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お帰り。

ロゼルは愛されてます!

アルビノが居なくなって3日がたった。

俺はアルビノが居ないせいでよく寝れていない。

目が覚めたらアルビノが居るんじゃないかと眠りが浅いはのだ。

俺の目の下にはくっきりと隈が出来ていた。

「ロゼ、寝れないなら俺が添い寝してやるぞ!」

ゼノス様の言葉に俺は横に首をふった。

「ゼノス、弱っている時につけこむなんて卑怯だぞ。」

ギルネストは書類に目を通しながらながら言った。

ゼノス様もギルネストも昼間は俺の側に居てくれて寂しくならないようにしてくれていた。

それに姫様と王子も俺に気を使ってくれる。

現に今も王子の執務室に居るのだ。

姫様が俺の右横に居て向かいにギルネスト姫様の前にゼノス様。

奥の自分の机に王子が書類をこなしているのが見えた。

「ロゼ、これをたのむ。」

ギルネストに当然のように書類を渡され。

俺はそれを数分でこなして渡す。

「ハイよ。」

俺とギルネストのやり取りに驚いた顔のゼノス様が言った。

「ギルネスト!何でロゼに重要書類をやらせてる?」

「出来るからだ!何かやってる方が気が紛れるだろ。」

ギルネストは違う書類をこなしながらそう言った。

ゼノス様は俺の方を見た。

「なんだよ!俺のもやれよ!」

「ゼノス様にはフィンリルさんが居るだろ?」

ゼノス様は眉間にシワを寄せた。


その時だった。

風と共に部屋に霧が入ってきたのは。

「アルビノ!」

俺は叫んだ!

霧は俺の回りを取り囲みグルグル回ったあと俺の頭上で小さくまとまり子猫の姿になって頭に落ちてきた。

俺は頭からアルビノを掴んで下ろした。

俺は子猫の首の後ろを掴むとグルグル回して壁に投げ付けた。

回りの人達が真っ青になっているのが見えたが気にしない。

アルビノは壁に器用に足をつけてくるりと一回転してから着地した。

「にゃ~う~。」

不満そうな声の子猫に腹が立つ。

「俺がどれだけ心配したと………バカ~!」

俺の瞳からはまたぼろぼろと涙が流れ落ちた。

安心したせいで涙腺は完璧に壊れてしまった。

「に、にゃ、にゃゃ~にゃ~にゃ~!」

慌てたようにアルビノが俺の回りをいったり来たりして、足にすり寄ってきた。

可愛いが直ぐに許す気にはなれない。

涙も止まらない。

なんだか回りが生暖かい眼差しで俺達を見ている。

「にゃ~にゃ~にゃ~。…………」

アルビノは暫く黙ると霧に姿を変え、人がたになると俺を抱き締めた。

「違う!そんな顔させたかったんじゃない!」

アルビノは少しだけ力を強めた。

「俺はエリシアに笑ってて欲しい!」

アルビノはそう言ったが俺には訳がわからない。

「じゃあ、何で居なくなったんだよ!」

アルビノは俺をゆっくりはなすと、俺の目元の涙を舐め取ると言った。

「エリシアが目障りだって言ったから、殺してきた。」

俺の涙は一気に引いた。

「おま、まさか………」

「嬉しいか?」

俺はアルビノの頭をちからいっぱい殴り付けた。

「痛い。」

シュンとしたアルビノが可愛い。

「バカ!そんなことのためにお前は俺からはなれたのか?」

「エリシアが喜ぶと思った。」

俺はアルビノを抱き締めた。

「次に俺の側をはなれる時は、俺を殺していけ!あんな思いするの2度とごめんだ。」

アルビノは苦笑いを浮かべる。

「解った。もう二度とはなれない。」

アルビノは嬉しそうに笑うと俺にすり寄った。

可愛いな~!

俺が手をはなすとアルビノは子猫の姿になり俺の頭に飛び乗った。

慣れ親しんだ重みに嬉しくなりながら回りを見ると、真っ青な男性人と瞳を輝かせた姫様がそこに居た。

な、何なんだ?

「ろ、ロゼ!お前その魔物が人がたになれるって解ってて愛してるって言ったのか?」

ゼノス様に肩をつかまれ揺さぶられた。

「し、知って、知ってた、よ。」

ゼノス様は目眩をおこしたようによろめくと言った。

「え?俺とギルネスト完璧にフラれたんじゃね?」

俺は眉を寄せて言った。

「だから、ギルネストは友達ゼノス様は雇い主だってずっと言ってんじゃん。」

「………ロゼ………そいつは誰を殺してきたんだ?」

ギルネストの言葉に俺は首をかしげた。

「さっき、言っていただろ?お前が目障りだって言ったって。」

俺は苦笑いを浮かべた。

「お、怒らない?」

「早く言え。」

俺はゆっくりと言った。

「あ~………ま、魔王?」

俺の言葉に男性人が一斉に立ち上がった。

「「「魔王!」」」

うん。ですよね!

俺も驚いた!

ギルネストはテーブルに広げた書類をかき集めると、歩きだした。

「ギルネスト?」

ゼノス様が呼び止めるとギルネストはニヤリと笑った。

「聖女をもとの世界に戻す準備をしてくる。」

その言葉にゼノス様と王子が小さくガッツポーズをしていた。

ギルネストが部屋を出ていくと姫様に手を捕まれた。

「ロゼ!いつから猫ちゃんと恋仲になったの?」

「え?」

姫様の言葉が理解できなくてフリーズしてしまう。

「姫!泣いちゃうから、ここでその話しないでくれ!」

ゼノス様の言葉に姫様は笑顔を作り言った。

「負け犬?」

ゼノス様はビクッとして王子の足元に踞った。

「姫様………ドS。」

「てへ。さぁ私の部屋に行きましょ!」

その後姫様だけでなく、メイド様達にも捕まり自分でも良く解らない事まで聞かれて逃げ出すはめになるなんてこの時は解っていなかったんだ。

アルビノはロゼに喜んで欲しかったんだよ。

アルビノを可愛いと思ってもらえると嬉しいです。


ギルネスト現実逃避。

ゼノス様負け犬あつかい。

姫様ドS。

王子空気。


次が最後です。

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