初めの出会い
[夏くんっ] と大きい声がした方を向くと誰もが二度見するような綺麗な女の子だった。今の夏くんというのは友達か彼氏であろう…
けれど、僕はその女の子に一目惚れをしてしまった。話しかけたかったけれど、話しかけれない、だって知らない女の子なんだから。僕は、女の子が苦手だ…一年生だったかな…その時好きだった相手に告白するためにラブレターを書いたんだ…そして、次の日にその女の子の下駄箱にラブレターをいれたんだ、そしたらいじめっ子の[けいた] というガキ大将的な奴に見られて、次の日からちょいちょいとからかわれるようになったんだ…好きだった相手も僕の事を毛嫌いして話しもしてくれないし僕はだんだんと孤独になってしまったんだ…
それがトラウマで僕はその日から一度も恋をしなかったんだ、というかしないようにしてたんだ、中学高校といい全部男子校で女子とはあまり会わないようにしてきたんだ…
けれど、この日、一目惚れをしてしまった…こんなに綺麗な女の子と会ったのは何年ぶりか…母親は10年前には亡くなって僕は父親と二人でいた、父親は男で一人僕を育ててくれた、だから、今は迷惑をかけないようにとバイトをしたりと過ごしている、今日は、バイトが休みで行くところもないから近くでうろちょろしていた…それで、その女の子に出会った…