表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

後編 Side_Mami

二人の彼女 Side_Mami


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


登場人物

Ami

23才 専門学校卒

しがないDTMer

音楽のために普段は近くの某事務所で電話番をしている。


Mami

23才 専門学校卒

底辺絵描き

最近は絵の仕事が来るようになってきた。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


私はMami。

絵の専門学校を卒業してコツコツと絵を描き続けている。

最近は絵の仕事が増えてきて忙しい。

いままではコンビニで働いていたけれども、絵のお仕事に専念するためにやめたばかりだ。


やめる必要があったかって?

実は私、家を引っ越すことにしたの。

たまたま歩いていた街に心惹かれるアパートがあって、どうしてもそこに住みたくなっていてもたってもいられず引っ越しちゃった。

普通の人が見れば、ただのおんぼろアパート。


この家とは今日でお別れ。

荷物は引越し業者に全部任せて新しい家に入れておいてもらうことにしているから荷物をまとめるだけでいい。

安い引っ越しプランを頼んだから今日はどこかで一夜を明かさないと。

24時間営業のスパでいいか。最近疲れがひどいから、たまには大きなお風呂でリフレッシュしよう。


私は引越し業者に荷物の受け渡しをして夜の街に出た。


……………


気がついたら見知らぬ部屋で寝ていた。

ああ、引っ越ししたんだっけ。

段ボールだらけの部屋を見渡して思う。

いつこの部屋に入ったのか記憶が無いけど、そんなことはしょっちゅうあるし気にもとめなかった。


荷物の整理をする。隣の部屋からテレビの音がしてくる。

おんぼろアパートなだけあって、壁が薄いのかな。

なるべく音を立てないように静かに荷物を出していこう。


1時間くらい経つと眠くなってきた私はそのままベッドに入らず床で寝てしまった。


……………


目を覚ます。外は真っ暗だ。

そんなに長く寝ていたっけ?

まあいいや。昨日の続きをしよう。


……………


荷物を出し終えると外は白み始めていた。

夜遅くに起きたから眠気はない。

私はパソコンを立ち上げた。


日付を確認すると絵の締切が迫っている。

大変、仕上げて送らないと。

私は仕事に集中し始めた。


……………


あー疲れた。

仕上がったけど、すぐに送ると後で後悔する私の性格。

だから必ず半日はなにもしないでそのままにしておいて、またあとで確認して手直しをしてから送るのが私のスタイル。

今回も保存だけしてパソコンを閉じた。

軽い眠気が襲ってきた。ちょっとだけ寝よう。

私は横になって目を閉じた。


……………


目を覚ますと夕方になっていた。

パソコンを開いて仕上げた絵をもう一度確認する。

うん、今回もいい仕上がり。

作品に満足して、メールで送る。


送信完了っと。

数日メールを確認していないからいくつかメールが来ている。

メールを確認すると、お仕事の依頼やTwitterからのお知らせだった。

まずはTwitterを見よう。

作曲をしているTwitterでの友人Amiからのメッセージだ。

内容は、この間投稿した絵の事が主だった。


いつも感想ありがとう。そんな内容と、新しい曲聞きました。と感想をかいて返信した。

その後、自分のスケジュールを確認しながら、仕事依頼のメールを返信していった。


メール確認が終わった私はAmiに勧められたCDを聞きながらまた絵の仕事にむかった。


……………


朝起きて絵を描いて、昼寝をして、起きたらまた絵を描く。

静かな環境で集中したり、音楽を聞きながらだったり、昼寝をしていたらいつの間にか朝になっていたり、そんな日々を数日繰り返して、私はお仕事をこなしていく。

朝の新聞がポストに投函されて明け方だと気づくこともある。

小さなポストだからすぐに溢れてしまう。

ここに引っ越してきて、なにかポストに入ったらすぐ取りに行く習慣が身につき始めてきた。


ある日、宅配便で長いダンボールに入ったモノが送られてきた。

中を開けると、この間のイベントで依頼されて作ったポスターだ。

会心の出来で、イベントでポスターになった自分の作品をみてポツリ、このポスター家に飾っておきたいなぁと言ったのが主催者の耳に入ってしまったらしい。

わざわざ手紙を添えて送っていただいてしまった。

ありがたく部屋に貼って、お手紙を書くことにした。


……………


手紙を書き終えて、私は郵便局へ行き手紙を出すことにした。


……………


郵便局からの帰り道、家に近づく頃、急な眠気に襲われた。

家までもう少し、今日はもう寝ることにしよう。

そう思いながらアパートにたどり着く。

自宅の扉を開いて、私の記憶は途切れた。


……………


おわり。

後編だけ読んでもよくわからないと思います。

前編と読み比べてみてください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ