まっさらな穢れ
掲載日:2026/07/11
悲しみを
忘れたいなら悲しみを
すこし穢そう遠い湖面で
一編の
詩の中にある悲しみが
キラリきらめく金曜真夜中
世知辛い
生き様を棄て生きたくて
宇宙をみあげた巡礼の旅
堕ちてくる
銀の鈴のねしろい罪
までも告げるわ慣れない天井
だれだって
悲しいんだとだれだって
生きてるんだと陽気な口笛
悲しみの
詩の中にある絶え間ない
闇を読み切る壊れたセンサー
いつだって
ただまえをみるそれだって
嘘というなら穢れる悲しみ
いつだって
明日があってもひとりきり
なのが痛くて冷たい布団




