第2話 異世界転移ってマジで?
文章が短いのはやはり直らないなあと思っています。
「おーい、どうした~?口が開けっぱなしになっているぞ~?」
思わず見とれていると、そんな声が聞こえてきてようやく、我に返ることができた。
目の前にいたのは、藍色でショートカットの髪をした、女性だった。
顔は、ややつり目で、きつそうな印象を覚えるが、瞳は深い青色をしていて、サファイアの様にきれいな瞳をしていた。
整った鼻だち、リップなどもしてないのに魅力的に見える唇。
正に、完璧な美女の顔だった。
背は、恐らく僕より高く、胸元には、その高身長に見合った豊満なものがついていた。腰は無駄な脂肪がなく、代わりにしっかりとした筋肉がついていた。
腕も脚も同じ様に女性らしさを残しつつ、立派な筋肉がついていた。正に完璧といえる美女が目の前にいるのだから、見とれてしまうのも無理ないと思う。
そんな彼女は今、胸元をチューブブラのような布で覆ってるだけで少し動いただけでこぼれてしまいそうで、下は、申し訳程度に大事な部分を腰から太もも辺りしかない布で覆い、その一部を腰の辺りで結んでいるという露出度が高い過激な衣装であった。しかも、下は履いてないようだ。青少年である自分には刺激が強い。
と、再び我を忘れて見とれていると、
「またボーッとしてるぜ?熱でもあるのか?それとも、俺の顔になんかついてるか?」
「っつあ、すみません、美人だったもんでつい見とれてしまって」
(って何正直に言葉に出して言ってんの!?バカなの!?そんなこと口に出したら引かれるわっ!)
瞬間的に出した言葉に自分で後悔していると、
「!?お、俺が美人だって?お、面白いこというな~お前」
と、一瞬驚愕した後、若干顔を赤らめて微笑んだ。
「冗談じゃありませんよ?僕が会った女性の中でダントツで美人です。」
だから何言ってんの!?と心で自分を叱っていると、目の前の女性は「そうか…、俺が美人か……」と顔を再び顔を赤らめているのが見えた。
その様子を見ていると、女性の尻のあたりから足元にかけて何かが動いているのが見えた。
何だろうと近くで見てみると、尻のあたりから長くて藍色の鱗で覆われた何かが生えているのが見えた。
(これってもしかして、尻尾!?)
そう、彼女から生えていたのはトカゲのような尻尾だった。
アクセサリーか何かかと思ったが、彼女の動きと同時に意志があるかのように左右に揺れて動いていた。
その様子を見ていた僕に気づいたのか、彼女は、
「何だ?俺の尻尾が珍しいのか?まぁそりゃそうか、お前は人間で俺は竜人なんだから。」
………はいっ?竜人?ナニソレ、ドユコト?
竜人なんて地球上にいるはずがない。
それどころか、人間以外の種族が存在する筈がない。
しかし、現実、目の前には竜人の女性がいる。
夢ではないことは先ほど確認済みだ。しかし、まだ信じられない。そこで、
「あのー、すみません、此処って地球ですよね~?」
目の前の女性に聞いてみることにした。すると女性は、
「はぁ?何言ってる?ここはタリム谷の谷底、ラスタリアのディフェンド•スターにある深い谷底だろう?」
……何か、色々わからない単語が山ほど出てきたのだが、
「あのー、ラスタリアとは?」
「お前大丈夫か?この世界の名前に決まっているだろう?」
……まさかとは思ったが間違いない。僕は、あの地球から、このラスタリアという世界に転移してしまったのだと。
それがわかった途端に思わず口が開いた。
「異世界転移なんて二次元だけだと思ってた。」
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