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勇者を利用する者たちの冒険  作者: とり飼ジン
リヴァナラ篇 ~激戦開戦~
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第55章 胸糞悪い敵

 ”戦”まえ、レゼシラ(リヴァナラ)は他国からも援軍をしていた。

エクシスヤーン国の隊長のサイはレゼシラの様子が可笑しいことに気が付きつつも承諾した。

だが、ホワブラ国に着いた途端、サイは息子のサイア、テサイが魔物に捕まり、レゼシラ(リヴァナラ)は言った。

「俺が負けたら息子とはバイバイになるから頑張ってね。敵はすべて殺してね」


 きな臭いと思っていたのが当たっただがもう後戻りはできない。そう思ったサイは剣を握り馬に飛び乗り援軍と共に敵を向かっていた。



 ●●●



「ああ、神よ、これはなんの試練ですか?」

剣を交わったのは実の息子で末っ子のサイガ。


「父さん…」

「お前が何でここに!!」

「それはこちらのセリフです。相手が誰だかわかっているんですか?」

「それはお前に返そう。お前が味方している奴はホワブラ国の王を殺した奴だぞ。そして魔帝国の幹部を4人もやった奴だ。そしてこんな事態をひきを越した奴だ。悪魔だ」

「悪魔ですか…父さんは何も知らないからそんなことが」

「何も知らないのはお前だ!! なんで…なんで…」


サイの剣は震えた。そして涙を流し。

「お、俺はなんで息子を殺さなければならないんだ」

「えぇ!?」


サイの額には目の様な物が生えた。

「な、なんだ!!」


サイや他の者達の額にも目が出て来た。

見張られていた。監視していた。さらにその目は体内まで根が生え心臓に絡まっていた。逃げられない状態。


「サイガ、なんでいなくなった。どうし大人しくいなかった」

「父さん」

「すまない…死んでく」


黙って他の者と戦っていたナギがそれを耳にした瞬間、怒りが込み上げてきて叫ぶ。

「それが父親言う言葉か!!!」


ナギはサイガを後ろに吹き飛ばしてから刀をサイに向けるもサイすぐに剣で防ぐ。

「君みたいな女の、子供のにはわからないよ」

「何を語らぬ父親よ。お前に伝えておくぞ」

「ん?」

「背中だけを結果だけを見せるだけが教育ではないぞ!!」

「わかった事を!!」

「ワシは…」


ナギは遠い記憶が蘇る。

手が止まった隙にサイはナギを投げ飛ばす。すぐに態勢を整えて反撃に出ようと動くもナギは一瞬蘇った記憶が気になった。

「そうじゃったな…ワシは…そうじゃ…」


ナギが胸に手を置いて止まっている時、サイはサイガに近づき剣を振り降ろす。サイガはそれを体に止める。

剣は貫通せず肩で止まっていた。

「父さん、話せないのなら合図をください」


サイは少し考えたあと、剣をサイガに向けて交わう。


「話すとその芽は心臓を押しつぶしますか?」

サイは剣を振り降ろす。


「人質がいますか?」

サイは再び剣を振り降ろす。


サイガはサイの剣を振り払う。

「なら、俺がやるべきことは…」


サイガは膝を付き俯いているナギに近づき、剣を振り降ろした。ナギはそれをノールックで止める。

「そうか、それがお主が決めたことなのだな」

「ああ、そうだ」

「いいだろう」


ナギは刀から魔力をもらい刀の剣先を伸ばしてリーチを長くした。

「ワシは勝つぞ」


サイとサイガは剣を強く握り構える。

気が付けば周りの味方は皆倒れナギは敵に囲まれていた。

「集まれ、集え、集中せい。このナギがお前らに見せやる地獄をなあ」




 ●●●



 広く、デカく、大きい城を登っていくクロウとレニダスは6階に上り来ていた。

「マジか、階段を探すのも一苦労だぜ」

「大丈夫だ、元気出して行こうぜ兄弟」

「てか、先から気になっていたけど、誰だてめぇ」

「ええ~~!!! 俺ですよ、レニダスですよ」

「知らん」

「名乗りましたよ」

「忘れてた」

「マジかきびティー」

「(うわぁ~痛い奴だ。無視していこうかな)」


と考えていると光の太いビームが複数の壁を壊しクロウ達の場所に撃ち込まれた。

クロウが一瞬早く、気が付き避けるもレニダスと軍隊、並びに敵の軍隊も一緒に吹き飛ばされた。

たった一人立つクロウは撃たれた場所を見るとエッツがそこに立つ。

「おやおや、私は正解を引いたようだぞ」

「マジか、ザ・ジジィ魔法使いみたいなイメージ道理のやつがいる」

「わかりやすくっていいじゃろう?」

()()()()キャラはもういるんだからでてくるなよなぁ~」


エッツはその階に結界を張った。

「これはワシを倒さないと解けない魔法じゃよ」

「なんだ、キャラ設定じゃなくマジもんの口癖かあ?まあいいや、さっさと終わらせてやるよ、おじいちゃん」

「舐めるなよ若造」



 ●●●




6階につなぐ階から降りれなくなっているヘラレスとジャダルクは上へと行く階段を探そうと動こうとした時、赤い長髪の女のイェーリが死体だらけの上に立ちながらそこにいた。


「気を付けろジャダルク」

「解っている」


イェーリはニヤリと笑いながらにか寄ろうと動く。

二人は唾を飲み込む。

イェーリが動く数秒前に窓からユーリが入って来て戦いに参加する。

「すまない、上の階に登れず窓からきた」

「あら、人間のお客様? どう私と遊ばない?」

「いいだろう、悪そうなお女さん」



 ●●●



サイガ、サイ達に囲まれながらナギは刀で攻撃を受ける。

無数の攻撃を身軽な動きで避けたり、刀で受けつづけるも体力が持たなくなってきたのか疲れが出てきていたの動きが悪くなってきたナギ。


ナギの刀は先端を魔力で長くなっているのにも関わらず攻撃を喰らっても斬られずただ貫通するだけだった。

その状態で攻撃を受けたり斬ったりを繰り返したあと、ナギは城の上の方を見て言った。

「そこじゃなぁ」


ナギは刀を鞘に戻して握りながら、上半身を前に倒し魔力を溜め始めた。


サイガは誰よりも先に動き出してそれに続くようにサイや他の者を動く。



ナギはハッとなり刀を強く握りしめて飛び上がり、それを見たサイガは自身の剣の上にナギを乗せて真上に飛ばした。

それを見てサイ達は驚きながら真上に飛んだナギを見る。

「全く、ひどいことをする奴じゃ」


最上階の下にナギが丁度通った瞬間、斬撃で壁を壊して、投げ飛ばす前に敵から抜き取っていた火縄銃でそこからサイ達に目を植え付け者の魔力を感じ取ったところに撃ち込んだ。


いきなりの事で戸惑うオーロは壁を作るのが遅くなり、一緒に居たサイ達に目を植え付けた者の頭にドンピシャに当たり死んだ。


「な、なにぃぃぃいいい!!!!!」


オーロはすぐに壁を作り身を守る壁ができる一瞬、ナギはバカにした顔をオーロに見せた。

「あのガキ!!」


サイ達の額から一つ目のオタマジャクシの様な魔物が零れ落ちた。

「た、助かったのか?」


ナギの落下をサイガが受け止める。

「すぐにお主は人質の安否を他の者はワシと一緒に城内に来い!!」


と皆が動き出そうとした瞬間、レゼシラ(リヴァナラ)が上から降りてきてサラッと冷たい空気を作っていった。

「ダメじゃないか、面白かったのに」


サイガは父親を庇い、ナギは叫ぶ事しかできず、レゼシラ(リヴァナラ)の回りにいた者達は一瞬にして吸収された。

「これでまた長生きできるよ」


ナギは鬼の形相でレゼシラ(リヴァナラ)に斬りかかろうとしたが、レゼシラ(リヴァナラ)の体からまだ意識のある者を取り出して盾にした。

ナギは寸前で攻撃を止める。

「ックソが!!!」

「汚い言葉は良くないよ、ナギちゃん。それに君の相手は僕じゃないよ。君の相手は」


レゼシラ(リヴァナラ)は上に指を差した。ナギはその方向を見る。


12階の壁が壊れそこから、アイが出てきてヘラレスの腕を引っ張って出て来た。

無言で見下すアイは指で『来いよ』と誘って来た。


ナギはサイガの服を引っ張り言う。

「頼みがある」

「任せろ」


ナギをサイガは高く投げ込んみ12階に入る。

「お主と戦うのはまるで運命だ」

「そうだね、やろうか」


アイは両手に刀を握る。

ナギは刀をアイに向ける。


「「行くぞ!!」」


同時に動き、刀が交わう。


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