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勇者を利用する者たちの冒険  作者: とり飼ジン
リヴァナラ篇 ~激戦開戦~
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第57章 神は彼を剣聖にした

 

 少し時間は戻り、ホワブラ国の7階。ヘラレスとジャダルクは先に上へと向かわせてユーリは敵のイェーリと戦闘をしていた。


 イェーリは細い体で重く強い攻撃を繰り出す。

 ユーリは次々と攻撃をかわす。

 回し蹴りをするもユーリはそれを避けて後ろに下がるが、イェーリは腰にあった、鞭を使ってユーリの右腕を掴む。

「やっと捕まえた」

「女性を傷つけるのは心が痛むので早く降参してくれませんか?」

「あら、優しいのねえ。でもそれは差別になるわよ。私がいた場所では」

「いた場所?」

「本当にこの世界は生きづらくって仕方がないわね。そう思わない?」

「どうかな、生き方次第かな」


 イェーリは笑顔を向けたのでユーリも笑顔で返した。

と同時にイェーリは鞭を引っ張りユーリを引き寄せた。


 ユーリは鞭を剣で斬りまたイェーリから離れようと動くも謎の煙を喰らう。

「悪いわね。正面から戦ったら私が勝てるわけがないから、少し小ズルいやり方させてもらったわ」


 ユーリは煙を払い状況を確認する。だが、変わったと所はなかった。

「何をしたんだ?」


 イェーリはまた笑顔を見せた。あと動き出して拳を握りしめて殴りに来た

ユースは両手をクロスさせてガードしようとしたらまだ近づいてないのに殴られた。

「な!?」


また続けて攻撃がきたので対象しようとするもまた来る前に攻撃を喰らってしまうユーリ。

「まさか、先の煙か!!」

「フフッ」


膝を付くユーリ。


「降参しなさい。これ以上イケメンを痛めつける趣味はないのよ私」


ユーリは剣の先を地面に突き刺して立ち上がる。

「(さて、これは、幻想の魔術か?それても薬系か?彼女自身が持つ性質の奴か…それと時が遅くなるものか、自分自身のみの物か、感覚のみ、視覚のみ。いろいろと考えるが一番気になる事が一つある)」


 ユーリは地面に差した剣を一度腰の鞘に納める。

そして剣聖の魔術で作り出した剣を作りそれを構えると身を守るオーラが発動した。

「気になる事が一つ」

「な~にぃ?」

「日本を知っていますか?」


イェーリは笑顔を辞めた。




 ●●●



 少し前の話、リヴァナラは仲間に聞いた。

「君たち転生人(てんせいじん)って知っている?」


だがイェーリもアイも誰も答えなかった。

「やっぱり、答えらえないんだね。もし知っていてもそれを答えることはできないし、それを話すことを禁じられている。そうだね」


 リヴァナラはアイに近寄り顔を近づける。

「君を吸収してしるのはたやすいけど、今はやっている場合じゃないもんね」


 リヴァナラは人差し指を頭に置いて何かを考えたあと、何かを納得したのかなんどか頷く。

「わかったよ、俺は運がいいようだ。君たちが俺に仲間になったのはなんかの運命かもね。いわば()()()()()()か、()()()()()か」


 リヴァナラは不気味な笑みを仲間に見せた。




 ●●●




 イェーリは走り出して思いっきりユーリを守るオーラを叩き続ける。

「どうやら、君はそっち側のらしいね。こうやって話しているの君は答えられないんだから」

「何を訳が分からないことを!!」

「おやおや、先まで美人の顔が変わってますよ。お嬢さん」


ユーリは剣聖の魔術で剣を作り出し、イェーリの真後ろに二つ剣を投げた。

「何をしても無駄よ。あなたはワンテンポ、遅れているのだから」


オーラの中でユースは剣聖の魔術で作り出した剣を地面に刺した後、同じように違う剣を作り出すとそれを自身の腕に斬りつけた。

「これで終わりにする」


ユーリは決め顔でイェーリを見る。

イェーリは全身が震えたが、拳やめることなく殴り続ける。


ユーリは地面にさした剣を掴み何かを念じる。

「我、剣聖に選ばれし者。血は肉となり、魂は心を映し、身を亡し者に救いをそして、その次へと繋がるために知識を…剣の名は髑髏十亡滅(スカルキングヘル)(ソード)

「!!?」

「厨二ぽっくって好きではないけど、心して喰らってください。哀れな魂よ」




イェーリの後ろに投げ込んだ剣が消滅すると同時にイェーリは体動かなくなり、両手が勝手に伸び広がった。

「な、なに?」

イェーリの前に髑髏の姿の何かが現れ、十字架に吊るされ無数の剣がイェーリに向かって飛んで行き、酷い叫ぶ。


それはイェーリにしか見えておらずただ白目を向いて意識を失い倒れこむところを見届けたユーリは魔術を解く。

「さて、かなり魔力を使いましたね。勇者はリリネッドは大丈夫ですかね?」


心配するユーリはしゃがみ込む。と同時に下の階から揺れと背筋が凍り付くような殺気を感じた。

「下で何が?」



 ●●●



時間は戻り、6階にいるクロウとエッツは現在、エッツの有利に立っていた。

「こんなもんですか?今の魔法使いは?」


クロウはうつ伏せで倒れていた。


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