第1話『転生して3秒で魔王に絡まれたんだが』
俺の名前は田中ヨシオ。19歳。童貞。夢なし、趣味なし、貯金なし。
そして──今、異世界に転生していた。
「……どこだここ!? ていうか服ダサすぎない!?」
起きたら草原。服はなんか麻袋みたいな生地
口元にヨダレついてるし、転生初日から人としての尊厳が行方不明。
「……うわ、なにこれ!ステータス?」
目の前に青いウィンドウが浮かぶ。
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【名前】:田中=ヨシオ
【職業】:村人C(無職)
【スキル】:歩く/逃げる/大声を出す(MP消費5)
【称号】:運の悪い転生者/第一村人(右奥)
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「なにこのひどい設定!? スキル『大声を出す』って何!?」
突っ込みが止まらない。
しかし、ここで終わらなかった。
──ドゴォン!!
背後の森が爆発。
煙の中から現れたのは──全身真っ黒な鎧に包まれた、角付きの巨人。
「……この気配。貴様……勇者か?」
「俺、村人Cなんですけど!!!」
出た。異世界名物・会話のキャッチボールできない系ラスボス。
「我が名は魔王アグノス! 三千年の封印を破り今、蘇った!」
「ちょ、なんで俺が第一村人なのに魔王第一遭遇者なの!?」
俺は全力で走った。
スキル『逃げる』を使用──MPが尽きた。
その瞬間、つまずいて顔面スライディング。
鼻に草が入り、くしゃみをしたら──魔王の顔面に直撃。
「グワァァァア!! くしゃみ魔法だと!? バカな!!」
──その日、村人Cが魔王を撃退したという伝説が生まれた。
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