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聖獣王伝説  作者: 超人カットマン
聖獣王伝説×アーティファクト・ギア クロスオーバー第一弾 未来襲来編
29/55

第三話 いざ、境界を越える!

 クロスオーバー三話目。一話目に勃発した戦いの決着と、話が大きく動く事件が発生します。

 なお、この中に出るとある設定は、自分が考えたオリジナルです。(天道先生、すいません)

 一方の世界で、綾小路源とその仲間達「神司部」のメンバーが活動を開始した頃、もう一方の世界で、異形の竜と交戦を始めた蓮宮天音とその仲間達はと言うと、

「雷光激震、サンダーインパクト!!」

 鳴神雷花は、自身のピコピコハンマーが雷神の異名を取る戦の神「トール」と契約する事で誕生したアーティファクト・ギア「ライトニング・トールハンマー」を、戦っている相手「ジェミナ・ドライグ」に向けて激しく叩きつけた。

「よっと!」

 一方のジェミナ・ドライグは、軽やかな動きで直撃は回避した。だが、ハンマーが叩きつけられた場所から、大量の電流が迸り、ジェミナ・ドライグに襲い掛かった。

「プラスチック製のピコハンで、どういう原理だよ?!」

 ジェミナ・ドライグはこう言いながら、まるでブレイクダンスをするような動きで動き回り、電流を回避した。その際、肩や翼に電流が掠ったが、あまりダメージにはならなかったのか、彼は気にしなかった。

「今度はこっちの番だ!」

 こう宣言すると、口を大きく開いて、竜の最大の武器の一つと言っても過言では無い、一撃で核弾頭一発に匹敵するとも言われるブレスを吐き出した。

「無駄。」

 一方の雷花は、全く慌てる事無くハンマーを一振りした。しかし、その一撃はジェミナ・ドライグを捕えるどころか、炎をかき消す事もしなかった。文字通りの空振りである。

「?」

 この行動に、ジェミナ・ドライグは疑問に思った。自身のブレスが迫る中、雷花は逃げも隠れも、防ぐ体制もとらない、それは何故なのか、と。しかし、その答えはすぐに出る事になった。ジェミナ・ドライグの吐き出したブレスは、雷花の鼻先数センチほどの場所に迫った瞬間、文字通りUターンして今度はジェミナ・ドライグに迫った。

「そうか、電磁波か?」

 この時、ジェミナ・ドライグは雷花の行動の意味を理解した。彼女はあの時、トールハンマーを目の前で一振りする事で、何者をも通さない電磁波の防御壁を作り上げていたのである。その為、雷花は何も行動を起こさずに構え、ブレスは電磁波に反射され、ジェミナ・ドライグに迫ったのだ。

「くっ!」

 反射される事でようやく電磁波の存在に気が付いたジェミナ・ドライグは、回避が間に合わないため自身の吐き出したブレスを真面に受ける事になった。自分の吐いたブレスながら、とてつもない熱量に必死で耐え抜き、再び雷花と立ち会おうとした時、そこに雷花はいなかった。

「アイツ、一体どこに……上か?!」

 ジェミナ・ドライグは周囲を見回し、上空から電流の奔流を感じ取りそこを見ると、高くジャンプした雷花が、トールハンマーを大きく振りかぶっていた。

「今度は外さない。雷光激震、サンダーインパクト!!」

 雷花はこう言って、電流を纏ったトールハンマーを、ジェミナ・ドライグの頭に振り下ろした、筈だった。

 突然、ジェミナ・ドライグの体がその場から消えて、雷花のハンマーは再び地面を叩いた。

「な、何が……え?」

 何が起こったのか分からない雷花が、目の前に居た筈のジェミナ・ドライグを見た時、思わず自身の目を疑った。

「あ、危なかった。」

 なんとジェミナ・ドライグの体が、中央で二つに分かれ、自動ドアのように両側に開いているのである。彼はこのようにして体を二つに分ける能力を用いて、雷花のハンマーを寸での所で直撃しないようにしたのだ。

「それじゃあ、反撃。閉扉クラッシュ!!」

 ジェミナ・ドライグは、分かれた体に付いている両手の拳を強く握って、体を元に戻す勢いを利用して両側から殴りつけた。

「くぅ!」

 雷花はこの一撃を回避したが、これからの戦いがより厳しくなると考え、内心では焦りを隠せなかった。





 一方、ムシュフシュと戦う浅木恭弥はと言うと、

「竜蛇撃震!」

 恭弥が片手で振り回す自身のアーティファクト・ギア「如意金箍棒」は、回転の勢いで長さを変えると、まるで蛇や竜のように動き回った。

「錯覚、と言う訳ではなさそうだな。」

 如意棒が動き回る所を見ながら、ムシュフシュがこう言うと、恭弥は、

「当然だ!喰らいやがれ!」

 と叫んで、如意棒を伸ばした。伸びて行く如意棒はクネクネと曲がると、ムシュフシュの体を拘束した。

「おりゃぁぁ!!」

 そして、如意棒を用いて恭弥がムシュフシュを投げ飛ばそうとした時、

「何も伸びるのは、そちらだけでは無い!」

 ムシュフシュはこう言って、自身のサソリを思わせる形状の尾を恭弥に向けて突き出した。その際、尾はどこまでも伸びて行き、僅か数秒の内に恭弥の目前に迫った。

(まずい!)

 冒険家を志す恭弥は、その為の訓練の中で培った虫の知らせで、ムシュフシュの尾の危険さを感じ取ると、如意棒を用いて尾を弾き飛ばした。その際、尾の先端から紫色の怪しい液体が迸った。

「この毒液は強力だぞ。少し掠ればすぐに意識が吹っ飛ぶ。」

 尾の先を見せて、そこから紫色の毒液を滴らせながら、ムシュフシュがこう言うと、

「別に、体の中に入れなきゃ良いだけの話だろ。」

 恭弥はこう返し、再び如意棒を構えて攻撃を開始した。その際、ムシュフシュは尾を用いて彼の攻撃を裁いている。この時、ムシュフシュの尾が如意棒によってはじくかれる度に、彼の尾からは紫の毒液が飛び散っていた。

「へえ、蠍の尾の襲撃をここまで阻む何てな、勘も運動能力も申し分ない。」

「まあ、将来は冒険家になるために訓練しているからな。」

 ムシュフシュの称賛に、恭弥がこう返すと、如意棒と融合している彼の聖獣「孫悟空」がこう言った。

「恭弥、今すぐここから離れろ!!」

「は?」

 しかし、孫悟空の警告を恭弥が訊き、その通りに動く事は出来なかった。なぜなら、いきなり目がかすみ始め、気分が悪くなると同時に、全身に力が入らなくなったからだ。

「ま、まさかお前……?」

 恭弥がムシュフシュを睨みながら言うと、ムシュフシュは言った。

「まさか俺が、何の策も無く大事な毒液をまき散らしていたと思っていた?」

 ムシュフシュは恭弥と戦う中で、尾をはじかれると同時に当たりに少しずつ毒液をまき散らしていた。ただそれだけでは毒液は何の意味も無さないが、真夏の強い日差しに照らされた事で、普段より早い速さで毒液は気化して宙に舞い、恭弥の体の中に入り込んだのだ。気化した分だけなので命を奪うには至らないが、行動を封じる事は出来た。

「さて、こちらも反撃と行こうか。」

 身動きが取れなくなった恭弥は見ながら、ムシュフシュはこう言って。針のついた尾や、背中から翼と一緒に生えている鋏を構えた。





 一方の、アーク・ヤンカシュと戦う天堂千歳はと言うと、

「fire!!」

 自身と契約する聖獣「九尾の狐」こと銀羅と自作の拳銃「レイジング」が融合した拳銃「清嵐九尾」から大量の火炎弾を発射して、アーク・ヤンカシュを攻撃した。

「はぁぁ!!」

 しかし、飛来した火炎弾は全て、アーク・ヤンカシュの持つランチャーの一振りで阻まれ、かき消された。

「火炎弾にダイナマイト、危険な御嬢さんだな。俺が居るから良い物の、水くらいは用意して置けよ。」

 アーク・ヤンカシュがこう言うと、千歳はこう言い返した。

「そういう貴方も、ランチャーで彼方此方に水を撒いて、迷惑がられないの?消防隊に入った方が良いんじゃ無い?」

「そうかい、確かに俺は戦うより、そういう事が専門分野だが…」

 千歳の言葉に、アーク・ヤンカシュはこう言った。

「所がそうにも行かないんだよ。」

 一方、清嵐九尾の中に居る銀羅は、アーク・ヤンカシュを見ながら思った。

(肩の水がめ、もしかすると…)

 なので、考えた事を千歳に伝えた。

(千歳、奴の肩の水がめを狙え。もしかすると、あれが奴の弱点かもしれん。)

(そうなの? でもいざ壊して、ただの飾りだと分かったりしたら…)

 千歳が、銀羅の考えた攻め方にある懸念を打ち明けると、銀羅はこう返した。

(大丈夫だ、あんな大きくて邪魔な物。ただ飾りにするなら最初から付けては居ない。)

「それもそうか!」

 銀羅に説得された千歳は、再び清嵐九尾を構えると、アーク・ヤンカシュに言った。

「アーク・ヤンカシュでしたっけ?肩の水がめ、邪魔にならないんですか?」

「これか?こいつは俺の水のタンクだよ。これが無きゃ水を出せない。」

 すると、アーク・ヤンカシュは口が軽いのか、自分の水がめの役割を言ってしまった。

「そうなんだ。」

 勝ちを確信できた千歳は、清嵐九尾を構えると、二発の弾丸を両肩の水がめに向けて発射した。

(ま、待て千歳!!)

 その時、何故か銀羅は千歳を止めようとしていた。

 しかし、清嵐九尾が放った弾丸は、外れる事無く両肩の水がめに命中し、結果水がめはアーク・ヤンカシュの背後に落下し、ゴロンと言う鈍い音が響いた。

「良し、これで水は出せない。私のダイナマイトで…」

「ちょ、ちょっと待て、子供が火遊びをすると、おねしょをするぞ!!」

 千歳が両手に大量のダイナマイトを持ってアーク・ヤンカシュに迫り、アーク・ヤンカシュが後ずさりする中、銀羅は千歳に言った。

(まずいぞ千歳、今すぐ防御に移れ!)

「何で?絶好の攻撃のチャンスじゃない。」

 千歳が銀羅にこう言うと、銀羅は自身が懸念している事を説明した。

(良いか、敵が自身の情報を簡単に開示する時は、決まって確実に勝てる算段が有るからだ。)

「え、それじゃあ?」

 銀羅の懸念を聞き、アーク・ヤンカシュのあの発言が口を滑らせた物では無いと理解した千歳だったが、既に時は遅かった。

 千歳の目の前には、先ほどアーク・ヤンカシュの肩から落下し地面に転がった筈の、二つの水がめが浮いていた。

「水瓶・ファンネル!!」

 アーク・ヤンカシュがこう叫ぶと、浮遊している二つの水がめは中に入っている大量の水を一気に放水し、千歳に浴びせた。結果、水の勢いに押された千歳は、大きく吹っ飛ばされた。





 その頃、ジェットワイバーン・レオと戦っている雨月雫はどうだったかと言うと、

「………」

 ジェットワイバーン・レオの飛翔する際に発する、微かな甲高い音を聞きながら、どこから攻撃が来るのかを予測していた。

(落ち着いて、落ち着くのよ雫、確かに奴は速度が自慢みたいだけど、攻撃の瞬間だけはこちらを向くはず、その瞬間を狙って……)

 先ほど自分の攻撃を阻まれてしまった事を考えていた雫は、限界まで心を落ち着けながら思った。音の響き方から考えるに、相手は自分の隙を探して周囲を旋回飛行しているようである。

(狙いを付けるとしては、恐らく私の死角、つまりは背後を狙ってくる筈…)

 雫がこう予測すると、ジェットワイバーン・レオの飛翔する音が突然消え、背後から強烈な存在感が迫ってくるのを感じた。予想通り、背後を狙ってきたらしい。

(まだまだ、ギリギリまで追い込む。)

 息を殺し相手が迫るのを待ち受け、やがて雫にとって射程範囲となる場所まで近づいた。

(今ですわ!)」

 雫はこう思うと、迫るジェットワイバーン・レオに向けて自身のアーティファクト・ギア「ユニコーン・ザ・グングニール」を投擲した。

「うぉ?!」

 今まで違う方向を向いていた雫が、振り返りざまに槍を投げて来たことで、ジェットワイバーン・レオは驚いて、一瞬であるが飛翔速度を緩めた。これが雫の狙いであり、ジェットワイバーン・レオの姿を補足すると、

「ギアーズ・オーバー・ドライブ!!」

 と、叫んだ。ギアーズ・オーバー・ドライブとは、契約者と契約している聖獣が心を一つにする事で放つ事の出来る、アーティファクト・ギアの最恐必殺技である。

「作り出すは無限の幻影、幻影は虚空、掴むことのない夢と幻、されど、我は望む、幻影の意志と虚空の想い、我が神槍の力を今ここに顕現させる、アンリミテッド・グングニール・ファンタジア!!」

 雫が言葉を紡ぐと同時に、ジェットワイバーン・レオに向かって飛ばされるも、躱されてしまった槍が再び現れ、ジェットワイバーン・レオに狙いを定めた。それと同時に、実体を持った槍の幻影によって包囲され、ジェットワイバーン・レオの逃げ道も塞いだ。

「分身、と言うより分裂か。」

 周りを見回したジェットワイバーン・レオは、一瞬だけニヤリとしてからこう言った。それに対し雫は、早々に決着を付けるため、出現させた槍を同時に対象へと放たせた。これにより、包囲の中央で槍が命中すると同時に大量の爆風が発生し、辺りが見えなくなった。

「や、やった。」

 雫が勝利を確信した瞬間である、背後から声がした。

「攻撃が放たれるまでに要した時間は、0.01秒。これだけあるなら、隙間を見つけて回避するのは造作も無い。」

 雫が信じられないと言う思いを持って背後を見ると、そこには無傷とは言えないが無事な姿のジェットワイバーン・レオが居た。奴は先ほど、槍の包囲の中で串刺しになったはずである。雫がこう思っていると、

「言った通りだ、準備と攻撃にあれだけのラグがあれば、俺にとって回避は造作も無い。」

 ジェットワイバーン・レオは改めて、自分があの中で何をしたのかを説明すると、

「ライオン・ビート!!」

 口を大きく開くと、そこから凄まじい熱量を誇る咆哮をあげた。結果、雫は咆哮の衝撃に当てられて、大きく吹っ飛ばされた。





 その頃、ミノス・ドラゴニスと戦っている御剣迅はどうだったかと言うと、ミノス・ドラゴニスの激しい激突を、アーティファクト・ギアである「イージス・オブ・ペガサス」で受け止めた。

「ぐぅぅ!中々の硬さだな!」

 ミノス・ドラゴニスは、黙々と攻撃を受け止める迅にこう言うと、彼の盾に何回か鋭い角をぶつけた。その際、硬い金属がぶつかり合う音と、大量の火花が散ったが、両者とも気にはしなかった。

 やがてミノス・ドラゴニスは、地面を蹴って後ろに飛ぶと、迅との距離を大きく取った。そして、今まで取っていた激突の構えとは違う構えを取ると、迅に対し訊いた。

「ところで、お前さんは攻撃をしないのか?」

「? どういう事だ?」

 何故そんな事を聞くのか、迅がこう考えながら訊き返すと、ミノス・ドラゴニスはこう言った。

「単純な話だ。防御をすれば負ける事は無いが、勝つことが出来ない。ただそれだけだ。」

 そして、再び激突の構えを取ると、地面を後ろ足で何回か蹴りながら、迅にこう言った。

「お前さんの立場を考えれば、あまり前には出られないのだろう。だが、その構えには限界が存在する。それを見せてやろう。」

「?」

 ミノス・ドラゴニスの言葉に、何か得体の知れない脅威を感じた迅は、再び防御の為に盾を構えた。その瞬間、彼の周囲を暴風が渦巻き、風による防御壁が形成された。

「行くぞ!!」

 ミノス・ドラゴニスがこう叫ぶと、迅に向けて再び突進した。何の策も搦め手も無い、純粋な力による一撃を極めるために。

「暴れな、サイクロン・ブレイカー!!」

 それに対し迅は、盾を構えた状態で周囲に渦巻く風を収束させて巨大な竜巻を作り上げると、それをミノス・ドラゴニスに向けて放った。その結果、ミノス・ドラゴニスは放たれた竜巻に体を巻き上げられ、上空へと飛ばされた。

「舐めるな!!」

 しかし、ミノス・ドラゴニスは背中の翼を広げると、螺旋状の風を受けて竜巻の中を昇って行った。まるでドリルのような勢いで竜巻の上に出たミノス・ドラゴニスは、驚いている迅の隣に回転しながら迅の傍に落ちて行くと、

「オラァ!!」

 迅の傍に来た瞬間、体に残っている回転のエネルギーを利用して、角を用いた打撃で迅を大きく跳ね飛ばした。





 そして、最後に残った蓮宮天音は、ゴールデンドラゴンと戦いを繰り広げていた。

「はぁぁぁ!!」

 天音は両手に装備した「双翼鳳凰剣」を用いて、ゴールデンドラゴンを激しく攻め立てる。一方のゴールデンドラゴンも、装備した大剣を無駄の無い動きで用いて、全ての攻撃を裁いている。

「へぇ、人間の分際で中々やるじゃねえか。」

 ゴールデンドラゴンが天音にこう言うと、

「それはどうも。」

 天音はこう言って、今まで鍔競り合っていた剣を退き、大きく距離を取った。そして、

「時間が無いんだ、一気に決めさせてもらう!!」

 と宣言し、再び双翼鳳凰剣を構えて、

「アーティファクト・フォース!!」

 と、叫んだ。アーティファクト・フォースと言うのは、自身と契約聖獣のシンクロ率が最大になった状態で放つことが出来る、アーティファクト・ギアの必殺技である。

 天音が構えた双翼鳳凰剣を上空に向けて掲げると、鳳凰剣はすさまじい光を放出し、一振りの巨大な剣を形作った。

「うわぁ、こんなのどっかで見たぞ。」

 ゴールデンドラゴンは、天音の技の異様に圧倒されたのか、思わずこう口走った。その後すぐに、防御を行える体制を整えた。

「蓮宮流……鳳凰光翼剣!!」

 しかし、圧倒的なエネルギーを持つこの技には、いかなる防御も意味をなさない。天音は迷う事無く、光の剣をゴールデンドラゴンに振り下ろした。その結果、ゴールデンドラゴンは光に飲み込まれて、地面に叩き伏せられる、天音はこう思っていたが、次の瞬間驚いた。

 ゴールデンドラゴンは鳳凰光翼剣を、あろうことか自身の剣では無く、翼で受け止めているのだ。しかしその翼は、翼と呼べる形状では無く、どちらかと言うと羊毛で編まれたマントを思わせる形状となっている。

「結構軽いな。」

 攻撃を受け止めるゴールデンドラゴンはこう言うと、口から大量の火炎を含むブレスを吐き出した。攻撃をした状態では動く事が出来ないので、天音は攻撃を中止して、大きく跳んで攻撃を回避した。

 こちらの被弾は無いが、あれ程の攻撃が通じない以上、これからの苦戦は免れない事を思い知らされ、内心では焦っていた。





「全く、お前達は何をしている?」

 すると、戦いが行われている戦場に、厳格な印象を持たせる声が響いた。

「誰だ?」

 天音が上空を見ると、そこには新たに三体のドラゴンが現れていた。一体は竜の姿だが、人に近い印象を持たせる姿を取るドラゴンで、胸元には「天秤座」のアストロロジカルシンボルが刻まれ、武器にしているのか天秤を持っている。もう一体は、恐竜を思わせる印象を持たせる、蟹を思わせる武者甲冑を着込んだドラゴンであり、最後の一体は、サメのような顔立ちをした、青いドラゴンである。

「マスター・カンヘル、ヴォルキャドン、それと、赤銅色だっけ?」

 ゴールデンドラゴンが上空を見ながらこう言うと、

「赤銅色じゃない、シャーク・ドランだ!」

 サメのような姿が特徴のドラゴン「シャーク・ドラン」は、ゴールデンドラゴンにこう言った。

 一方、天秤を持ったドラゴン「マスター・カンヘル」は、六体の竜を見回してこう言った。

「全く、六体も揃って人間の六人も追い払えないのか?それ以前に、偽装の黒衣を脱ぎ棄ててまで、何を遊んでいる。」

「遊んで無いですよ。今から決着を付けようとした瞬間に、アンタが出て来たからタイミングを失っただけです。」

 ジェミナ・ドライグがこう言い返すと、マスター・カンヘルはこう言った。

「そうか、それは悪い事をしたな。とにかく、お前らは今すぐそこから離脱し、ヴォルキャドン、シャーク・ドランに付いて目的地に迎え。ゲートが見つかった。」

「そうなの?分かりました。」

 ジェミナ・ドライグはこう言うと、皆に伝えた。

「聞いた通り、直に離脱するよ。」

「はいよ!」

 皆が答えると、まだ動けた天音と雷花は、同時に飛び出した。

「「そうはさせない!!」」

 互いの武器を構えて突撃するも、マスター・カンヘルが二人の前に立ちふさがった。

「そうは行かない!!」

 マスター・カンヘルはこう宣言すると、地面に天秤を叩きつけた。それにより、辺りには途轍もない濃度の砂煙が舞った。

「ゴホッ、ゴホッ!」

 二人は咳きこみつつも、砂煙を武器の一振りで振り払い、周囲を確認した。しかし、その場には何も居なかった。彼らは「目的地に向かう」と言っていたので、その場所に向かったのだろう。

「舐められたみたいで癪だが、見逃してもらえたのもまた事実か。」

 天音は周りを見回しながら呟いた。彼の目線の先には、毒に侵されて気分が悪くなっている恭弥、びしょ濡れになっている千歳、大きく吹っ飛ばされた雫と迅が居るのだから。結果としては、自分たちの惨敗と言っても過言では無いだろう。

 このまま逃げたドラゴンを追う事も出来ないので、一先ず皆で冒険部の部室に向かう事にした。





「しかし、何者で御座るか?皆にここまでの消耗を与える程の敵と言うのは?」

 天音達が来るや否や、冒険部の部室である図書館城の地下深くに設けられた、冒険部顧問の「アリスティーナ・D・クレイプスコロ」の部屋では、傷を負った面々の手当てが行われた。

 ある事件で彼らの仲間になり、アリスティーナの部屋で世話になっている忍者「月影刹那」が、雫の腕にテープを巻きながらこう言うと、

「相当強力な聖獣だと思う。なのに、あんな聖獣今まで確認された事も無い。」

 雫はこう言った。声自体はしっかりしているが、口調にはどこか曇りがあった。ジェットワイバーン・レオに負けた事が心に残っているのだろう。

「ふぅん、そいつらどんな姿だった?」

 一方のアリスティーナは、敵の正体に心当たりがあるのか、こう訊いた。

「えっと……」

 刹那と同じ理由でここの世話になっている「神影麗奈」が調合した解毒剤を呑み、少し気分が良くなってきた恭弥は、現れた九体のドラゴンの姿を説明した。

「それってもしかして…?」

 説明を聞いたアリスティーナがこう言うと、

「心当たりがあるんですか?!」

 全員が、彼女の顔を覗き込んだ。

 アリスティーナは皆の行動に驚くと、皆にこう言った。

「と言っても、私以上に詳しく知ってそうな人を知っている、ってだけだけど。皆の治療が終わったら、訊きに行ってみましょう。」





 そして、皆の治療が済んでから、アリスティーナは好きな場所に扉を繋げる魔法「境界輪廻」を用いて、冒険部部室に居た九人はある場所へとやって来た。そこは、古さを極めるも逆に趣を感じさせる日本家屋の中である。

「ここ、どこ?」

「と言うか、何か見覚えがあるような?」

 千歳、麗奈がこう言うと、アリスティーナは周りを見回して、こう呟いた。

「居るかしら?」

 すると、

「ここは儂の家だ。居るに決まっているだろう。仕事が無い限り。」

 と、どこから老人の物と思われる声が響いた。

「あれ、この声、どっかで聞いたような?」

 天音がこう言うと、明かりの灯らない家の中に発生していた闇の中から、一人の老人が現れた。彼の姿を見た途端、彼と面識のあるメンバー(全員)は、一様に驚き、叫んだ。

「「「「「「神影十蔵?!!」」」」」」

「族長?!」

「お爺様?!」

 天音達六人に続き、刹那、麗奈の順番でこう叫ぶと、十蔵の方も彼らに気が付いたようで、

「お、お前達、何故ここに居る?!」

 と、驚いて叫んだ。

「じゃあつまり、ここは神影流忍者の里なのか?!」

 冒険家の血が騒いだのか、恭弥がこう言うと、アリスティーナは十蔵に久しぶり、と言うと、彼こう言った。

「十蔵、この間見せてくれたあの書物、彼らにも見せてあげてくれない?」

「は?お前はわざわざその事を頼みに来たのか?無理じゃ。あの時はあの書物が何なのか調べる理由で、特例中の特例でお前さんに見せたんじゃ。あれは本来門外不出の書物なのだぞ。」

 アリスティーナの言葉に、十蔵がこう返すと、アリスティーナはこう返した。

「それじゃあ、この世界の書物の中に書かれた聖獣が出てきた、と言ったら?」

「?」

 彼女の言葉に、十蔵は少し考え込むと、

「まあ良いわ。付いて来い。」

 と言って、皆をある場所に案内した。





 十蔵の家を出た天音達は、神影流忍者の里に設けられた書物倉庫へとやって来た。倉庫と言う名前だが、役割は図書館と何も変わらず、この里に暮らす忍者であれば本を貸し借り出来る。

 十蔵は、倉庫の中の大量の本には目もくれず、奥へと入って行った。そして、隠し通路の中に設けられた、様々な鍵が掛けられた扉の前へとやって来た。

「知らなかったで御座る。書物倉庫の中に、こんな場所が有ったなんて。」

 刹那が周りを見回しながら言うと、十蔵はこう言った。

「ここは本来、族長のみが入室できる部屋で、中には族長のみが閲覧できる資料が数多く保存されておる。」

 やがて、全てのカギを解除すると、十蔵を先頭に皆は部屋の中に入った。部屋の中は余り広くないため、誰でも入れる場所にある本と比べると、蔵書は僅かな物だった。

 十蔵はその中から、大きな巻物と小さい巻物を一つずつ取り出すと、皆が居る机の前にそれを広げた。大きい巻物には、九十六体の異形の姿を持つ生物の絵が、縦八列、横十二列に揃えて描かれており、横軸の一番上には黄道十二宮星座の「アストロロジカルシンボル」が振られている。

 一方の小さな巻物には、沢山の文字が書かれている。大きな巻物の絵に付いて説明しているようであり、十蔵はその内容を説明した。

「これは神影流忍者の先人が、ある出来事で異世界に飛ばされた時に、その世界で見た異形の怪物とそれにまつわる戦いに関してまとめた記述でな。曰く、天に輝く十二の星々、地上に八つの異形を放つ。人々はそれらを聖なる獣と称し、選ばれた者は彼らの力を得た。八つの異形とその力を得た人間は、十二の勢力に分かれて相争う。宿願をその手に掴むために…これを人は、星天大戦と称す。」

「聖なる獣って事はつまり…」

「これは異世界に存在する聖獣の記述って事?」

 迅、千歳がこう言うと、十蔵はこう言った。

「儂は実際に行っては居ないから断言できないが、恐らくその仮定で正解じゃろう。それに、この巻物の中には、異世界に飛ぶための手段を書かれておる。」

 十蔵が言うには、書かれている異世界に飛ぶためには、この里にある祠の前で特殊な術を発動させれば良いらしい。

「まあ、頼まれても術を手伝ってはやらないがな。」

 十蔵がこう言った瞬間である。突然どこからか族長を呼ぶ声が聞こえた。

「何じゃ?」

 部屋の外に出た十蔵が、族長を呼んでいた忍者に話を聞くと、彼らは息を切らしながら言った。

「何か、変な姿をしたトカゲっぽい化け物が徒党を組んで現れて、里の祠に向かって行きました。何とか止めようとしたのですが、皆簡単に蹴散らされて……」

「何じゃと?」

 十蔵は部下の報告を聞くと、すぐさまその祠のある場所に向かって行った。

 一方の天音達は、部下が十蔵にした報告を陰で聞きながら、こう考えた。

「変な姿のトカゲっぽい生き物っていうのは間違えなく…」

「奴らだな。」

「ゲートを探すって言っていたけど、もしかしたらこの場所なのかもな。」

 天音、恭弥、迅がこう言った所で、皆の考えは一つになった。自分たちもその場所に行こうと、

「付いて来るで御座る。祠の場所へは、拙者たちが連れて行くで御座る。」

 刹那と麗奈が前に立ち、皆を目的地に案内して行った。





 十蔵が倒れる忍者たちの隣を駆け抜けて、問題の祠の前に行くと、そこには九体の異形の竜。先ほど天音達と交戦したドラゴン達が居た。彼らは術の発動の態勢を整えており、これから異世界への門を開くのだろう。

「貴様ら、儂の里で好き勝手しおって!」

 十蔵は怒りに燃えてこう言うと、九つの炎の玉を発生させて、それを竜たちに投げつけた。しかし、

「危な!!」

 アーク・ヤンカシュが水のカーテンを作り上げる事で、炎の球は命中するより前に消されてしまった。

「悪いが邪魔をしないでもらえるか?我々は忙しいのだ。」

 マスター・カンヘルはこう言うと、武器の天秤を一振りし、凄まじい突風を巻き起こした。その結果、十蔵は強風に飲み込まれて大きく吹っ飛ばされた。

「我らは請う、今ここに異界の門を開く事を。」

 マスター・カンヘルが元の態勢に戻った所で、九体の竜が揃ってこう言うと、祠の前に紫と黒が混ざり合った色合いのエネルギーが集中し、目の前に渦を作り出した。恐らくこれがゲートで、異世界に続いているのだろう。

「行くぞ!」

 マスター・カンヘルがこう言うと、他の竜たちも顔を見合わせて頷き、ゲートの中に入って行った。





 天音達が刹那と麗奈の案内で現場に付いた時、既に事は済んでしまっており、そこには吹っ飛ばされた時に樹に激突し、気を失っている十蔵と、今にも閉じようとしているゲートがあった。

「あれが、異世界に繋がるゲートか。」

 紫の渦の奔流を見ながら、恭弥がこう呟くと、

「何か嫌な予感。」

 と、天音は思った。

 そして、彼のこの予想は的中する事になった。

「俺達も向こうの世界に行こう!!」

 恭弥がこう皆に宣言し、天音を除く面々がそれに賛同すると、天音は皆に言った。

「ちょっと待て!まさかこれに飛び込むつもりか?何が起こるのか分からないのに?!」

 しかし、彼の言葉を聞いた千歳は、こう返した。

「多分大丈夫だよ。大体神影流忍者の先人も、行って帰れたから巻物を纏められたんじゃない。」

 それに続き、アリスティーナもこう言った。

「だって面白そうじゃない。」

 仮にも冒険部を名乗っている以上、未知の世界があるのなら行かない訳には行かない。天音は覚悟を決めると、皆に言った。

「良し、行こうか!」

「応!!」

 皆が答えると同時に、恭弥を先頭に冒険部の面々は、次々とゲートの中に飛び込んで行った。


 この先で待っている物が何かを知る者は居ない。だが、仲間達が一緒に居る彼らの中には、一抹の不安も無かった。


三組目

夢野亜衣

「はい、始まりました。クロスオーバーM1グランプリ、司会は私。アーティファクト・ギアより出番は一話だけの一発屋、夢野亜衣と。」


御門京香

「聖獣王伝説より、第三話以降一度も出番が無い、存在感がこれ以上薄くならないように必死な、御門京香です。」


夢野亜衣

「今回も後書きのスペースを用いて漫才?を披露してもらいます。」


京香

「では行きましょう。ここからは出演者の名前は明かさず、コンビ名だけを発表して始めます。大蛇,Sです。どうぞ!」





???&???

「はいこんにちは、大蛇,Sです。」


三藤直葉

「この私、三藤直葉と、こちらの老人Xです。」


神影十蔵

「誰が老人Xじゃ?!儂は神影十蔵じゃ!」


三藤直葉

「名前の由来は言わずにも分かりますよね。ヨルムンガンドと覇邪で、大蛇,Sです。」


神影十蔵

「聞いてないし。」


三藤直葉

「とにかく、漫才を始めましょう。」


神影十蔵

「まあ良いわい。こうして組んだ以上、やってやろうでは無いか。」


三藤直葉

「話は変わりますけどね、十蔵さんは悪い忍者何ですよ。」


神影十蔵

「誤解を招くような言い方をしないでもらえんか?確かに悪い事もするが、時にはいいことだってする。この間は、里の近くにある街で消防団を始めさせてもらった。」


三藤直葉

「と言う事は、火事の火を消したり、人を救助したりしているの?」


神影十蔵

「その通り。」


三藤直葉

「でも、十蔵さんごときに人を助けられるんですか?」


神影十蔵

「見くびるな。要救助者の十人や百人、あっという間に救助してやるわ。」


三藤直葉

「大きく出たね!じゃあ、私を救助してみてよ。」


神影十蔵

「良いだろう。欠伸しながら待っているが良い、気づいた時には安全地帯だろうよ。」



大きく火が燃える空間(みたいな場所)



神影十蔵

「要救助者はどこだ……?」


三藤直葉

「ギャアァァァ!!死ぬぅ!!火達磨になって焼け死ぬぅぅぅ!!」


神影十蔵

「…………」


三藤直葉

「…………助けなさよ!!」


神影十蔵

「儂が?!」


三藤直葉

「何よ!?助けてくれるって言ったじゃない!!」


神影十蔵

「無理を言うな!火だるまになった人間を助けるなんて出来るか!!」


三藤直葉

「嘘だ!!」


神影十蔵

「凄い形相で言われても儂が困る。と言うか、何でヒグラシのネタが出るんだ?因みにセミはカメムシ科の昆虫だ。」


三藤直葉

「そんな薀蓄要りません。と言うか、やっぱり私の言う通りでしょう。十蔵さんごときが人を救える訳は無いって。」


神影十蔵

「火達磨になった人間の救出は不可能だ。もっと単純な状態にしろ、たとえば、脚を怪我したみたいな。」


三藤直葉

「そんなんで良いんだ?」


神影十蔵

「その程度でお願いする。」


三藤直葉

「じゃあ、改めて始めましょう。」



三藤直葉

「ど、どうしよう。足が……」


神影十蔵

「大丈夫か?!」


三藤直葉

「救助隊の人ですか?実は、逃げる途中で足をけがしてしまって。」


神影十蔵

「そうか、では肩を貸してやる。直に脱出を…」


三藤直葉

「待って、向こうの部屋にお婆ちゃんが。」


神影十蔵

「お前の婆さんが?逃げていないのか?」


三藤直葉

「お婆ちゃん、痴呆症(所謂認知症の事)なの!!」


神影十蔵

「何、それは大変じゃ!!」



部屋の前



神影十蔵

「この部屋か!?」


三藤直葉

「十蔵さん、お願いします!!」


神影十蔵

「言われんでも………開かないぞ!!」


三藤直葉

「早くして下さい!!」


神影十蔵

「くっ! 風遁、空圧!……開かないだと、どうなっている!?」


三藤直葉

「だってそれスライドドアです、押したり引いたりしても開きません。」


神影十蔵

「びっくりするほどスムーズに開いたわい。そういうのはもっと早く言ってくれんか?」


三藤直葉

「それより早くお婆ちゃんを、幼い頃からお世話になっているの!!」


神影十蔵

「言われんでも分かっている。おーい!居るなら返事をしてくれー!!中には居ないぞ!?」


三藤直葉

「ああ、そうだ!お婆ちゃんは三年前に亡くなったんだった。」


神影十蔵

「お前が痴呆症だ!とにかく、直に脱出するぞ、掴まれ!!」



脱出後



神影十蔵

「良し。これで儂の実力が……あれ、どこに行ったんじゃ?あいつ?」


三藤直葉(校長スタイル)

「遅い!!」


神影十蔵

「は?」


三藤直葉

「避難時間四分、普通ならとっくに焼死しているぞ!!」


神影十蔵

「貴様が痴呆症で無駄な時間を取らせるからだ!!いい加減にしろ!!」


三藤直葉

「ありがとうございました。」


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