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4.朱崎 真弌2

彼の話が想定より長くなってしまいました。

(うっかりしてた!ここいらは下手な再開発地区より様変わりしやすいって忘れてた!)


 進む先には鉄クズの山、退いた先には警備アンドロイド。


・・・・・・・。

ダメだなこりゃ。


こうして朱崎一等兵の物語は終わりを告げたのでした。



「って、終わらすな、終わらすな!ちっ、捕まるくらいならせめてどれが一体は道連れにしてやらぁ!」


 俺は声を上げ効くはずもない挑発をする。懐のハンドガンを取り出す。

 ガッチャガッチャとドロイドたちが群がってくる。その数は・・・17体。


「・・・。」


援軍、いつの間に来てたんだよ・・・。


全ての銃口が俺に向けられている。


「タイショウノ、シャサツキョカ、ショウニン。」

「おいおい・・・マジかよ・・・。」


とは言えこっちはもう武器を抜いている。今さら下ろすわけにもいかない。


「はぁ・・・、鳳さんが寄越したとは言え、いくら何でも思い切りが良すぎだよ。」


 後ろから声がした。振り向くとえらくブカブカな白衣を着た子供が呆れた顔を浮かべていた。


「なんだお前・・・?」

「ボクが『斉葉和樹』。さてとまずはキミが連れてきた彼らをパッパと片付けてるか。」


「エラー、エラー、カンソクフノウノブッタイノ、カンソク。」


 アンドロイドたちは目をチカチカと点滅させた。


「ど、どうなってやがる・・・?」

「ま、視覚情報だけで測れるものなんて大したものじゃないしね。」


パチン、と子供は指を鳴らした。


ジャキッ!ガチャッ!


横の鉄クズの山から夥しい数のタレットが飛び出てきた。その全てが警備用アンドロイドに向けられている。


「さてと・・・殺しちゃって。」


ズガガガガガガガガガガガガガ!ドドドドドドドドドド!


目の前でアンドロイドが銃弾の雨を浴びてただのスクラップに変わっていく。


「う、うわぁ・・・。」

「うん、とりあえずこれでヨシ!」


というか、こいつ『斉葉』って言ったか⁉

こんなあっぶねぇ奴がか⁉

もっと言えば・・・


「見た目が完全に子供・・・じゃないか?」

「・・・!」

「さっきも言ったろ?視覚情報で測れるものは大したことは無い。見かけに騙されちゃあいけないよ?」


『斉葉』はパンと手を叩く。


「それじゃあ、ついてきて朱崎一等兵クン。」

「あ、ああ・・・。」


 俺はこのときはまだ知る由もなかった、この先に待ち受ける戦いも俺自身の過去も・・・。

あともう一話だけ真弌の話は続きます。続いてしまいました。

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