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98話 リュウガvsハク

 神の戦力は減って来て残った最強戦力の一つとリュウガは激突する。

「大分片づいたか?」


 血だらけになったリュウガはそう言って周りを見渡す。そこには数十柱の神たちの死体とその配下である天使たちの死体が転がっていた。


「流石にこのレベルの相手を大量に相手するのはキツイものがあるな」


 息切れもしているし大量のかすり傷が出来ていた。


「これでも龍帝たちが数を減らしてくれてるのは助かるな」


 リュウガ1人で殺した神の数も相当数いるのだがそれでもたった1人で殺すには神陣営の戦力は数も多いし数も多い。実際に風神、雷神はゼーリオを抜きにすれば最強クラスの神だ。今のリュウガであっても勝てはするもののしんどい相手だ。


「だいぶ神の気配を感じなくなった(はずなんだが異様な気配を感じるな)」


 龍帝はもちろんスイとウェンも奮闘してくれたおかげで神の戦力も大分減っているのは気配で分かる。その結果異様な気配を感じてしまっているのだ。リュウガはその気配を警戒して刀に手をかける。そんなリュウガを何かが襲う。それを両断するつもりで刀を振るうリュウガであるが弾かれてしまう。


「なっ!(硬い!)」


 襲撃者の速度が速いのもあって死の気配を視る事ができなかったために普通の斬撃であったがそれでも神を両断するのに充分な威力はあったにも関わらず襲撃者の硬さにより弾かれた驚くも、


神射(かんざし)


 貫通力のある技で攻撃するが避けられてしまう。避けた相手はそのままリュウガに飛びかかるが、


「舐めんな!!」


 蹴り飛ばして迎撃する。そこでようやくリュウガは襲撃者を確認するのであった。


「お前か・・・・ハク」

「ガルルル!!」


 フェンリルのハクであった。かつて、リュウガがボコって一時期は運命の宿木のペットとしていたのだがリヴァイアサンをハク自らが殺してその力を手にした時から旅立ったのだが今はゼーリオのペットにして最強戦力として立ち塞がるのであった。


「かつて世話したご主人様に攻撃しやがって」

「グルルルル!!!!ウォーーーーン!!!!」

()る気みてぇだし本気でやってやる!! マイとヒカリは悲しむだろうが神の犬になった以上はぶっ殺す!!」


 両者は音速で激突する。リュウガの抜刀中をハクは牙で受け止める。


(初めて会った時を思い出すな)


 かつての戦闘も似たような状況であったがその時とは違いリュウガもハクも神を殺せるだけの力を有しており互いに本気で殺そうとしている。


(強くなってるな。単純に全ての身体能力(スペック)が上がっていやがるな)


 スピードとパワーはもちろん体毛が恐ろしいほど硬くなっていた。これは金剛龍を喰らった事によるものだ。そして攻撃は、


ウオーーーーン!!!!


 吠えるたびに竜巻、水柱、雷が襲ってくる。フェンリルが元々持っていた風の力だけでなくリヴァイサンを喰らった事による水の力とサンダーバードを喰らった事による雷の力を発揮するのであった。その力を全て斬り殺すリュウガ。


「まったく仲間として一緒に戦って欲しかったよ!!」


 本気の一閃を放つも避けられる。


(同速だからしっかりと隙を作らないと避けられるな)


 そんな思考も無駄であると即座に斬り捨てると刀を構え直す。その瞬間に雷を纏って雷速となったハクが襲いかかる。


「ヤッ・・べぇ!!」


 リュウガも瞬時に雷速で攻撃を避ける。


(不味いな。俺も雷速は出せるが今みたいな緊急回避で使うのが普通だ。常時雷速で動くのは体に負荷がかかる。ゼーリオも控えてるのにそれは不味い!! かといってハクが常時雷速を出せるというならこっちも無理するしかねぇな!!)


 ハクが雷速を出した事により無理をしてでもハクを仕留める事にするリュウガ。今の戦力で雷速を出せるのはリュウガと龍帝のみである。それだけ雷速というのは速度の最高峰なのだ。


「死んだら意味がねぇ!! 俺に無理をさせたことを誇りに思って死ぬ!!」


 瞬間、リュウガとハクの雷速戦闘が始まる。この戦闘についていける存在は龍帝、雷神、ゼーリオだけだろう。僅か1秒の間に何度激突したか他者には分からない。そもそも雷速の戦闘を目で追える者はそうそういない。そんな戦闘を続ける両者であるが有利なのはハクである。


(無理して雷速出してる俺と違って余裕があるな)


 リュウガの体は無理に雷速を出してるので悲鳴を上げていた。それに対してハクは数々の強敵を喰らった事により魔力量も莫大なものとなっておりスタミナもとんでもないものとなっている。そんなハクはまだまだ雷速での戦闘を維持出来そうだ。そうして激しい攻防を繰り広げていたリュウガであったが無理が祟って一瞬痛みで雷速が維持出来なくなった所にハクの牙が襲いかかる。


「ぐああああ!!!!」


 ここ最近だと龍帝ぐらいにしか傷を負わされる事はなかったリュウガであったがハクの牙が右肩に深々と突き刺さるのであった。


「ガルルル!!!!」


 そのまま右腕を喰い千切るつもりのハクであったが、


「じゃあな。ハク」


 リュウガの言葉にハッとなり飛び退こうとするハクであったがしっかりと牙を突き立て過ぎたために回避が遅れてしまいリュウガの死を与える力をもろに喰らってしまうのであった。


「いってぇ〜〜。あれしか方法がなかったとはいえこんなんで大丈夫かよ。この後はゼーリオがいるってのによ」


 そう言って肩の傷を治すためにエリクサーをかぶ飲みするのであった。

 リュウガがハクと激闘を演じていた頃にスイとウェンは下級の神たちを殲滅していたのだが、


「炎神よりも強いのが来たね」

「ですね」

「ウェン姉は離れて結界を張っていてね」


 2人の前に現れたのは最後の上級神である、


「海神、ウェーブである。龍よ、消え失せよ!!」


 スイvsウェーブが始まる。

 

 スイとウェンのコンビも最強戦力と激突するが勝ち目はあるのか

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