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掌編小説集8 (351話~400話)

大事な願い

作者: 蹴沢缶九郎

あるところに一人の強欲な男がいた。自分の欲に忠実に生きているので、周囲からの評判は散々であったが、男はどこ吹く風だった。

そんな男の許に福の神が現れ言った。


「あなたの願いを一つだけ叶えましょう」


男は歓喜の声を上げる。


「本当ですか!? やった!! それなら私をお金持ちにしてください!!」


「そんな願いでいいのですか? お金より大事なものがあるのではないですか? 例えば、健康になるとかはどうですか? 叶えられる願いは一つだけです。よく考えなさい」


諭す福の神の言葉にも、男は構わずに言う。


「余計なお世話です。私はお金持ちになりたいのだ。さあ、早く願いを叶えてください」


「…わかりました、そこまで言うのなら」


福の神は男の願いを叶え、姿を消した。


望み通り金持ちになった、末期の病に侵されていた男は、それから一ヶ月後にこの世を去った。

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