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第45章 ミエザル姿


ここで補足というか小ネタですが、

人魚は人に近い見た目のヒレありと下半身に魚の尾を出し入れできる者。

魚人が見た目が魚に近いすこしガタイがいい姿として認識してください。


本当に今さらですみません。有名な漫画の海賊王をめざす少年の作品を想像してください。あんな感じです。もっと複雑な設定がありますが必要があまり感じられないので大切な事だけ。


では本編をよろしくお願いします

 話は数分前に戻る。

リリネッドとアウロは城の真後ろにある大広場にいた。騒ぎで他の者は誰もいなかった。

「冷静に考えると、勇者って何よ」

「え?」

「旧勇者が世界を救った。でその剣に選ばれたから次は貴方が勇者です。おかしいわよね」

「それはそう」

「へぇ~そう思っていたの貴方」

「それはそうだよ。私が勇者になれるわけないよ」

「以外ねぇ」

「でも…」

「?」

「仲間がみんなが勇者だって認めてくれるならそれに答えたいと思い始めてる」

「ふ~ん」

「だから、もうやめよう こんなこと」

「やめる? 今更…ここまでして…やめる?」


アウロは全身の包帯を取ってリリネッドに見せる。

リリネッドは少し驚く。


髪の毛のヅラが落ちて玩具の目も落ちる。

それはまるでモザイクの様なテレビのブラン管の砂嵐の様。異様な見た目だった。

人型をした形のない目も口も耳も鼻も何もない。そこにいるということしかない。

それは存在しているだけで何もない存在。


「これが私だ。私はなんだ?」


口がないのにアウロはしゃべる。

リリネッドは答える。


「私は貴方のこと知らないから説明できない」

「人か?魔物か?魚人か?翅人(しじん)か? 私は何にでもない。私は私を知りたい。教えてくれよ勇者」

「貴方は…」


リリネッドが答えようとした時に女の魚人が乗り物に乗りながら現れた。

「見つけたぞ!!」

「あ、あの時の魚人」


ドラモンが勇者を差し出そうとした女の魚人がそこにいた。

他にも続々魚人や人魚が現れた。

「ありゃりゃ」


リリネッドやアウロを囲む様に止まる。

「ここにいるなんてねぇ。あのドラゴンがまさか逃がすなんて、想定外よ」

「ブラリア様、早くやっちゃいましょうよ」

「そうね、さっさと…」


ブラリアはアウロに気が付く。

「な、なんだいこのバケモノは!!」


ブラリアがそう言った後、部下も続いて貶していく。

「気持ちが悪りぃ!!」

「なんだ、この生き物は!!」

「こんなの生き物ではない!!」


アウロは俯く。

「コイツらも人間と同じだ。見た目を気にして本質を分かっていない」


ブラリアは懐の拳銃を取り出し、他の部下たちも拳銃を取り出してアウロに向かって撃つ。


「もういい…もういい…みんな私に堕ちろ」


アウロは触手で撃ち込まれた弾を弾いた後、触手をブラリアたちの頭に何かを打ち込んだ。

すると、ブラリアたちは一瞬、止まったあと、一斉にリリネッドの方へと向いた。


「勇者、止めて観ろ」


ブラリアたちは手に持つ拳銃を自身の頭に向けた。

「はあ!、ちょっ!!」


ブラリアは手を震えながらそっと口から言葉が出た。

「た…す…け…」


ブラリアたちは引鉄をひいて倒れる。

リリネッドは黙って見る事しかできなかった。


「で、まだ答えていなかったな、勇者。私はなんだ?」

「貴方はただの生き物を殺す、殺人者だよ」

「そうか、なら勇者として止めないと活けないんじゃ~ないのか?」


リリネッドは背を剣を抜いて構える。


アウロは包帯を巻きなおしヅラや目を付けなおし触手を出す。

「早く私を止めないとこの国は終わるぞ」


リリネッドは首を傾ける。

「人種問題は大変だよなぁ?」



話していると、サイガが飛んできた。

「サイガ!?」

「勇者か!!? ここまで飛んできたのか?すまないが加勢したいがいまは無理そうだ。アイツを倒したらすぐにこっちに向かうそれまで」


サイガはすぐに元の場所に戻りに行った。


よそ見をしたリリネッドにアウロは攻撃を繰り出す。

リリネッドは喰らい少しよろけ片膝を付き息を切らす。


「あらあら、案外弱いのねぇ。拍子抜けだわ」


アウロは触手を使ってリリネッドの首に巻き付けて浮かせて自分の近くまで引き寄せた。

「私を見なさい」


リリネッドは苦しみ真下に剣を落として見る。

「弱い、弱い勇者さん…私に堕ちなさい」


リリネッドは苦しみながら暴れる。

「?」


アウロはリリネッドを少し離れた場所に飛ばして改めて操る力を使う。

「勇者、私に堕ちなさい!!」


リリネッドは然りとアウロを見る。だが、リリネッドは操られなかった。

「どうして?」


リリネッドは左手を前に出して剣を引き寄せながらアウロの触手を何個か斬りつけた。

「ぬう!!」


触手から光の粉の様な物が舞い上がった。


「なんだこれ?」

「まずい、操っている奴らの意識が!!」



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