某フェスによって魔法が解けてしまったんで、最後に放ちたい
好きだったものが、
応援していたものが、
一瞬にして残念なものになってしまった。
あーー悲しいのやら、腹立たしいのやら、色々入り混じってしまって・・・書きます。
このコロナ禍で、開催された某音楽フェスが大きな問題を巻き起こした。
緊急事態宣言下で、感染対策が不十分な中、お酒の提供、合唱、密・・・。
参加したアーティストがこぞって 「やるべきではなかった」 「まずい状況であった」
HIPHOPを牽引すると自負する代表格のアーティストの謝罪・・・。
私は音楽が好きだ。
特に90年代のHIPHOPはかなり好きだ。
このイベントの参加アーティストもほぼ同世代、知らない顔ではない。
このアーティスト達が若かりし頃のライブにも行った事などもある。
黒人の自己表現、HIPHOPは音楽ではなく文化、 ダンス、ファッション、ミュージック、グラフィティ、
それぞれのアーティストの生き様なんかも・・・、様々な物が混ざってHIPHOP。
複雑、そして深みが、背景がある。
英語なんてましてやラップなんて、ほとんどわからない中学~大学生時代に、
英語辞典・スラング辞典などを片手に、CDやレコードを聴き漁っていた。
スヌープドッグ、Dr.DRE、ICE・CUBE、NATEDOG・・・2PAC、
そしてバスケットボールをこよなく愛する自分にとって、HIPHOPは欠かせないものとなっていた。
リズムやビートに身を任せ、音楽を楽しむ。
ラッパーが繰り広げるフロウ(歌いまわし)に酔いしれる。
辞書で調べる、とんでもなく下品な内容だったり、覚せい剤や大麻などがボンボン出てくる・・・。
なんじゃこれは・・・と驚いたが、それが許される時代でもあった。
今でいうコンプライアンス違反で固められた内容、それがほとんど。
私のイメージでは、 夏を楽しむを表現すると・・・
通常歌詞 今日は彼女と潮風に当たって、眩しい日差しを全身浴びて、かき氷片手に夏を満喫
HIPHOP ××ッタレなツレと海、水着の女とアメ車乗り 右手には酒、左手には×××(コンプラ)、夏に漂うゴキゲンな煙
っていうぐらい違う(表現が少し可笑しいかも)
実際 海外アーティストにはそれ相応の背景やヤバイ経歴があり、日本との文化の違いや距離感があって、
そんなコンプラ違反な歌詞でも、受け入れる事ができたのだが。
今回の問題はそういかなかった、現代社会、今の日本ではダメに決まってる。
HIPHOPがメジャーになったからこそ、ルールに入ってしまったのかもしれない。
マイナーなままだったら、人知れず少人数で密作って盛り上がっていただけかもしれない。
若い頃はライブ等で、最前線で応援していました。 怖い人達がいっぱいいましたが、怯むことなく楽しんで帰っていました。
レコード屋に入り浸り、ターンテーブルとミキサーをバイトして買って、自作でミックステープも作って販売していました。
そのうち兄がそっちの業界に進み、本格的な活動を始め、HIPHOPに携わる店を構えていました。
自主製作レベルですが、楽曲製作やリリック(歌詞)製作も兄弟でマネ事みたいにやってました。
私にとって、バスケとHIPHOPが青春だったんです。
だから歳をとった今でも海外アーティストの楽曲は耳にします。
日本のアーティストもたまに聞いています、新しい世代が良い風を起こしていると感じていました。
双方とも応援し、文化として根付いて欲しいと思っていました。
はぁ・・・・今回の騒動で魔法が解けてしまいました。
思えば25年間です、 悲しい。HIPHOPはマイナー(アングラ)で居て欲しい・・・。
衰えたのは自分の魂?古き良き時代が懐かしい。
半信半疑なら止めればいい、長たらしい謝罪ほど聞き苦しい
やんちゃもんが悪ふざけ?人の命危険さらすだけ
おい、にーちゃん2杯で、止められるのか、アルコール
おい、ねーちゃん大声で言うんだろ?アンコール
悪いのはコロナだけ、という綺麗事もやめとけ、
それぞれ、我慢して待っている夜明け、
真偽嗅ぎ分け、晒せよ本音、それが諸悪の根源
ここで止まっても、消えなかっただろ、HIPHOPは。
そんなものじゃないだろ、己らの信じた道は。
残念ながら、言っておく、伝えておく
HIPHOPは死んでも人は死んではいけないんだよ! ×××(コンプラ)!!!
まだ好きなところは残っているんですけどね。
日本の、という意味では応援していたのに、残念。
すべての根源に立ち返って、また日の元に帰ってきたなら、
その姿を改めてみて、応援するかどうか考えたい。
・・・コロナの被害者である以上は。