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第19話 初めての野営

いつもご拝読ありがとうございます。

今回はまったり回、というか説明回でございます。

今迄から見ると短めであっさり終わるので本日は2本立てで投稿する予定です。

よろしければ2本目もご拝読頂ければ幸いです。

 食事を終えると僕は自分の天幕を張った。隊商の皆さんが使う大型の天幕を使っていいと言われていたんだが、やはりそこは人見知り発動。


買ったばかりの自分のものがあって、それを使うのが楽しみだからと断らせてもらった。まぁ実際楽しみで仕方なかった。



雑貨屋で習ったが、実際に建てるのは初めてだ。ちょっとワクワクする。


まずは平らな地面を探して、小石とか転がってると痛い目を見そうなので入念にチェック。


地面を綺麗にしたら天幕を敷いて6角を杭で留めていく。


予め用意しておいた2m程の支柱を天幕の中心に立ててやれば・・・。っと完成!


杭を打つのに少し手間取ったが物凄く簡単に建てることが出来た。


天幕の中心に支柱がある関係で、中での居場所はちょっと端っこ寄りになって窮屈に感じるが、元々のサイズが結構大き目だから気にならないな。2人ぐらいなら余裕で寝れそうだ。僕サイズなら三角形に並べば3人でもいけちゃうサイズ。僕サイズとかいうなし。


あとは購入した薄手のブランケットに包まれば、快適引き籠り野営生活のスタートだ!


スタートだ!じゃない!

明日の準備をしないとだな。今日は初の野営って事でちょっと諸々の準備に時間がかかった。


明日の朝食にはスープにパスタを入れるという話は通してあるから、僕の見張りの時間を利用してパスタを作れるように準備しておくことにする。

その材料を出して、着替えを出して、っと。


よし、今度こそブランケットに包まって・・・。



なんとなく自分の掌を見る。


名前:火神疾風

年齢:15歳

LV:15

HP:720

MP:4050

腕力:40

知力:82

体力:38

素早さ:1840

器用さ:200

スキル:鑑定1・気配察知3・反撃術・火属性魔法・風属性魔法・魔物解体・多言語理解・挑発・神聖魔法

加護:@@@@の加護 火の精霊神サラマンダーの加護



練兵場で訓練したからか、少しレベルが上がっていた。MPが順調に上がってくれてるから魔法の練習の効果なんだろうな。

体力が地味にだけど上がってくれてるのが助かる。クイックで結構強制的に走り回ったおかげかもしれない。

素早さに関してはもうかなりのあがりっぷりだ。


そしてスキルでは気配察知が3になっている。今日馬車上でずっと気配察知使ってたから上がったんだろうな。

 そういえばスキルって使っても魔力を吸い取られない気がするし、どういう仕組みで発動してるんだろう。移動の間ずっと使ってたし、なんなら町についてからも使ってる。

 自分で回りの事を気にしてるだけで発動しちゃってる感じなんだよね。

 人の顔色ばかり窺いながら下を向いて生きてきた僕にとって、気配察知って向いてるスキルだっていう事なのかもな。

っていうかそんなに早くスキルレベル上がるとかちょっと凄くない?やっぱ気配察知の才能アリなのかも。

 それに比べて鑑定は上がらなすぎな気がする、これからは意識的に使うようにしないと上げられないかもしれない。いや、これが正常なのか?



その次は・・・。



あー、なんかあるなこれ。スキルの最後の部分に神聖魔法ってのが増えてる。これ今回の目玉じゃね?



うん、心当たりはある。教会で倒れちゃった事件だ。

僕としてはサラとせかっく逢えたのにほとんど会話らしい会話が出来なかった事件なんだけど。


シスターによると、僕から眩しい光が出て倒れたって話だった。

きっとあの時、なにかあったんだな。神聖魔法っていうぐらいだしね。



いやちょっと待て!!加護のところに知らない人の加護がある!!!誰だ@@@@って!!!

そんな名前の人に会った事無いんですけど!


ちょっと意味わからな過ぎて眠くなってきた。@@@@って誰だ?神聖魔法ってなんなんだ?ヒントプリーズ。





「おーい、交替の時間だぜ。」天幕の入り口が開かれて小さく声を掛けられる。

天幕を開ける前から気が付いてた。多分気配察知3の能力だろうな。人が近付いてくる気配で目を覚ましていた。寝てる間も無意識に察知してるようです。


「了解した。」さっと着替えを済ませると天幕の外に出る。僕が担当するのは最後の2時間。



見張りをしながら全員分のパスタを作る。とりあえず昨夜の半分の量で小麦粉を捏ねる。朝食だからそれぐらいでいいだろう。


今朝のスープは、赤ワインでお肉を柔らかく煮込んだスープという事だった。

というわけで今朝はリボンみたいな形のショートパスタ、ファルファッレを作る。

本当はギザギザのパイカッターとかがあると端の部分がギザギザになってスープがもっとよく絡むようになるんだけど、無い物はしょうがないので、包丁で正方形に大きさを揃えながら切っていく。


あ、ちゃんと見張りもしてるよ。これらの作業は全て馬車の屋根上の見晴らしのいい場所でやっている。


だいたい結界石のおかげで弱い魔物は近寄ってこないし、強い魔物も道中殆ど気配を感じなかったしね。シルエラの町付近って本当に安全なところらしい。



とりあえず捏ねた分は全て切り分けた。

あとはこの正方形の真ん中をギュって摘まんでいく。ちょっと強めに摘まむのがポイント。

時間掛かるかなーって思ってたけど、ちゃんと見張りの時間内に出来上がった!


馬車上から見るとスープの仕込みが始まっていた。っていうか昨夜のうちからお肉を赤ワインで煮込み始めていたんだけどね。

今は丁度そのスープに入れる大量の野菜を切っているところだった。野菜たっぷりスープ大好き!


見張り台から降りると、僕も昨日借りた大き目の鍋でパスタを茹でていく。

気持ち塩は多めでパスタ自体に味をつける感じで。



スープが出来上がる頃にはみんな起きてきていた。

出来上がったスープにパスタを投入してみんなの分の深皿に盛っていく。



スープは赤ワインで煮込んだお肉が入っていて、野菜から出たうま味も合わせて凄くコクが出ていた。パスタがそのスープに良い感じに絡んでとても美味しくいただけました。


硬いパンも慣れたらなんか好きになってきちゃった。旅の間は硬いパンを楽しもうと思う。


パスタはみんな喜んでくれた。スープ自体も美味しかったからスープを作ってくれた御者さんに感謝だ!


見張りの時間を使って朝食を作れるってなんて合理的なんだろう、できれば明日からも同じ時間で見張りに立たせて頂きたい。



まぁ後から聞いた話によると見張りの一番最初と最後は一番人気のポジションなんだって。寝てる途中に起こされて見張りをして、終わったらまた寝てっていうのがキツいそうだ。

そりゃそうだよね、想像するだけでキツそうだ。


結果的にこの旅の最後まで一番最後の見張りをやらせてもらう事になったので、後でそれを知った時物凄い感謝した。



朝食大作戦も成功したところで、荷物をまとめて隊商は出発した。これから山越えの厳しい行程が始まる。

なるべく早めに2本目投稿する予定ですが、予定はあくまで予定です。

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