笑顔
コメント下さってありがとうございます!
コメントをもらうともっと欲しくなってしまう欲深い私をお許し下さい。
本当に女の人って凄い。
コルセットは人を殺せると思う。
ギルネストの頼みに姫様付きのメイド様達に協力してもらって侯爵令嬢の格好をして、2時間が過ぎようとしていた。
ソファーにうつぶせに横になり足をばたつかせて居るのが精一杯だ。
「サラーシェ、行儀が悪いぞ。」
「うっせえーよ。ギルネストの前ぐらい良いだろ!」
俺はイライラしながらそう言った。
ギルネストの執務室は薄暗くて寝てしまいそうだ。
「姫様の所に行ってて良いか?」
「何でだ!」
「だってさ~!暇なんだもん!ギルネストなんか面白いことして。」
「………」
「ごめん。多くを求めすぎた。」
ギルネストはそのまま仕事に戻ったようだった。
俺はソファーに座り直しテーブルに置かれた冷めたお茶を飲み干した。
「ギルネスト………なんか手伝うか?」
ギルネストは俺に視線をうつすと計算をしないといけない書類を渡してきた。
俺はその書類を受け取るとちゃちゃっと計算をして返した。
「………サラーシェ。」
「え?間違ってた?」
「いや、あってる。お前は意図も容易く書類をこなせるのか?」
俺はギルネストに笑顔をむけた。
「売り上げちょろまかしたり、ムカつく客に割り増し料金請求したり計算出来ねえと大変なんだよ!ギルネストが昔教えてくれたからってのもあるけどな!」
俺の笑顔にギルネストは安心したのか計算の書類を束で寄越してきた。
「おい!ありすぎだろ!」
俺は書類を確認すると計算を始めた。
書類の計算に飽きてきた頃執務室にノックの音が響きドアが開いた。
そこにいたのは聖女だった。
「まあ、聖女様。入室の許可もお聞きになられないのですか?不作法だと言われてしまいますわよ。」
俺は嫌味たっぷりに聖女に言ってやった。
「え?ご、ごめんなさい。気をつけます。」
聖女がチラリとギルネストを見る。
「ええ、気をつけて下さいませ。淑女たるもの慎ましやかでいなければなりませんね。」
俺はギルネストに書類を手渡しながら言った。
「聖女様は何をしにいらしたの?ギルネスト様はとても忙しいんですのよ。」
俺は呆れた顔を作って聖女を見た。
彼女はわざとらしくショックをうけたような顔をした。
「サラーシェ、意地悪をするな。」
「ギルネスト様は役にたたない方は嫌いでしょ!邪魔をされるのは大嫌いでしょ。」
ギルネストは俺にだけ見えるように机の上のメモ帳に何やら書き始めた。
『聖女にケンカを売ってるのか?』
俺は笑顔を深くして言った。
「ギルネスト様、お疲れなんではなくて?ここが間違えてますわ。」
俺はメモ帳に『違う。ギルネストが絡まれても聖女が役にたつようになれば良くねぇ?』と書いて見せた。
ギルネストは俺に笑顔をむけた。
「そうだな。すまない。」
ギルネストはクスクス笑うと続けた。
「俺はサラーシェが居ないとダメだな。」
「ギルネスト様が弱音なんて似合いませんわ。」
俺が少しおどけて言うとギルネストはさらに笑った。
「俺が弱音を吐けるのはお前にだけだ。」
「まあ、ゼノス様とも仲良しではありませんか!」
「本気で止めろ!ゼノスなんかに弱音なんぞ死んでも吐くか!」
俺はクスクス笑って見せた。
つられたようにギルネストも笑い何だか昔を思い出した。
俺達のやり取りに聖女は無表情だった。
「ギルネスト様。お勉強で解らないところがあって………忙しいんですよね?またにしますごめんなさい。」
俺は聖女に笑顔を作って近寄ると言った。
「聖女様。私のギルネスト様にあまりベタベタなさらないて下さいませ。私嫉妬深いのでございます。ですから気が気では無いのです。聖女様は私のギルネスト様を奪おうなどとは思いませんわよね!」
聖女は何も言わなかった。
暫く聖女に睨まれたが、彼女はギルネストに頭を下げると去っていった。
「オッシャー追っ払ってやった!」
俺が叫ぶとギルネスは腹を抱えて笑っていた。
そこまで面白かったのだろうか?
「笑いすぎ。」
「笑わせるからだろうが!」
ギルネストは本当に楽しそうだ。
俺はそんなギルネストをみると嬉しい気がするんだ。
俺はギルネストを見ながら微笑んでいた。
「………サラーシェ。」
「?」
「ありがとう。」
「………らしくねえぞ!気楽にやろうぜ!」
俺の言葉でギルネストは本当に柔らかい笑顔を作ったのだった。
happynewyear!
コメントなどなど沢山いただけて2014年は幸せでした!
本当にありがとうございました!
今年も宜しくお願い申し上げます!




