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第38話 温泉回?いいえ買い出しです

先日は丸一日PCを触れませんでした、まだ明日の投稿分はまだ書き終えていません。

PC触れない日があるとなかなか毎日投稿は難しいものですね・・・。

頑張って取り戻します。

 昨日は大変だった。家中の家具とか雑貨とかあちこち回って買い漁り、家とお店と何度も往復して。

買った物を家のあちこちに配置して、お片付けして。

買ったばかりのベッドに寝具を設置して。お風呂入ったらタオル買ってないのに気が付いて。

まぁ結局背嚢に入れておいたやつを使ったから良いんだけど。

お風呂に入ったら入ったでマリアが背中流すって聞かなくて、挙句の果てには一緒に入ってきて。

まぁユガーラで混浴はしてたけど、あの時は湯浴み着を身につけてたからなんとかなったけど、今回はタオル巻いてただけだからほんと困惑した。

結局マリアの押しに負けて一緒に入ったんだけど、それはしょうがなくない?

マリアは推しが尊いとかなんとか言ってたけどホントよくわかんない。


っていうようなこともあって、今日は買い出しに行くことになったんだ。昨日買えなかった物を買い足すんじゃなくて、ユガーラの町に醤油とか米とか買いに行きたくてね。

ついでに言うなら温泉にも入りたいとか思ってるしね。

昨夜お風呂でマリアに言ったら即決で行こうって事になった。


『どうせ行くならギルドでユガーラ方面のクエストを受けていくと良いですよ。』、ってマリアが言うからそうするつもり。

前回ギルドでリヤカー借りて行ったように、『今回は荷馬車を借りて行きましょう』って言ってたな。そういう物も貸してくれるんだね。


あ、そういえば昨夜寝る前に自分のステータスを確認してみたんだ。

スタンピードの後物凄くバタバタしててちっとも確認してなかったからさ。

あれだけ魔物倒したからさぞ上がってるだろうと思ったんだけど、そんな劇的には上がってなかった。マリアには凄い上がったって言われたけどね。


名前:火神疾風

年齢:15歳

LV:38

HP:1340

MP:10550

腕力:70

知力:205

体力:139

素早さ:3670

器用さ:320

スキル:【鑑定3】・【気配察知6】・【反撃術】・【火属性魔法】・【風属性魔法】・【魔物解体】・【多言語理解】・【挑発】・【神聖魔法】

加護:火のプロメーテウスの加護 火の精霊神サラマンダーの加護



こんな感じ。各数値の上がり幅はまぁそんな感じかなって程度なんだけど。


今迄@@@@って伏せられてた名前が判明した。火の神【プロメーテウス】の加護。


ギリシャ神話の神様だよね。ゼウスが人間から取り上げて独占していた火を人間に取り戻したっていう神。こっちの世界と何か関係があるのかな?

そういえばさ、スタンピードの時に僕勝手にそんな台詞口走ってたんだよね、無意識に。

あれがきっかけでステータスの名前が解放されたのかもしれないなって思ってる。


あ、気配察知も6になってました。5が最後かな?って思ってたんだけどまだあがったね。これより距離伸びるとどうなっちゃうんだろうって感じはするけど、便利には変わりないからいいかな。

いやいや、また見逃してた。鑑定も3になってるじゃん!!

って言っても何ら変化は感じないんだけど何が変わったんだろう?まぁその辺はおいおいかな。


「疾風様、朝食の用意が出来ました。」マリアが呼びに来てくれた。野営の時もそうなんだけど、朝食はすっかりマリア担当って感じになった。



朝食を食べ終わると僕達は早速ギルドへと向かった。

その足で出発出来るように背嚢に野営セットも持ってね。


ギルドに着くとマリアはケイトさんを見つけて声を掛けた。

「ユガーラまで行くんだけど、なにか丁度いいクエストはないかしら?」受付で暇そうにしているケイトさんはクエストボードからササっと数枚のクエスト受注書を剥がして持ってきてくれた。

「いいわね。これを受けるわ。」マリアはその受注書を確認すると即決で受けた。

これがベテラン冒険者の手際なんだなと感心した。

ホントギルドに入って3分で受注完了して出てきた。僕は何のクエストを受けたのかすらわからないままだったけどまぁいいか。



そしてギルドで荷馬車を借りて僕達はすぐに出発した。


馬車はマリアが運転してくれた。僕は無免許だしね。っていうか馬車って免許いらないだろうけどさ。

そして道中受けたクエストについて聞いてみた。受けたのは討伐クエストで道中出遭うだろう数種類の魔物の討伐任務だった。


前回は隊商と一緒だったので急いでいたから極力戦闘はしないで進んできたけど、今回は気配をみつけたら狩っていこうっていう事になっている。途中1回野営挟むしね。食糧確保の為にも借りはしておきたい。




という事で前回と同じ様な行程を経て、1泊2日でユガーラの町までやってきた。

途中の工程はすっ飛ばしてきたけど、道中要所要所で休憩を挟みつつ、気配察知でみつけた魔物を狩りつつ荷馬車いっぱいにお土産を積んで到着した。

途中休憩でも野営でも焼肉パーティーを毎回開催する程の肉がいっぱいのお土産だ。


受注したクエストの半分以上の魔物を討伐できたんじゃないかな。帰りにはそれほど忙しく狩らなくてもいいぐらい。

とりあえずユガーラの町のギルドで報告と素材売却をして、僕達は今夜の宿を探す事にした。


今受け取った報酬だけでもかなりの額になっている。今夜は奮発して良い部屋に泊ってもいいかもしれない。なんせゆけむりの町だしね!!


前回泊まったところも趣があるところだったけど、夜に旅館街を歩いている時に、ひと際豪華な佇まいの旅館をみつけていたんだ。


目当ての旅館はすぐにみつかった。

外から見ただけでも、部屋の幅も広くて大きな部屋なのがよくわかる。



「今夜泊まりたいのですが、お部屋は空いていますか?」マリアが受付で聞いてくれる。受付もすごく大きくて立派だ。巨大な水墨画が飾ってあったり高そうな壺が置いてあったりする。


「お部屋がお選びいただけますが、ご希望はございますか?」受付にいた品の良い女性がそんな事を言ってきた。


「ゆっくりと出来る部屋がいいわね。景色が良くて静かな環境であればどこでも構わないわ。」そういうと、受付の女性が書類のようなものを持ってきてくれた。


「こちら館内案内図となっております。この最上階の角部屋あたりは広いバルコニーがついておりまして、ここに専用の露天風呂がございます。景色もよろしいですし、表通りからも距離がありますので静かで過ごし易いと思います。」いや、これあれだねペントハウスってやつだねホテルで言えば。旅館でいうと貴賓室とか呼ぶのかな。寝室2つとかいらないんだけど。まぁでも折角だから贅沢するのもいいかもね。って幾らするんだこの部屋?ってマリアを見る。


「このお部屋でお幾らなのかしら?」マリアが聞いてくれた。目が合っただけでわかるとか超能力者かよ。


「こちらのお部屋は一晩二食付きで金貨三枚になります。」受付の女性はおじぎしながらそう答えた。


え?30万?ってほぼ家賃じゃん!!新居の家賃が月金貨3枚と銀貨50枚だよ。ちょっと震えるぐらい高い。さっきギルドで貰った金額じゃ足りない。って言っても全然払えない額でもない。うーん・・・。マリアを見る。


「このお部屋私も気に入りました。」マリアはノリノリだー!じゃぁこの部屋にしてしまいましょうか。清水の舞台から飛び降りるぐらいの気持ちってこのことなんだな。実際そこに行ったことないからよくわかんないんだけどね。スカイツリーぐらいなのかな?


「よし、ここにしよう。」キリッとしてそう答える。内心心臓バクバクだけどね。頑張って稼がないと!!



仲居さんに案内された部屋は予想の5倍凄かった。全体的に和のテイストな部屋の造りだが、リビングには20人ぐらい座れる大きなソファが置かれていて、そこからそとの景色が眺めれるようになっている。


そことは別にダイニングがあり、そこにはキッチンもついていた。お腹が減ったらここに料理人を呼んで食事を作ってもらえるそうだ。


そして寝室が2つあって、1つは山側に、もう1つは旅館街側にあった。

それぞれの景色を楽しめるように、窓際にはテーブルとソファが設置されていた。


リビングからはバルコニーに出られて、そこには10人ぐらい入れるぐらいの大き目の浴槽があった。檜で造られたいい香りがする露天風呂だ。眺めも抜群だし、この解放感は半端ない。


部屋の案内を終えると仲居さんは帰っていった。帰り際マリアがチップを渡してくれていた。さすが出来たメイドさん。



まだ日は落ちていないが、外はすっかり夕焼け色に染まっている。

旅館街沿いの寝室から見える景色は丁度沈む夕日を眺められるいい景色だった。

しばらくその沈む夕日を眺めながらマリアが入れてくれたお茶を2人で飲む。

スタンピード騒ぎで忙しい日々を送っていたからほんと良い息抜きになった。


マリアもギルドの書類仕事で連日忙しそうだったからね。今日ぐらいはゆっくり休んでもらおう。マリアの煎れるお茶は最高だからそれだけは煎れて貰うけどね。



夕日が完全に沈んだのを見届けああと、僕はお風呂に入る事にした。

ここにきてお風呂に入らないなんて選択肢はないでしょ。


まぁ予想通りマリアはすぐに入ってきた、タオル巻いてきてくれるだけ淑女なんだと思いたい。僕も予想していたのでタオルを巻いて入っていた。


しかしこの露天風呂最高です。バルコニーが広くて景色もすごく良いし、開放感が半端ない。っていってももうだいぶ暗くなってきたから景色は薄っすらだけどね。明日の朝が楽しみだな。


のんびりとお湯に浸かり全身の疲れが取れていく。

家のお風呂もかなり良かったけど、やっぱり温泉は格別だなぁ。



かなり長い時間ゆっくりと温泉を堪能した僕たちはそろそろ夕ご飯を食べようと、仲居さんに準備をお願いした。


すぐに料理人さんと仲居さんが部屋に来てくれて料理とお皿の準備をしていってくれる。

部屋で夕食を食べられるのだけでも贅沢なんだけど、部屋で調理してくれるっていうのがもうなんだか王様気分だ。

たまにはこういう気分も悪くはないかもな。


料理は前菜の手の凝った料理が数種類出されて、メインの魚料理は季節の山菜と白身魚の天ぷらだった。そして、お肉料理は霜降りの牛肉を鉄板で目の前で焼いてくれた。

各部屋にこんな設備が整ってるとかものすごいな。


料理が出されるタイミングも目の前で食べているから物凄くタイムリーで、ベストなタイミングで次々と出してくれるから心地よい。


味もこの異世界にきてから食べたものの中で一番美味しかった。まぁまんま和食だしね。


かなり値は張ったが、その価値は十分にあると思う。まだ、明日の朝明るい時に露天風呂を楽しむつもりだし。楽しみはまだまだ待ってるんだけどね。

贅沢な夜は夢のようにあっという間に過ぎていくのであった。

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