24.誰しも一度は世界を救ったことがある(前編)
ゲームに焦点当ててるのでちょっと長くなります。
○瀬良リツ・5/31ゲーム配信
@Rituse_mob
フロムヒア1期生初配信リレーすごかったですね!
明日は初めてのゲーム配信をしようと思っているのでお楽しみに。
2020/5/30
36件のコメント 3569件の高評価
♯DragonFantasia
【ドラファン】RPGの王道【瀬良リツ】
5,236人が視聴中
↑1934 ↓2 □
【瀬良リツ】チャンネル登録者数9.1万人
〇【じわじわ伸びてきてるな】
〇【待機!】
〇【めっちゃ楽しみ!】
〇【待機】
〇【待機!】
〇【初ゲーム実況か】
〇【そろそろ10万見えてきた!】
「はじまっ...たかな?」
ミュートが解除されていることを確認し、正面に向き直す。
〇【聞こえてるよー】
〇【待ってた】
〇【聞こえる】
〇【おけよ】
「よし。みなさん、どうもこんばんは。瀬良リツと申します。今日は初めてのゲーム実況をしたいと思います」
〇【待ってた】
〇【舞ってた】
〇【待ってた】
〇【待ってた!】
〇【マテタ】
「その前に...みなさん、フロムヒア1期生リレー見ましたか?」
〇【見たー!】
〇【おもろかったね】
〇【見たよ】
〇【6時間...】
なんとなく一瞬で終わった気がしたが、そういえば6時間だったんだよな。見終わった後の疲労感半端なかったもん。
「なんていうか一言で言うと粒揃いって感じでしたよね。僕は四季波歌詠さんちょっと気になってるんだけど、みなさんはどうですか?」
〇【俺はアリスちゃんかな】
〇【私も!】
〇【ナナちゃん面白そう!】
〇【ソラくんかなー】
〇【アリスメインで追おうと思ってる】
〇【アクアマン】
「1週間したらまたそれぞれの特色が見え始めてくるでしょうし。これから楽しみですね」
〇【アリスの次枠はフィットネスゲームだね】
〇【↑地獄のやつやん】
〇【歌上手い子とかいるんかな?】
〇【アクアマンさんは茶番系だな】
なんにせよ、みんなキャラが濃いのでこれからが楽しみだ。
「はい。それではゲームに移行していこうと思います」
〇【おー】
〇【ん?】
〇【移行していこう?】
〇【いこう?】
〇【ダジャレ??】
〇【おや??】
〇【え??】
いや、意図してないダジャレっていっちゃんハズいやつ...。やめてくれ、そういう意図で言ったんじゃないんだ...。
「くっ、忘れてください...。さもなければ、24時間後に四肢爆散する呪いをかけますからね」
〇【草】
〇【草】
〇【いや、怖w】
〇【四肢爆散www】
〇【草やが】
深呼吸ー。
「はぁ、気を直して。今回挑戦するのはみなさんご存知『ドラファン』こと『DragonFantasia』です」
〇【ドラファン!】
〇【RPGやる人あんまりいないから楽しみ】
〇【俺の青春よ】
〇【おもろいよね】
〇【楽しいから】
『DragonFantasia』とは。
1986年に第1作がリリースされた、剣と魔法の世界で魔王を倒す勇者の王道RPGである。現在に至るまで正式なナンバリングシリーズだけで10作も作られるほどの大人気ゲームである。
「今日は初代のリメイク版やっていこうと思います。ドラファンはですねー、9はやったことあります。でも1は初見ですね」
〇【結構新しいなぁ】
〇【セラリツ実はめっちゃ若いやろ】
〇【9いつ出てたっけ?】
〇【↑3年前だと思う】
「まぁ、僕もね。ピチピチのふふ〜んなんでね」
〇【え、なんて?】
〇【ふふーん?】
〇【ぼかしがw】
〇【ふふーんなのか】
年齢は未公表なのでね。
「今回やるのはライト版なので普通にやれば3時間位でクリアできるっぽいですね」
〇【へぇ】
〇【ライト版か】
〇【セラリツにしては長い配信になりそう】
〇【結構カットされてるんよね】
「それじゃ、始めていきますよ」
〇【はーい】
〇【きた】
〇【ほい】
とりあえずゲームを起動するとメインテーマとともにゲームのロゴが映し出される。この曲、シリーズ通してアレンジされながら受け継がれてるからみんな一回は聞いたことあるんだよね。
ボタンを押すと、ストーリーが始まる。
『このアルヴヘルムの世界は古くから戦争がなく、大陸に転々と国家が建てられ人々はのびのびと生活していた。
しかし、ある日突然。
空から魔王と呼ばれる災禍が出現し、大陸にある国を次々に滅ぼしていった。
滅ぼされた国は魔王軍の直接の支配下に置かれ、隷属した国は重い税を課されている。
現在この大陸は魔王による恐怖支配が100年にも渡って続いている。
そんな中、極東の国バスラートに一つの予言が授けられた。
3番目に生まれる王子が闇を討ち滅ぼす力を持たん、と。』
まぁ、この王子が仲間を引き連れて国々を旅しながらレベルをあげて大陸の西端にある魔王城に向かうというものだ。
ゲームを始めるとオートで主人公が歩き始める。
『リツよ。よく来た』
玉座に座った王様が現れた。ちなみに自分の名前はゲーム開始時に入力済である。
『お前を呼んだのは他でもない。幼い頃から言い聞かせてきた時が来た。予言に従い、お前には勇者として魔王を倒す旅に出てもらう。これは餞別だ。これで装備を整えると良い』
[300G手に入れた]
〇【安定のお小遣いw】
〇【少ないんよ】
〇【無理ゲーなんよなぁ】
〇【300円握りしめて世界救いに行くぞ!】
いつも思うんだけど、子供のお小遣いじゃないんだからさ。もうちょっと貰ってもいいと思うんだよね。これじゃ、「シラカシの木刀」しか買えないんだよね。
「まぁ、ちょっと木刀じゃ物足りないのでしばらく素手でお金稼ぎましょうか」
〇【脳筋プレイね】
〇【あー、セラリツ木刀買わない派?】
〇【どっちが効率いいんだろね】
〇【木刀すぐ使わなくなるしね】
木刀が300Gなのに対して、次に安いのは600Gの銅の剣である。ダメージも木刀の2倍なのでこちらをはじめに買うほうがいい。
・
・
・
「やっぱりはじめの国の周りって弱いモンスターしかいないですね」
〇【スライムしかおらん】
〇【しゃーない】
〇【とりあえず7まであげたしいいんじゃない?】
〇【銅の剣買いに行こう】
素手でひたすらスライムを狩り続けること20分。元々持っていた300Gも合わせて1200G貯まった。レベルも7まで上がったのでそろそろ装備を整えよう。
『いらっしゃい!ここは武具屋だよ。何か買うかい?』
________________
▷シラカシの木刀(300G)
銅の剣(600G)
鉄の剣(1000G)
布の服(200G)
皮の服(500G)
木の盾(300G)
________________
「鉄の剣も買えるけど...装備も買いたいので銅の剣にしとこう」
〇【そうね】
〇【それがいい】
〇【堅実にね】
「あとはー...とりあえず、皮の服買おうかなぁ」
『ここで装備していくかい?』
_______
▷はい
いいえ
_______
もちろん装備する。
攻撃力と防御力が上がった。しかし、まぁまだまだ低い。一人でやるときは結構レベルをあげてから次の国まで移動するのだが、それでは視聴者もつまらないだろうしサクサクいかないとな。
「うーん。今のレベルだとギリギリかも知れませんけど、そろそろ次の国に行ってみましょう」
〇【まだキツくね?】
〇【まぁ、薬草買い込めばいけることは行ける】
〇【本当はLv15はほしいけど】
〇【いいと思うよ】
あ、そういえば重要なことを忘れていた。
「そういえば、行く前にやらなきゃいけないことありましたね。ちょっと僕には見つけれなかったんですけど酒場ってどこにあるんですか?」
酒場とはパーティメンバーを集める場所だ。最大4人のパーティを組んで回復をしてもらったり、タンクをしてもらったりする。なのだが、僕にはまだ見つけられていない。もしかしたら、かなり見つけづらい場所に配置されているのか?
〇【あーw】
〇【1の勇者はボッチだからね】
〇【1はパーティないんよね】
〇【酒場は2からだよ】
〇【ないよ】
〇【一人で旅するんだよ】
「え?!酒場ないんですか...じゃあ、回復とかタンクとか魔法とかはどうするんですか?」
〇【タンクはないけど魔法と回復は勇者が覚えるよ】
〇【基本勇者ができるよ】
〇【全部自分で】
〇【器用だからね】
仲間もつけずたった一人で魔王倒す旅に出される第3王子って、下手したらそこらへんの庶民よりひどくないか?魔王統治下の国に階級の差なんてあってないようなものなのかもしれないけど。
「えー...じゃあ、薬草も買ったので。行きますか」
一応セーブはしておく。
本当はテレポートとか使えたらいいんだけど、後々使えるようになるのかな?9だとあるんだけど。
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道中自分よりも高いレベルのモンスターを倒しつつ、次の国へ向かう。町民からの聞き込みにより一番近い国が西北にあると聞いていたのでひたすらナナメに向かっているとようやく国がマップ上に現れた。
「あ。あった!ありましたよ!もう少し遅かったら薬草切れでゲームオーバーでしたね」
〇【危なかったね】
〇【ちょっと入り組んでるから見つけづらいし】
〇【よかった!】
〇【おかげで10レベまで上がったしオケよ】
「じゃあ、早速中に入りましょう。宿で体力回復したいし」
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「ドラクエ」+「FF」÷2=「ドラファン」
正直言ってパクり...もといリスペクトです。すみません。




