第1話 目が覚めると……
1話目投稿です。いまいち、文章力がないなぁと思います。
「うー…ん」
重い瞼をゆっくりと開けて僕は目覚める。身体中がだるい感じがする、やはりあんな高いところから飛び降りたからだろうか。
「……って、何で身体中だるいで済んでるんだ!?」
そう、あの様なところから飛び降りたのだから身体中に激痛が走るはず、大量出血や骨折だって免れないはずなのに……。
それどころか、
「とゆうか、何で俺生きてんの!?」
まさか、あの自殺は夢だったとでもいうのだろうか?
いや、そんなはずはない。確かにさっき、あの廃ビルから飛び降りたはずだ。記憶がしっかりと残っているのだから間違いない。
しかし、現実問題、僕は生きている。
五感だってしっかりあるし、意識だって朦朧としているが、あることがわかる。
「もしかして、天国に来たとでもでもいうのか………?」
ファンタジーな世界が好きな僕でも、天国や地獄が本当にあるとはさすがに信じていない。
仏教やキリスト教などでは、天国というのはあると考えられているが、宗教なんてものは、自分はあまり気にしたことはない。
日本人なので、一応仏教徒であるが、教えそのものも、そこまで信じてはない。
閑話休題、仮に今のこの状況が自分が死んで、天国へ召されたのだとすれば、考えを改めなければならないのかもしれない。
「とにかく、起き上がらないと」
と、上半身を起こそうとしたときに自分の身体から、カサッと葉と葉が擦れたような音が聞こえた。
何かと思い、自分の身体を見回してみると、音の通り、大量の葉が自分に布団のようにかけられているのに気がついた。
「これは…」とつぶやきながら周りを見回した。
もう夜なのだろう、周りは暗く、余りよく見えなかったが、全く見えないという訳ではなかった。自分のいるところから、2mぐらい離れたところに焚き火があったので、少し周りが見えたのだ。
焚き火だけではなく、薄汚れた布でできた三角形の物体、その三角形の側面の一つの面に人が一人かがんで入れるような、穴が開いていた。どうやら、テントのようだ。
どうやら、今自分がいるのは谷底のようだった。岩でできた自然の壁が、自分がいる側と、反対側の少し奥に見えたからである。地面を見ると、壁とおなし材質であろう、岩の床が広がっていた。
焚き火とテント、そして僕を包んでいた葉っぱの布団。明らかにこのあたりに人が住んでいる証拠がたくさんあった。天国に住んでいる人はこのような暮らしをしているのだろうか。
天国の一般的なイメージに照らし合わせてみると天の国というにしては、やや地味な感じだなと思っていると、
「お、目が覚めたか?なかなか起きねえから死んだかと思ったぜ。」
振り返ると、そこには、見たこともないような美女がいた……。
本編、始まりました。果たして、君博の前に現れた美女の正体とは?次回は容姿について書ければなあと思います。