第68章 出会いと再会
3日目の修行。
ジミニ―はリリネッドを買い出しを頼み街に向かわせた。
世界に指名手配されているので顔は色付きの眼鏡と片目を隠すような髪からおでこが見える感じのちょんまげで出かけた。
「へぇ~と、タイパイジオとカイライアジが4つ、食パンが1斤かぁ~…チョココロネあるかなぁ~」
街中は騒がしく、祭り気分で盛り上がっていた。
壁には『夢を運ぶ希望』と書かれたチラシがあっちこっちに張られている。
調味料専門店に入ったリリネッドは亭主にこの盛り上がりについて聞いた。
「そりゃ~そうだよ。俺らは冒険者ではないし、魔力を持つだけのただの一般人。そんな俺達が安心して他の国や街、そして村へといける事が出来るらんて夢の様じゃ~ないか」
「でも、ただの鉄の乗り物だよねぇ。モンスターや魔物は?」
「基本は乗り合わせる冒険者に戦わせるらしいよ、その分料金を半分にして気になるならこれ読んでみたら。俺はもう理解したからやるよ」
店の亭主は複数束になった紙をくれた。
その紙には機関車の事についてと今後についてと、危険性など注意事項が書かれていた。
読みながら歩いていたリリネッドは人とぶつかる。
「ごごご、ごめんなさい」
「あ、大丈夫です。私もよそ見していたので」
「アシがしっかりとしてればよかったんです」
リリネッドとぶつかった人物は怪我をしていないか体を確認してくる。
「大丈夫ですよ、本当に」
「よかった…もしかして冒険者ですか?」
「え?」
「はあーん!! もしかして間違えました!!? すみません!! ごめんなせい」
土下座しながら謝り始めた所にその人物の仲間らしき人物がニヤニヤしながらその人物の上に乗る。
「何しとん、ユウちゃん」
「アサノ」
リリネッドはアサノをみて第一印象は『胡散臭い奴』だった。
「ご迷惑をお掛けしてすんまへん。なんか変な事しまへんでしたか?この子?」
「い、いいえ」
「ほんまに困った子やでぇ」
リリネッドにぶつかった人物・ユウはやってしまったという表情で気が済むまで黙っていた。
「もしかして黙っとったらええと思とる? アカン、アカン」
ユウの仲間のアサノはくるっと寝技に持ちかけてから『ロメロスペシャル 』をユウに掛けた。
「いたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいた!!」
「これで仕舞いやと思いなや」
アサノはそのままユウの股を広げ始めた。
「ダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ!!! 結婚できなくなる」
「ハハハァ、出来ると思っとる? ハラワタ」
呆然と立ち尽くす事しかできないリリネッド。
アサノはリリネッドの存在を思い出してユウから手を離す。
「いやいや、お恥ずかしいところを見してしまいすんまへん。ボクゥはアサノと申します。こっちの男だか女だがわからん見た目の子がユウや。褐色でかわええやろう」
「あ、そ、そうですね」
「そう思わへん?」
アサノの細い糸目が一瞬だけ黒目を見せた。
リリネッドは回答に困っていると倒れていたユウがアサノの口をおい出しを頼み街に向かわせた。
世界に指名手配されているので顔は色付きの眼鏡と片目を隠すような髪からおでこが見える感じのちょんまげで出かけた。
「へぇ~と、タイパイジオとカイライアジが4つ、食パンが1斤かぁ~…チョココロネあるかなぁ~」
街中は騒がしく、祭り気分で盛り上がっていた。
壁には『夢を運ぶ希望』と書かれたチラシがあっちこっちに張られている。
調味料専門店に入ったリリネッドは亭主にこの盛り上がりについて聞いた。
「そりゃ~そうだよ。俺らは冒険者ではないし、魔力を持つだけのただの一般人。そんな俺達が安心して他の国や街、そして村へといける事が出来るらんて夢の様じゃ~ないか」
「でも、ただの鉄の乗り物だよねぇ。モンスターや魔物は?」
「基本は乗り合わせる冒険者に戦わせるらしいよ、その分料金を半分にして気になるならこれ読んでみたら。俺はもう理解したからやるよ」
店の亭主は複数束になった紙をくれた。
その紙には機関車の事についてと今後についてと、危険性など注意事項が書かれていた。
読みながら歩いていたリリネッドは人とぶつかる。
「ごごご、ごめんなさい」
「あ、大丈夫です。私もよそ見していたので」
「アシがしっかりとしてればよかったんです」
リリネッドとぶつかった人物は怪我をしていないか体を確認してくる。
「大丈夫ですよ、本当に」
「よかった…もしかして冒険者ですか?」
「え?」
「はあーん!! もしかして間違えました!!? すみません!! ごめんなせい」
土下座しながら謝り始めた所にその人物の仲間らしき人物がニヤニヤしながらその人物の上に乗る。
「何しとん、ユウちゃん」
「アサノ」
リリネッドはアサノをみて第一印象は『胡散臭い奴』だった。
「ご迷惑をお掛けしてすんまへん。なんか変な事しまへんでしたか?この子?」
「い、いいえ」
「ほんまに困った子やでぇ」
リリネッドにぶつかった人物・ユウはやってしまったという表情で気が済むまで黙っていた。
「もしかして黙っとったらええと思とる? アカン、アカン」
ユウの仲間のアサノはくるっと寝技に持ちかけてから『ロメロスペシャル 』をユウに掛けた。
「いたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいたいた!!」
「これで仕舞いやと思いなや」
アサノはそのままユウの股を広げ始めた。
「ダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメダメ!!! 結婚できなくなる」
「ハハハァ、出来ると思っとる? ハラワタ」
呆然と立ち尽くす事しかできないリリネッド。
アサノはリリネッドの存在を思い出してユウから手を離す。
「いやいや、お恥ずかしいところを見してしまいすんまへん。ボクゥはアサノと申します。こっちの男だか女だがわからん見た目の子がユウや。褐色でかわええやろう」
「あ、そ、そうですね」
「そう思わへん?」
アサノの細い糸目が一瞬だけ黒目を見せた。
リリネッドは回答に困っていると倒れていたユウがアサノの口を押える
「もういいから、ご、ごめんなさい」
「なんで~」
ユウはアサノの背中を押してリリネッドから離れて行く。
「じゃねぇ~、リリネッドちゃん」
アサノはニヤニヤとしながら手を振り遠ざかる。
「なんで、名前知ってるの?」
●●●
次にリリネッドは魚を買い外に出たところで、指を差される。
「あっ!!」
その声にビクッとするリリネッドは声の方を見ると
柔道着を着た少女がそこにいた。少女は周りを見渡して近寄って来てボソッとしゃべりかけて来た。
「も、もしかして、勇者の方っスか?」
「え…え~と…うん」
「やっぱり」
少女は俯いてから「ちょっ、ちょっと待っててください」と言ってその場から離れて行く。
リリネッドは悪そうな子ではなさそうだと判断してその場にとどまっていた。
すぐに少女は戻って来た。男を連れて。
「すみません、お待たせしました」
「うん、あまり待ってないから大丈夫だよ」
少女が連れて来た男がリリネッドを感じて話しだした。
「いやはや、これはこれは、お久しぶりです」
「え?」
「あっしをお忘れですか? 以前、この子を一緒に探してくれませんでしたか?」
リリネッドは二人の顔を見て考える。どこかで、助けた、探した。それらで導かれたことを。
そしてハッと思い出したのは。
「ああ~。思い出した!」
「本当に思い出したんスか?」
「うん、多分」
少女は少し拍子抜けした感じで気が抜けた。
「そう言えば、名前をちゃんと名乗っていませんでしたね。自分はリボンっス。こっちは自分の師匠のラグルさんっス」
「改めて、あの時はありがとうございました。ラグルといいます」
「ああ、私はえ~~~と」
「大丈夫ですよ、貴方の名前は知っていますから」
「有名人スっからね」
「だよね」
リリネッドはハッとなり二人に聞いてみた。
「なんで、私だってわかったの?」
「いや、すぐにわかりましたよ。そのまんま歩いているんスッから」
「意味ないじゃん!!」
リリネッドは掛けている眼鏡を地面に叩きつける。丈夫な眼鏡は跳ね返る。
「気を張って探していなければ気が付きませんよ。まあ~目の見えないあっしが言うのはおかしな話だが」
「それに自分たちは魂を感じ取っているのでわかるんっスよ」
「魂を感じる?」
と話している工場の方から大爆破が起きた。




