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ドS王子の異世界召喚  作者: 深雪
9/16

第八話 ゾンビは忘れた頃にやって来る

今回も短くてすみません!

第八話です。どうぞ!

戦いが終わり、休息を取るために、先ほど休憩していた木の切り株の元へと戻ってきた零司。

タッタッタッタッ

切り株が見え、近づこうとした零司の目の前を、"何か"が素早く通り過ぎた。

「ん?なんだ今の。いや、どこかで見たことあるような…」

タッタッタッタッタッ

すると、その"何か"がまた目の前を通り過ぎる。

ホーンラビットにしては大きいし、飛んだり跳ねたりしていない。()()()で地を駆けるように動くそれは、零司に酷い既視感を与えた。

(新しい魔物か?二本足の…二本足?待てよ…足って横に曲がるのか?)

タッタッタッタッ

黙考している零司の前を、またもや"何か"が通り過ぎる。

しかし、今度はハッキリと見た。

(あれ、腕じゃねぇか……え?)

と、ここで零司は忘れていた事を思い出す。

「や、やべぇ……この場所にゴブリンの死体置きっぱなしだったぁ。」

零司は、頭を抱え天を仰いだ。


零司の目の前を通り過ぎたのは、初めて倒したゴブリン。胴体を上下に真っ二つしたあのゴブリン。それが今まさに目の前で軽快に走り回っている。()()()()()()。零司は、無言でそいつのステータスを確認する。



ゾンビゴブリンの上半身


危険度:E


状態:ゾンビ化


補足

ゾンビ化した、ゴブリンの上半身。

下半身が無くなり、体がが軽くなったことで、敏捷力が上がった。走って相手に飛びつき噛み付いてくる。

光属性に弱い。



続いてゾンビ化も確認する。



状態:ゾンビ化


魔物や動物の死体が、一定時間放置されると、ゾンビ魔物として生まれ変わる。

ゾンビ魔物に殺された生物はゾンビ化する。

ゾンビ化した生物は、光属性が苦手。

死体放置、ダメ、ぜったい!!



「ゾンビ化してたかぁー。まさかゾンビ化するとは。」


上半身だけのそいつは、忙しなく零司の目の前を通り過ぎようとして。動きを止める。

首が零司の方に傾げられ、濁った瞳でこちらを見詰める。と、不意に止まってた足(手)が、動きだし零司に向かって迫ってくる。零司はその場から逃げ出す。

「うおっ!来んな!マジで恐怖だよ!」

後ろから、首をカクカクと動かしながら地を駆けて追ってくる、見た者に恐怖を与える。

(そうだ、光!確か光属性に弱いって書いてあったな。)

零司は咄嗟に魔法を展開する。

「ライトアロー!」

淡い光で形成された矢が、一直線にゴブリンの上半身へと、飛んでいく。矢は眉間に突き刺さり、ゴブリンの上半身は動きを止めた。

「はぁ、はぁ、どうにか倒せた…」

息を整えながら、零司は、死体の放置はもう絶対にしないと誓ったのだった。


切り株のある場所に戻ってきた零司だが、ここで一つの疑問が浮かぶ。

「そういや、下半身どこ行った…?」

辺りを見回そうとした時、後ろからは何かが歩く音。ギギギッと、油が切れた様な首の動きで後ろを見ると、

「か、下半身…お前もか…。」

そこには腰からしただけで動く異様な生物。

零司は試しに、そいつのステータスも確認する。



ゾンビゴブリンの下半身


危険度:F


状態:ゾンビ化


補足

夜の住宅街に良くいる様なあれ。

下半身だけになって足技が得意になった。

特技は徘徊。



「な、何だ…危険は無いみたいだな…」

安心したのも束の間、補足の欄の下の方にちょこっと豆知識。



偶に走る。



ザッザッザッザッ

「ま、マジで勘弁してくれぇ…」

げんなりとしつつも、下半身をしっかりと討伐した零司であった。



ちょっとした、ネタ回でした。

テケテケテケテケ。

誤字、脱字等の指摘よろしくお願いします。

感想も待ってます^^*

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