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99話 スイvsウェーブ

 スイvsウェーブ開戦!!

 ガルド王国のダイダラ海岸にて龍皇であるスイは、


「海神、ウェーブである!! 龍よ、滅ぶが良い!!」


 海神であるウェーブと対峙していた。


(海神だけあって海は奴のホームグラウンド。ここで戦うのは得策じゃない。だけど、ここから動く気はないだろうね)


 出来るのならば海から離れた場所で戦いたいスイなのだがわざわざ自分に有利な場所から離れるような愚策をウェーブは犯さないだろう。


(ほっとくというのもありだけどそうなると地上を海によって水没させるでしょう。そうなると人類は滅ぶ。特段人類を助けようとは思いませんが数日間お世話になりましたし助かるとしましょうか)


 一時期いた運命の宿木にいた事があるスイはアウェーではあるもののこの場所でウェーブと戦う事を決めるのであった。


衛星砲(サテライトキャノン)×5』


 をウェーブに発射する。小手調べなどではなく初手から殺す気で攻撃する。これにより海面が蒸発するかに思えたが海水のバリアにより防がれてしまう。


「舐めるなよ。これでもNo.3の神だぞ。俺は!!」


 お返しとばかりに海水を超圧縮したレーザーがスイを襲う。まともに喰らえば名持ちの龍であっても貫通するだけの威力を有しているが、


「当たらなければどうって事ないですね」


 回避する。スイは雷速には届かずとも十分な高速移動が可能なのだ。


「それはその通りだな。しかし、これならばどうだ?」


 津波を起こす。


「デカい!!(おまけに範囲が広い!!)」


 余裕でガルダ王国を水没出来るほどのデカさと広さの津波。スイは余裕で対処出来るが、


(このままでは人類が滅びる!!)


 完全には防ぐ事は出来ずとも威力を抑えようと、


「マングローブ展開!!」


 防災林として活躍しているマングローブを展開する。自然を司る龍であるスイが展開したマングローブは量はもちろんだが一本一本の高さが10mはある。しかし、


「無駄だ!!」


 ウェーブの起こした津波の高さは15mはある。


(問題ない。あくまで威力の軽減が目的だ。本命はウェン姉の結界)


 確かに凄まじい威力の津波でありスイの展開したマングローブは飲み込まれるが威力や速度は落とす事に成功していた。これならば、


「防げましたね」


 ウェンの張った結界により津波はガルド王国の中心街を飲み込む事にはならなかった。


「とはいえ結界を張り直す必要がありますね」


 天使を殺すのにも魔力を消費しているのはもちろんガルド王国の中心街に張った結界は上級の神の攻撃を1発は防げるように魔力を相当消費して張ったもののであり汗を大量にかきながらウェンは再び結界を張り直すのであった。


「止められたか。ならばもう一度やるだけだ」


 そう言って手を突き出して津波を引き起こそうとするが、


『波動砲×10+衛星砲×10+巡航ミサイル×100』


 過剰とも取れる火力であるが、


「凄まじいな。俺のような上級の神でなければ死んでいただろうな」


 海水のバリアで攻撃を防ぐウェーブ。しかも海水のバリアを保ちながら攻撃を仕掛けてくる。


『電磁バリア』


 により攻撃を防ぐスイは、


『モード:龍神』


 神の気配を纏う。魔力増大している。


「ほう?その領域に達しているのは見事だな。だが死ね!!」


 超圧縮した海水のレーザーを数100本放つ。逃げ場はない。そんな状況の中でスイは懐からとある物を取り出すとそれを飲み込むと更に魔力が増幅した。もはや魔力量だけなら龍の中で最大量でありウェーブとは比べ物にならないレベルだ。そんなスイが飲み込んだものは、


「ありがとう。()()()()()


 前龍皇のアグニールの炎を結晶化したものだ。これによりスイは炎を司る力をも手にした。そして、


『炎熱地獄』


 業火により海水がスイを中心とした半径2Kmが蒸発してしまう。


「はぁ!! 何だその馬鹿げた力は!!」


 ウェーブにとって海水は自分の力の象徴だというのにそれが消えるのは非常に良くない。おまけに海水のバリアも消えてしまう。


「しまっ!!」

「さよなら」


 業火がウェーブを包む。


「ぐぅおおおお!!!!」


 悲鳴を上げるウェーブであったが、


「舐めるな!! 海神を炎で殺せると思うなよ!!」


 業火から抜け出したウェーブは三叉槍を取り出してスイを殺すために高速の突きを繰り出した。ウェーブの持つ三叉槍はそこから海水の激流を作り出して敵をズタズタにする神界でもトップの武器なのだが、


「無駄です」


 ジュッ!! という音が鳴ったと思ったら一瞬で三叉槍がドロドロに溶けてしまう。


「馬鹿な!! 神の武器だぞ!! 神の気配を持ってるとはいえこんな力があり得て良い訳がない!!」


 驚愕するウェーブであるが今のスイは龍の心臓を2つも喰らった初の龍なのだ。神すらも想像出来ない力を手にするのは必然である。今のスイはリュウガと龍帝よりも龍神に近い存在となっていた。


「滅せよ」


 業火が再びウェーブを襲う。


(馬鹿が!! 確かに強力な炎だが俺を殺すには足りない!!)


 などと思っているウェーブであったが、


『衛星砲×∞+波動砲×∞+巡航ミサイル×∞』


 スイの無慈悲な攻撃によりウェーブは消滅する。この攻撃はスイの魔力が切れるかスイが止めない限り∞に降り注ぐ最強にして最恐の攻撃である。これを避ける事が出来るのはほんの一握りの例外たちのみである。


「これで地上に降りた上級の神は全滅ですね。残るは大神、ゼーリオ!!」


 スイの向いた方向のはるか遠くにて龍帝、カンムルと大神、ゼーリオは対峙するのであった。

 

 



 

いよいよ、大神、ゼーリオが動く!!

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