表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者を利用する者たちの冒険  作者: とり飼ジン
双方山の冒険篇
88/88

第84章 遊び人は弾き伝える


 「勇者さん!!!!」

 リボンが叫ぶ、アサノはどうしていいのかわからず、ユウは剣は握りいつでも行動してもいいように構える。

その勇者・リリネッドは、黒くって早くって大きくってわしゃわしゃしている大きなモンスターに頭から食べられていた。食べられていたというより頭が口に入っている状態である。

ギリ、口に所にリリネッドの技の一つを使って止めている。

「(すごい、息が臭い。モンスターだからかあ~)」


心配するリボンを安心させるために、答える。

「リボンちゃん、大丈夫。ヨダレで顔面ヌルヌルだけど大丈夫」


 リリネッドはモンスターの口の中に大きな生き物を作り出して破裂させた。

モンスターの体液はリボン達にもかかった。

「昨日はいい湯やったんに」


 少し経った、ある時にリボンとユウは倒れ始めた。

「ユウ、リボンちゃん?」


 苦しみ悶える二人。

リリネッドは僧侶の力で治そうとするも知識はあっても出し方が分からず戸惑う。

それをみてアサノは何かを考えて思いつく。

「(ユウちゃんだけなら助けられる自信があるが) 今は同じパーティやからな。勇者、あっこの村へ行こか」


 リリネッドとアサノは二人を背をおい、近くの村へと向かった。



 ●●●



 村に着いたリリネッドたちは驚く。

人々は倒れていた。その現象はリボンと同じような感じだった。

「これは…」

「エライことが起きとるな、どないする勇者さん」

「とりあえず、元気な人を捜そう」


 二人はその村を歩き回るも元気な人は見つけられなかった。

「勇者さん的にはどう思とります?」

「う~~~ん、気になってんだけど、私やアサノがこうならないのは何でなのかぁ~」


 アサノは怪しげな表情をしたあと、リリネッド見た後、提案する。

「もしかしたら誰ぞこの村にあのモンスターを放ったんやないかな」

「だとしたら、探さないとって思うけど、手掛かりがないし…。」


 アサノは背をっているユウを感じながらニヤニヤと怪しそうに笑う。

「勇者さんは、結構頭悪い人やんな」

「ん?」

「ジブンの猛獣使いの力をつこたらええんちゃうかな? 犬だせんの?」

「犬?…どうかな~」


 リリネッドは力を使う、出したことがないが頑張って影から犬の様な影を作り出した。

犬の様な影は周りの臭いを嗅ぎながら走り出した。

それをみて、アサノはリリネッドに言う。

「リボンとユウちゃんはボクゥが見とくよ」

「じゃ~お願い………。」


 リリネッドはリボンを壁際に寄りかかりように置いた後にアサノに言った。


「大丈夫だよね?」

「そないに信用でけへん?」



 ●●●



 リリネッドはいままで感じたことのない感情を持ちながら犬を追う。

村から出て、少し走った先に盗賊が住み着いている洞窟の中に入って行く。


「ここにいるの?」

「バフゥ」


入り口でこっそり、様子を見ているといつの間にか肩に乗っていたザクタマが喋りかけて来た。

「何してる?」

「うわぁ!!」


と驚く声で盗賊たちがリリネッドに気が付き叫びあげる。

「何もんだ!!」

「誰だ!!」

「なんだてめぇ!!」


 リリネッドは苦い表情を出して盗賊に立ち向かおうとした時、人影が通り過ぎて前に立たれた。

その者は背中に大きなスピーカーを背をおい、エレキギターを鳴らす少女が出て来た。

「私に任せなぁ!!」

「だれ?」


 少女はエレキギターを激しく弾く。

洞窟の中で激しく、全身にしびれる鼓動が、全身に響く魂。

心に届くエナジーが盗賊たちの行動を止める。

「きけぇぇええ、私の魂!!」


 兵士たちは手を挙げる。


「響けぇ!! 私の音楽!!! 私に合わせて叫べ!!」


兵士たちは「うぉーー!!」と叫びあげる。


「私がアカネと言ったらは『スター!!』と叫べ!! わかったかぁあああ!!」


 兵士たちは「うぉーー!!」と叫びあげる。


「アカネは!!」

『スター!!』

「アカネは!!」

『スター!!』

「アカネは!!」

『スター!!』

「アカネあああぁぁぁぁああああ!!」

『スターあああぁぁぁぁああああ!!』


 アカネは兵士たちに叫ぶ。

「うるせェェェええええ!!!」


 その声に兵士たちは倒れる。一部の兵士は真後ろに飛ばされ岩壁に飛ばされる。

そして何人かの兵士が意識を取り戻す。

「俺ら何を?」

「あのガキなんだ?」


 アカネは兵士たちに言う。

「お前達があの村を襲ったんだな」

「ああ?」

「黒くて大きくって早くって、わしゃわしゃしている、触角がある奴を私の前に出したのはお前達かあああぁぁぁああ!!」


 アカネはギターを弾く。



 ●●●



 その頃、村ではアサノが倒れている村人を無視して家の中に入りまくっていた。

「ふ~ん、そ~いうことね」


そう言ってアサノが家から出ると3人組の少女たちが村に入って来た。


「君たちは?」

「私達は『()()()()()』というグループで活動するパーティです」

「グループ? アイドルとかバンドみたいな感じかな? 楽器も背をっているから、そうかな?」

「この村は…いったい何が?」

「ああーこれはねぇ~」


 アサノは平然と嘘を3人組に言う。

「これは勇者・リリネッドが起こしてもうた事件や。それに巻き込まれた村や」


 3人は戸惑う。

「モンスターが君たちの前に来ぇへんか?」


 アサノはニヤニヤしながら「(おもろくなってきたで)」そう思っていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ