるでお祭りの様だった 予め用意してあったのだろう肉を焼く物 飲み物を配る物 陽気に音楽を奏でるもの 踊りだすもの 様々な人が居た 俺たちが到着すると一瞬静まり返りポンスが大声で何か説明?をしている 

「タチヴァナァ シン!」と聞こえた どうやら俺を村人に紹介したみたいだった 思わずぎょっとしたが ポンスが俺の手を挙げ皆に手を振れと言わんばかりに 俺の腕を左右に振る

ああそういう事かと俺も自力で手を振る 

今日はポンスが村人に俺を紹介するために この催しが行われたのだろう ポンスと村の人々に感謝しか無かった

この後からは村の何処で誰に会っても「シン」「シン」と声を掛けてくれる様になった 村人として迎え入れてくれた様で嬉しかった 


 そんなこんなで平和な日々を過ごしていた

 もう忘れていたが使者らしき者が来て一月過ぎた頃再び使者らしき者がやって来た

 今回はもう一人いたのだが まさかこれが運命の転換点に成ろうとはその時まで思っていなかった






最後まで読んで頂きありがとう御座います 遅筆なので万が一楽しみにしていた方ご理解いただきます

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