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6.目覚めると・・・?sideレイジ

夏休みっていいよね、なんかこう、言い表すのが難しい空虚感と満足感が両立してて。

「んん、あー、よく寝たな。」

なんだろう、かれこれ2時間は寝た感覚。

でもなんだか明るいな、7月の午後9時だってもう日が暮れて真っ暗のはずなんだけど、んん?


「なんじゃこりゃ・・・。」


 真っ先に目についたのは、閑散とした夜の公園ではなく、東京いや、ニューヨークのタイムズスクエアさえも古く感じるくらいの近未来的な高層ビル群。改めて周りを見渡すと、住宅街のように見える。『ように』というのは、僕が16年生きてきたなかで見続けた住宅のそれとはかけ離れた金属質で、未来チック。

 具体的に説明するなら、ドアは横開きの自動式で、形も三角屋根は無く角ばった真四角の集合体に見える。


「どうなってんのコレ?」


 そして、僕が今いるのは住宅街のど真ん中によくある児童公園のベンチ。けれども遊具もよく見たらシーソーは土台がなく浮いてるし、回るあのデカいボールみたいなジャングルジムも回転の軸になる柱がない。なんかこう、本来あるべきモノが存在してなくても成り立っている光景はただただ驚くしかなかった。


「・・・いてっ。」


 頬をつねった。うん、一応夢ではない、・・・はず。時間帯は・・・明るいのに人が少ないから朝の5時とか?ポケットに突っ込んでたスマホを確認する。


「・・・19:30、おいおいマジかよ。」


 この明るさで7時半は無茶苦茶だよ。途方に暮れ、空を見上げた。空は真っ黒だった。


「ええ・・・。」


ってことはなんだ、街の灯りが明る過ぎて朝みたいになってるってだけ?ますます分からない。


「マジで、どこここ?」


そんな疑問に答える声は無かった。その代わり、


「フシンジンブツ、ハッケン。」

「IDコードノ、テイジヲ、ヨウキュウシマス。」

「ソウキュウニ、テイジスルコトヲ、スイショウイタシマス。」


 厄介事を運んでくるものはいた。

さて、謎の世界に迷い込んでしまったレイジ。彼にこの先待ち受けるものとは??

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