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数学の公式覚える方が、よっぽど楽だった

魔法使いと聞いて、皆さんはどんな姿をイメージするだろうか。

才能が必要?

一般人にはできない事ができる?

モテそう?

どれも間違いではないかな。

この世界で魔法を使うには生まれ持った才能が必要だし、魔法使いは、一般人にはできないことができる。

モテるかどうかは、顔によるかな。

俺はどうかって?

なあ、なんである程度ぼかしたか分かる?

そこ突っ込まないでくれない?

いいんだよ、俺は所持金で勝負するから!

なので、これらのイメージは概ね正しい。

正しいけれども、それだけじゃないんだよ。



馴鹿(となかい)くん、出来そうですか?」


猿賀(さるが)に声をかけられる。

隣に座るメガネをかけた大人しそうな女の子だ。


「もう少し、時間がかかりそう」


この世界では覚えた魔法陣に魔力を流し、魔法を発動することができる。


「こんな複雑な魔法陣、どうやって覚えるんだよ」


馴鹿はそう呟いた。

そう、覚えた魔法陣である。

覚えないといけないのだ。

こんなただの図を、寸分違わず覚えろって言われても、無理じゃない?

語呂合わせもなければ、意味の関連づけもできない。やれるとしたらせいぜい絵描き歌ぐらいだろう。

いわゆる詠唱魔法のように恥ずかしいセリフを吐くのはきついなと思っていたが、これはこれで違うきつさがある。


「数学の公式覚える方が、よっぽど楽だった」


漢字が覚えられないとか、年号が覚えられないとか、今思えばあんなものは楽勝だった。



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