40.筋肉は裏切らない(前編)
○瀬良リツ
@Rituse_mob
20時から雨でも家の中で体を動かせるゲームをやります
【FA】実はこう見えて体力には自信あります【瀬良リツ】
2020/6/28
27件のコメント 2972件の高評価
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【FA】実はこう見えて体力には自信あります【瀬良リツ】
6,121人が視聴中
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【瀬良リツ】チャンネル登録者数15.1万人
〇【待機】
〇【待機】
〇【15万おめ!】
〇【待機!!】
〇【セラリツって体力あるんか...?】
「どうもこんばんは。瀬良リツです」
〇【待ってた!】
〇【マテ茶!】
〇【15万おめでとう!!】
〇【待ってた15万おめ!】
〇【待ってた】
そういえば気づかないうちに登録者が15万人を突破していた。おそらくもともと僕を知らなかったエルちゃんのリスナーがコラボによって登録してくれたおかげだろう。
最近10万人記念をしたところだけど、たくさんの人が見てくれているというのはやはりうれしいものだ。
「ということでですね。今日はタイトルにもあります通り、ライバーの登竜門と名高いフィットネスアドベンチャーをやっていきたいと思います」
このフィットネスアドベンチャーはCYBERやユメセカイといった企業勢の新人ライバーが一人前になるための関門としてやりはじめたことから生まれた風習で、ライバーの登竜門と呼ばれるようになった。
足と腕にモーションを読み取るためのベルトを巻いてセンサーの前に立つと準備完了だ。
〇【確かに初実況これやってるよな】
〇【たしかにw】
〇【セラリツ体力あるん?】
〇【大丈夫か】
〇【セラリツが完走できる気がしない】
「みんな僕のことなめてますね?こう見えて週に1.2回走ったりしてるんですよ。体力ないとオタ活に支障をきたしますからね」
意外と長時間配信を視聴するのにも体力と集中力が必要だ。それを鍛えるためにも桜花とのランニングはかなりいい。
〇【草】
〇【まぁ6時間配信見るのは相当な体力いるな】
〇【あくまでオタ活準拠】
〇【健康的ね】
「まぁ、でも少し心配なのは持久力はあるんですけど筋力はないことなんですよね。筋トレとかはあんまりしてないので」
〇【ほお?】
〇【おっと】
〇【これ筋トレメインだけどねw】
〇【大丈夫か?w】
「ま、そこは持久力でカバーですよ。やればなんとかなるはずです」
〇【脳筋の発想で草】
〇【なんとかなるかなぁw】
〇【1時間後に死に悶えてるセラリツが見える...】
〇【草】
〇【為せば成る】
「てことでやっていきましょう」
〇【とりあえずやってみよう!】
〇【やってからなや】
〇【心配w】
〇【がんばえー】
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『まずはあなたの身体情報を教えてください。その情報をもとに最適な負荷を設定します』
「え~、まず、自分の性別と年齢ですね...」
〇【おや...】
〇【おやおやおや】
〇【何某卿おって草】
〇【どっちでやるん?】
「では今回は体力に自信ありますし男性の20歳設定でやります」
そこそこ自信あるし、大丈夫だろう。
あれ、これフラグ?
〇【大丈夫かな...】
〇【本当に20歳でいいのかな?】
〇【セラリツは30歳】
〇【きついぞ...】
『次にあなたの体重と身長を教えてください(カロリー計算に使用します)』
「え?こういうのもあるんだ...。これは適当に入れないほうがいいですよね?」
〇【これによって多少難易度変わる】
〇【絶対入れないといけないわけではないけどね】
〇【隠せばええんちゃう?】
〇【入れたほうがいいけど】
「あー、じゃあちょっとかくして入れますね...。えーと、これで見えないかな?よし...」
〇【ちょっと見えてるw】
〇【6...?】
〇【下は6キロってのはわかった】
〇【56?】
〇【見えてるw】
いっそのこと画面を消してから入力すればよかった...。
いつもこういうところがツメが甘いっていわれるんだよな。
「・・・。ま、上の位が見えてなかったならよしとしましょう」
本当の体重は46キロなので、性別バレもするところだった。もうすこし、体重増やそうかな...。
〇【96キロ!?】
〇【↑もはや大台間近】
〇【66ぽっちゃリツ。56普通リツ。46がりがリツ】
〇【草】
「えーと身長は...あ、ちょっといったん画面消しますね」
〇【了解】
〇【草】
〇【しゃーない】
〇【助からない】
〇【草】
もう間違いはおかなさい。画面を消して...よし。
「えーっと...」
〇【おや?】
〇【あ】
〇【セラリツだけ消えたw】
〇【画面丸見えで草】
〇【気づいて!!】
〇【165ね】
「よし。これで...あれ、画面ついてる...」
〇【よう】
〇【やぁ...】
〇【165か】
〇【165センチね】
〇【草】
画面を消したと思ったら僕が消えてるんだが...。まぁ、別に身長くらい知られても問題はないんだけどさぁ。
「記憶消去ビーム!みなさんの記憶は消させてもらいました」
〇【草】
〇【あれ...】
〇【なにがあったんだ】
〇【草】
〇【誰?】
〇【なんで見てるんだっけ?】
〇【俺は誰なんだ...?】
こういうノリの良さは嫌いじゃない。
『すべての設定が終わりました。それでは簡単な操作説明をいたします』
とりあえずチュートリアルからはじまるみたいだ。
「はじまるみたいですね。とりあえず、走ればいいのかな?」
〇【まずは操作確認からか】
〇【その場足踏み!】
〇【基本走りよ】
〇【あってるよ】
〇【そうだね】
『いい感じです!では次は敵と戦ってみましょう』
「お、筋トレ来ましたね」
〇【さぁがんばろう】
〇【これがきついんよなぁ】
〇【がんばれ】
〇【真の敵は己】
『まずはプッシュアップからです。うつ伏せになって上半身を腕の力で起こします。体が一直線になるように気を付けましょう!』
「腕立てってことですよね。じゃあ、やっていきます」
とりあえず、10回やればいいみたいなのでゆっくり腕立てをする。
〇【お、いいねー】
〇【動きは見えないけど結構できてるんじゃない】
〇【いいねぇ】
〇【まぁ最初はね?】
10回やっただけだが、かなり腕にくる。普段使わない筋肉だからか、結構きついかもしれない。
『よくできました!次はクランチです。仰向けになった状態で両足を床と平行になるように上げ、頭をゆっくりと近づけます』
「お!これ僕の苦手なやつ...。まぁ、やりますか」
息をゆっくり吐きながら頭を上げていく。
「うっ...」
〇【なんだw】
〇【草】
〇【断末魔みたいなの聞こえたぞ?w】
〇【う、ってw】
〇【なんだ今の笑】
「これかなりきついですね...。足抑えるタイプの腹筋より、こっちのほうがきついです」
〇【抑えてもらうのは体上げるだけでいいからな】
〇【きつそうやもんな】
〇【体幹も必要やしな】
〇【しんどいなぁ】
『最後にバックキックです!四つん這いになった状態で腕と逆の足を床と平行に伸ばします。この時ぐらつかないように体幹を意識しましょう』
四つん這いで腕と足を伸ばす。
体幹が付いているからか僕的にはまだマシのようだ。
「あー、これはあんまり動かなくていいのでラクかも...」
〇【ラクではないけどもw】
〇【まぁ動かなくていいからね】
〇【キープするのがきついんよ】
〇【まだ序盤だからな】
『完璧です!このほかにも様々なトレーニングが登場しますがその都度ご説明しますので安心してくださいね。では冒険を始めましょう!』
本編が始まるみたいだ。
まずはその場足踏みのランニングでステージを走り始める。ところどころでジャンプして進む場面もあるらしいが、この部屋二階なんだけど大丈夫かな?
「お、敵が出てきましたね」
〇【初敵!】
〇【いこう】
〇【いったれ!!】
〇【おお】
『敵が現れました!プッシュアップで攻撃しましょう』
「じゃあ、腕立てします」
まぁこれくらいは余裕。
〇【えらい】
〇【腕立てできてえらい】
〇【おぉ動いとる】
〇【速いね】
『相手が攻撃してきます!スクワットで防御しましょう』
「え、スクワット?そんなの教習所で習ってないんですけど」
〇【草】
〇【教習所w】
〇【説明画面に出てるしw】
〇【かがむだけよ】
中腰の姿勢をキープして相手の攻撃を耐える。
これは足にくる筋トレだろうか。
『こちらの攻撃です。次はプッシュアップです!』
腕立て伏せの10回1セットか。
〇【動きが速い!】
〇【ムキムキリツ】
〇【速いねw】
〇【すごい】
〇【まぁゆっくりやったほうがきついけど】
10回やったところで敵がダメージを受けて倒れた。
「倒しました!」
〇【やったぁ!】
〇【おめでとう!】
〇【倒した!!】
〇【えらい】
『敵を倒しました!この調子で進めていきましょう!』
よしこの調子で最後までいくぞ!
願わくばクランチがなるべく出ないことを祈る...。
見直ししないで投稿したので誤字あったらすみません。




