第13話『食べたら即ツッコミ! 激辛ギャグカレー地獄』
「ようこそ最後の試練、“料理王決定戦”へ!」
ヨシオ、リリィ、そしてついに登場したエリュの三人は、謎の調理場へと連れてこられていた。
「な、なんで料理で試練なんだよ……!」
「それは……“食の絆”を試すためです!」
案内人の石像がやたら元気に説明する。
「ここでは“絶叫カレー”を作り、お互いに食べ合ってもらいます。笑ったら減点! 叫んだら爆発! そして美味しかったら……合格ッ!」
「基準がめちゃくちゃすぎる!!」
◆試練開始◆
「じゃあ、作るぞー!」
リリィが笑顔で玉ねぎを切り始める。 エリュはというと……
「私の特製、竜の肝と激辛炎魔スパイスを混ぜて……完璧」
「やめて!! 完璧とかそういう次元じゃないから!!」
一方のヨシオはというと、
「おれ、正直料理スキルLv1なんだけど!? てかさっき包丁の柄でニンジン叩いてたぞ俺!!」
――結果。
・リリィ:ほんのり甘くてピリ辛な恋の味 ・エリュ:喉が火を噴く灼熱地獄 ・ヨシオ:なんか茶色い粘土
「では、試食タイムです!」
◆リリィのターン◆
「ヨシオ……あーん」
ぱくっ。
(あっ、美味しい。普通にうまいぞ!?)
ピコーン。
【笑顔認定:+20点】
「やったー! 成功っ!」
◆エリュのターン◆
「さぁ……愛を込めた一口、どうぞ」
(こ、こいつ……本気だ……!!)
ぱくっ。
「がふっっっ!!!!」
ヨシオの体から白煙が上がる。
「し、しぬっ……! 舌が……次元超えたっ……!!」
「愛の味よ♥」
「サド味だろがぁああああ!!」
【叫び認定:-50点】【爆発まで残り10秒】
「やばいやばいやばい!!!」
◆ヨシオのターン◆
「よし……この、茶色の塊、二人に……」
ぱくっ……。
「…………」
無言で涙を流すリリィ。
「…………」
エリュは無表情で皿を投げ捨てた。
「俺の料理だけ核廃棄物扱い!?!?!?」
――だがその瞬間。
ピカァァァッ!!
【三人の魂が共鳴しました】
【条件クリア:笑い・涙・叫び、三つの感情がそろいました】
「え、え? これでいいの!?!?!?」
◆試練、全てクリア◆
神殿が揺れ、輝く光に包まれる三人。
「……ふふ、やっぱりヨシオと一緒だと、なんでも楽しいね」
「次からは、デートで料理しようか。普通のやつで」
「異議なしっ!!」
三人の笑い声が、ピラミッドの空に響いた。
「面白かった!」
「続きが気になる、読みたい!」
「今後どうなるの!!」
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