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72話 魔法の国では

 マイとランは魔法の国に神の脅威を伝えに行った時のお話

「久しぶりのオズワルドだね」

「本当ですね。でも大丈夫ですかね? 前回無茶苦茶しちゃいましたけど」


 前回というのはマイの結婚騒動だ。その時に第3王子との決闘をしてマイは勝ったのだがごねた第3王子からリュウガがマイを奪い去って逃走しているのだ。


「大丈夫だよ。遠隔通信装置の件でお父さんと会ってるけど第3王子は性根を叩き直すために隣国で衛兵として働いてるしあたしの事は話題になったけど新しい魔法で逃走した事にしてくれたって」

「だったら安心して入国出来ますね」


 こうして2人は何の問題もなく入国を果たすのだった。


「それでどうします?」

「まずは実家に挨拶がてら協力要請だね」


 と予定を決めてクルルガ家へと向かうのであった。


「お久しぶりです」

「良く来たな。父上は王様に呼ばれて今はいないが夕方には戻る筈だ。部屋で待ってろ。もう1人は客室を使えば良い」

「あ、ありがとうございます」


 ランは客室に泊まる事になったのだが、


「すごっ! 名家は凄いな〜」


 客室のレベルの高さに驚く。そんな部屋にマイが入ってくる。


「お父さんが来たら神について報告をしようか」

「信じてくれますかね」

「厳しいだろうね。正直私も関係者じゃなかったら信じないけどサブマスターに会ってからはずっと信じられないような事ばかりだからね」


 マイの言う通りで神が攻めてくると言われても普通は信じないだろう。それでも、


「言わない事には始まらないしね。信じて貰えないなら信じて貰えないでそれを前提として対策を立てないといけないからね」


 出来ることはやっておこうという気持ちでここに来たのだ。そして帰ってきた父親と話すためにマイは部屋に来ていた。


「お久しぶりです。今回は重大なお話があって参りました」

「一体何があった? 遠隔通信装置の時よりも重要な話なのか?」

「はい。信じられないかもしれませんが神々がこの世界を滅ぼすために殲滅戦を仕掛けてきます」


 自分で言っておいてなんだが絶対に信じられないような話だと改めて思う。しかし、


「ほう? 知っているのか殲滅戦が起こる事を」


  どうやら知っているようであった。


「知ってるんですか?」

「さっき知ったばかりだがな。国王は未来視の魔法を使うからな。今回呼ばれた理由は5年後に起こる神々の殲滅戦についてだった」

「5年後ですか。オズワルドはどうする予定なのですか?」

「国民には伝えない。どうせ信じないからな。それに抵抗出来るだけの実力がある者がいない。防御結界の質を上げて籠城する予定だ。後は信じるかどうかは知らんが同盟国にはこの事態を知らせる予定だ」

「そうですか(それなら私たちからの進言も合わせてガラン王国も対応策を変えてくれるはず)」


 事態が好転出来そうで嬉しくなる。


「それで何でお前はしっているんだ?」

「実は・・・・


 自分のギルドのサブマスターが龍神の末裔である事。その末裔が神に宣戦布告された事などをマイは語った。


 という訳なのです」

「なるほど。婚約騒動の時にお前を迎えに来た男か。確かに魔力がないからおかしいとは思ったが龍神の末裔とはな」


 以前会った男の事を思い出す先代当主。


「お前たちはどうするのだ?」

「サブマスターは神の手がかりがあればとアステラへ。龍のウェンが他の龍に協力を要請して私はオズワルドにも協力をと思ってました」

「ふむ。しかし、厳しいだろう。相手は神だぞ?」

「そうなんですよね。現状まともに戦えるのはサブマスターと龍帝と呼ばれる龍だけです」


 神との戦いにおいての最高戦力が2人だけという厳しい現状だ。


「戦力もそうだが問題はいつ攻めて来るかだ。5年後とは分かっても何月の何日かまでは分かっていないのだから」

「確かにそれだと5年後はずっと気を張っていないといけませんからね」

「まぁまだ時間はあるしじっくりと対応策を考えるとしようじゃないか」

「そうですね」


 こうして話は終わり夕食を楽しく済ませるのであった。


「それでは進展があったら遠隔通信装置で」

「分かっている。身体を大事にな」


 マイとランはオズワルドでの神についての話を終えてガラン王国に帰るのであった。

 

 次会はギルドに留守番しているメンバーの様子です。

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