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第75章 困るということは、次の新しい世界を発見する扉である。

現在の列車の中は。


〈1号車〉

・リリネッド(勇者)

・シズ & ノビオ(冒険者パーティ)

・ヴァンゲンハイム



・ユウ & アサノ

 ・連結部


〈2号車〉

・クエービィ&バンバ

・カリン

・他2名


〈3号車〉

・冒険者3人


〈4号車〉

・乗客数人(5号車の乗客もいる)


・ショーヒダ、ライ

・モナナ


〈5号車〉

・スターンズ、タエコ


〈6号車〉

・リボン

・死体の山


〈7号車〉(半破損)

・ラグル


〈8号車〉


・ザイリュウ(魔帝王の側近)


・ログラム(中央国六番隊 )

〈9号車〉(半破損)


〈貨物車1〉

〈貨物車2〉


〈8号車〉の天井で中央国六番隊隊長の ログラムは自身の左足の膝からロープが飛び出してザイリュウを巻き付けたあと、左足を足場に固定して、取り外したあとに背からガチャガチャと機械音をならしてジェットパックが出てきて猛スピードでザイリュウに向かっていく。


「なんだ、それは!!」

「新しい時代ですよ」


 ザイリュウは危機を感じとり、すぐに巻き付いたロープを解いて、逆にロープを使ってログラムを巻き取り、グルグル回ったあと、手を離して飛ばす。

飛ばされるもすぐにジェットパックがを使って戻ってくるログラム。


「変わった奴だぜ。新しい時代? そんなもんがかあ?」

「ええ、この機関車という鉄の塊と同じ。いつか来る魔法と同等となる可能性のある戦力。人の技術ですよ。私を作ってくれた()()()()が言っていました。『世界が必要としているものを見つけ出してこそが発明だと』言ってました。『発明は爆発』です」


 ログラムはジェットパックを使って勢いよく回し蹴りを繰り出すもすぐに捕まってしまった。


「こんなに弱いのに隊長か? これが世界最大国家の中央国の隊長クラスか!?」

「くっ!!」


 危機的状況に魔術の火の玉をぶつけるも女性は箒に乗って現れた。

「隊長! 大丈夫ですか?」

「ツ…カ、サ?」

「ついて行くるなって言われましたが来てしまいました。お許しください」


 ザイリュウがログラムの足を掴んでいるのを見てキレ始めるツカサ。

「てめぇー!! 誰の生足掴んでるんだ!!」


 ツカサは炎の塊をぶつけ続けるもザイリュウには効果がない。

「本当に弱いな、お前(ログラム)も、お前の部下もこれなら簡単にこの世界を手に入れられるな」


 悔しがるログラムとツカサ。

とそこに突如、現れたバカでかい大きな火の玉がザイリュウに向かって飛んできた。

掴んでいたログラムもいなくなっていた。

「なにが、起きた!!」


 ザイリュウはバカでかい大きな火の玉に直撃して意識が飛びそうになった。

そしてその魔術を飛ばした人物の気配を感じとり聞く。


「誰だ?」

「すいやせんが聞き捨て ならない言葉が聞こえたので、こう見えてあっしは元ではありやすが、隊長やっていたので少しだけ口を挟ませてもらいましょうか」


 ラグルはログラムをお姫様だっこしながらそう言った。

「貴方はラグルさん? なぜここに?」

「その説明はあとでだ、今は奴をどうにかするのが先決だぁ」

「私は、もう戦えません。装備が弱く、失敗しました」


 落ち込むログラムにラグルは言う。

「『失敗はうまくいかないことが分かる成功だ』って君のマスターの()()()は言ってませんでしたか?」


 ログラムはハッとなる。


「大丈夫、諦めなければ何度だって、立ち上がれる。あっしがお相手になりましょうか。目が見えませんがお強そうな人」

「そんな見えない目で何を見る」

「貴方の魂ですかねぇ」


 ラグルが抱いているログラムを横に投げ飛ばし丁度、横に来ていたツカサに渡した。

「てめぇ~見えているのか」

「本当に見えてないよ」


 ツカサは機関車から少し距離を取って地面に着地する。

「隊長、大丈夫ですか?」

「はい、問題ないです」

「いいえ、問題だらけです。お美しい隊長の左足がありませんじゃないですか」

「そんな事より、報告」

「あ、はい、機関車から降ろされた数人の乗客はご無事です。我々と近くの警備兵をが連れて行きました」

「そう、よかった」

「隊長、私が付いてきている事を最初からわかっていてあんなことしたんじゃないですよね」

「どうかな?」

「も~~~~~~う、隊長は~~~あああぁぁぁは~~んんわ」

「そんな事より、ラグルさんどうしようか」

「大丈夫でしょ、仮にも元中央国隊長していた人ですのね。まあぁ10年前の事ですけど」

「そう」


 ログラムは遠ざかる機関車を見る。

「でも、どうします? この結果は中央国の隊長格が許しませんよ」

「あの個性ゾロ達ですからそれはいろいろ言ってくるでしょう。さて、どう落とし前付けましょうか」


 ログラムは座り込んで頭を悩ませた。



 ●●●



 少し時は戻り〈6号車〉にリボンが移動された時。

死体だらけの状況に少しビビりながらも状況を判断する。

「ラグルさんが自分をこっちの車両に移動させたのはだいたいわかったス。なら、先に進みましょう」


リボンが〈5号車〉にドアを開けると丁度、魔物が怒り大きくなり天井をぶち壊す。


「もう、どこもかしこも、めちゃくちゃっスね」


 リボンは自身の鉢巻きを強く縛りなおす。


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