第14話『ギャグが世界を救う時』
試練をすべて乗り越えたヨシオたち三人は、ピラミッドの最上階に到達していた。そこには巨大な玉座と、頭にマカロニみたいな冠を被ったおじさんが鎮座している。
「よくぞ来た、勇者ヨシオ。その名も……神々の総会へようこそッ!」
「えっ、最終目的地そんな感じだったの!? ギャグから急に神会議とかやめて! ついていけない!!」
その“神”は名乗った。
「我こそは全宇宙ギャグ連盟・理事長、ギャガ=ハ=ハーン!」
「名前からして全部ふざけてるッ!!」
■神の目的、それは――
「貴様らが試練を乗り越えたことにより、この世界の“笑いエネルギー”が完全充填された。よって、真のギャグ勇者に任命するッ!」
「いらねぇ称号No.1来たー!!」
■そのとき天が裂け、空から謎の怪物が降り注ぐ。
「な、なんだあれ!? 大根に手足生えてる!? しかもバナナ被ってる!!」
「奴らは“シリアス教団”……! 笑いを憎み、全てのギャグを駆逐しようとする者どもだ!」
「設定重いのに姿がバカすぎるんですけど!?」
■戦え、勇者ヨシオ!
「行け! “超絶ダジャレ剣・滑リ倒スラッシュ”!」
ズバァァァァァァン!!
「グワァァァアア!! “語呂”がッ、語呂が重いぃぃぃ!!」
エリュ「私もいく! “微笑み爆弾・メテオ”!!」
リリィ「負けません! “ベルゼー”!!」
バッコォォォォン!!!
■敵、全滅。
「まさか……笑いで、世界が救えるなんて」
ギャガ=ハ=ハーンは涙ぐみながら言った。
「ギャグは、心をつなぐ勇者の剣だったんだな……」
「そんな名言風に言われても、説得力がゼロ!!」
■そして、新たなる平和が訪れる。
――神殿の頂で、三人は夕日を眺めていた。
「リリィ、エリュ……これからも、ドタバタな旅になるだろうけど……よろしくな」
「うん!」
「望むところよ」
そして、ヨシオは静かに笑った。
「……さて、そろそろ次の街行くか。なんか……変な占い師の店とか出てきそうだけど」
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
と思ったら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。