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勇者を利用する者たちの冒険  作者: とり飼ジン
リヴァナラ篇 ~激戦開戦~
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第63章 終わる戦(いくさ) と 小さな灯


 魔帝城の王室。結界の中で身動きが取れずにいる魔帝王はルギアラと話している時、空間が倒れるようにリヴァナラが現れた。

「リヴァナラ!! まさか!!」


 ルギアラが近寄り、意識を確認しようと手を伸ばそうとした時、その手を払い立ち上がるリヴァナラ。

「(落ち着け…大丈夫。俺は俺だ。俺の目的を達成させる。勇者の力は知った…なら)」


 リヴァナラは魔帝王を見たあと、情けない表情と、無様な動きで叫びだした。

「聞いてください!! 勇者にやられました!!」


 ルギアラは黙って観て、魔帝王は座っていた椅子から立ち上がる。

「勇者は卑怯な手で俺を…嘲笑い、貶して、バカにして俺の仲間を、それはもう惨いごとに」

「それは本当か?」

「はい、そして俺を…俺を!!」


 そう言ってリヴァナラは泣きまねをして手で顔を隠しながら魔帝王を見る。

「もういい。言いたくないことをされたのなら言わなくてもよい」


 リヴァナラは顔を隠しながら頷く。

ルギアラはどうするかを魔帝王に問う。

「もう見逃すことはできぬか。結束も途切れたことだ。私が動く」

「王が!! それはいけません」


 魔帝王はエネルギー波で結界をいとも簡単に破壊した。

「ルギアラ、先ほどの話は帰ったら話そう。戦争など私も求めてない」

「はい」

「その前に…リヴァナラ」


 魔帝王はリヴァナラの前に立つ。リヴァナラは流れていない涙を拭くふりを見せて顔を上げる。

「魔帝王、一緒に勇者を倒すんだね」

「いや、お前は此処で消す」

「な、なん、にん、、はんああ!!!」


 リヴァナラは一歩だけ後ろに下がった瞬間、全身に紫色の炎が湧き出た。

「な、んっく!! はあぁぁああ!! なぜだ!!! このクソ!! てめぇ!!!」


 リヴァナラは怒り叫ぶも一瞬にして燃え尽き、灰となり消えた。

そこにリヴァナラの灰を平気で踏ん付けて現れるヴォワゴレレ。


「あ~あ、死んじゃった。これで、4人か寂しくなったなぁ~」

アイマスクをしながら寂しそうな顔をしないでヘラヘラとしながら言った。


「少し出る」


魔帝王は人間界に向かった。


ヴォワゴレレは灰を拾上げてばら撒きながらルギアラに話しかける。

「で、君はどうするんだい?」

「何がだ?」

「王は天界を消すために()()()()()()()ようだよ」

「だろうな、幹部がこうも消えていくんだから」

「でも、正直、彼らが来るって事は人間界も深海底国も天界国も終わりだね」



 城の近くに近づく4人に影。

彼らは魔帝王の側近。4人は魔帝国の治安を守るためにそれぞれが決められた場所で守護者としていた。

そんな彼らが集まり城に足を踏み込む。



 ●●●



 現在、ホワブラ国の城の外で魔帝王が現れていた。

彼の圧によって倒れる人や情緒不安定になって、我を忘れて暴れだよ者や、自害しようとする者。

その中で、自我をちゃんと持ち魔帝王に立ち向かう一人の男・サイガ。


「貴様が、魔帝王だな!! 俺はサイガ!! 貴様を倒してこの世界を平和にする戦士だ!!」

「サイガ、いい名だ!!」


 サイガは剣を構えて魔帝王に斬りかかるも、魔帝王を5枚に張られた自動的オートガードによって攻撃が当たらなかった。

「なに!!」

「1枚も割れないとはもっと強くならないとダメじゃないか」


 魔帝王はゴミを払うかのような優しい動きでサイガに思いっきり吹き飛ばされる。

「ところで、勇者はどこだ? 勇者がいるはずだが。私の部下に屈辱を与えた勇者は…」


口調が優しかった魔帝王だったが突如として恐怖と殺意のある圧を掛ける口調に変えて言った。

「どこだと聞いているのだが」


 サイガはふらふらになりながらも立ち上がるも歩くことが出来ず倒れる。

そこに深海底国の王・リチャード・フィングスが現れ魔帝王に近づく。

「勇者は貴方には渡しません」

「なぜだ?」

「幹部の管理が出来ない貴方に渡すとでも?」

「それについては謝る。すまなかった」


 魔帝王は頭を下げる。リチャード・フィングスは驚く。

「だからこそだ、私が動いた。もう一度、聞くが勇者を差しda」


「「「「「断る!!」」」」」

周りにいる者たちが皆が口をそろえて言った。


 魔帝王は少し嬉しそうに「そうか」と言って紫色のオーラを全身から迸り、全体が重力が重くなり押しつぶされそうな状態になった。


 周りのみんなが絶望を味わう中で城の上の方で雲の隙間から光が当たる。

「なんだ?」


 その光にはリリネッド、シンノスケがまるで吸われるように上へと上がっていき光が消えると同時に二人の姿も消える。

「今のなんだ?」


魔帝王が困惑してい中、リチャード・フィングスが言う。

「もう勇者は次の旅へと歩き出したそうだな」

「そうなのか…ならここにはもう様はないな」


 魔帝王が右手を上げ様とした時、みなの背筋が凍り付くような恐怖を感じた。そして瞬きと同時に成人した姿のポウラが剣で魔帝王をに攻撃を繰り出していた。


「2枚半かぁ。いい」

「この城にこれ以上攻撃は許さん!!」


 大汗を掻きながら立っているのがやっとのポウラは魔帝王に全身集中する。

それをみて魔帝王は笑みを浮かべる。

「いいだろう、君のその勇気と信念に免じてここ目を逸らす」


そう言って魔帝王はオーラカーテンの様に物が出来ていそれを潜って消えていった。


「深海の王、俺の嫁は!! 勇者はどうした?」


リチャード・フィングスは腰が抜けたのか後ろに倒れる。

「あの光は…多分。安心な場所にいる事は確実だが…しかしなぜ…大妖精が…。」




 ●●●



 魔帝界の城の外で幹部の一人であるオルガが男を背をいながら城に向かう。

「さてとどうしたものか。なんて説明すればいいんだ」


オルガは背をおう男を見る。

「とりあえずよぉ~、俺の部屋に置いとくかぁ~。まさか勇者のパーティの魔法使いを拾うことになるとはなぁ~」


オルガは城に入る。()()()を背をいながら。



 ●●●



 とある洞窟の中。見覚えのある場所でリリネッドは目を覚ました。

「ここって?」

「起きましたか? リリネッド」

「シンノスケ、おはよう」


シンノスケの横にたつ女性が立つ。その女性を見てリリネッドはどこかで見たようなとモヤモヤしながらみつめる。

「確か~前に会ったよね」

「勇者様、もしかして私の名前忘れたんですか?」

「えへへ」

「全く、変わってないですね。私はネルラですよぉー。猛獣使いでこの」


ネルラは真後ろの妖精の泉に手を差し出して続けて喋る。

「場所を守る者ですよ」



 リリネッドは最初のダンジョンの場所に戻っていた。

そして新たな旅と出会いの冒険が始まる。



ここまで読んでくださりありがとうございます。

リヴァナラ篇はここで終わります。次から新たな冒険が始まりますが。

どうなるかは私にもわかりません。ここまで書けると思っていなかったので。

次の話までまたお待ちください。

よろしければ感想などを書いてくれたらモチベーション向上しますのでどんどん書いてください。


これからもよろしくお願いします。



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