表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/88

第39章 いざ、深海底国へ!! 序章

 城から飛び出してドラゴンは飛んでホワブラ国から西の方へと飛んでいた。

ドラゴンに捕まったリリネッドは無の顔でしがみ付いていた。


「ありがとう、勇者よ」

「いえいえ、とんでもない。こちらもなんか助かりました」

「複雑なのだが勇者よ」

「はい」

「深海底国に勇者を連れていく」

「マジィ?」

「ああ」

「なんかぁ~いろいろ、飛ばしすぎて頭が追い付かないん」

「覚悟が出来たらしいな」

「え!」

「行くぞ」


 ドラゴンはリリネッドを丸呑みして海の中に入って行った。



 ●●●



 ホワブラ国の街にて。時計台の上で事の顛末を何となく理解したクロウはナギとシンノスケを上から探していた。

「まったく、運がいいのか悪いのかよくわからん奴だな。勇者から犯罪者に変わったと思ったら、次は反逆者ですか、そうですか。」




 ●●●




 クロウが独り言を繰り出している頃、ナギはまだ街の冒険者たちと争っていた。


「まだまだ、やれるぞ!!」

 ナギはボロボロの姿になってはいるが高笑いをしながら刀を掲げて言った。

倒れていく冒険者たちはだれも殺されていなく気絶や再起不能状態で倒されていた。


「このガキ強すぎる」

「女の子だからって舐めてるわけじゃないのに」

「手加減しているのはむしろあの子供じゃないのか?」


 冒険者たちが動けずにいた時、ナギの素性から回転しながら斬りつけて来た者が現れた。

ナギは刀で対応した。相手も刀を持っていた。

背は若干、低い背の女の子が攻撃してきた。

「なんじゃ、ガキか」

「これは()()()()()()()()

「おそがい!?」

「おっとごめんごめん、昔の癖がでちゃった。てへぺろ」

「うざあ」


 上空から現れた少女はナギから距離を取り刀を肩に担ぎながら桃色のサラサラした髪をなびかせながら、片足を上げてもう一つの足をトントンとするしぐさを左右を繰り返す。

「ここまで計画通りなんだよねぇ~、君は邪魔なんだ」

「ガキ、ワシを誰だと思っておる。お前よりも年上なるぞ」

「へぇ~そうなんだ~でもアタシの方が上じゃないかな?…強さも」


 女の子はどこからか取り出した二つ目の刀を取り出した。

「に、二刀流!?」

「アタイは()()ってんだ。アンタの名は?」

「ワシはナギじゃ」

「そうナギ…どこかであったかな?」

「気の所為じゃろ」


 アイはリズミカルに左右に体を動き続ける。

ナギは強く柄を掴んで構える。


二人の緊張感に周りにいた冒険者は黙って観ていた。


まるで龍と虎が睨みあうかのような空気が広がる。



二人が同時に動き出しぶつかりあう。。。



前にクロウがサラッと出てきてナギの襟を掴んで瞬間移動した。


 アイは驚く表情を見せた後、周りの気配を感じてもいないので気を張るのを辞めた。

「さてと、冒険者の皆さん、アタイの話を聞いてください」


 アイは人懐っこい感じで冒険者たちの話しかけた。



 ●●●




 ホワブラの国から離れた西の平原の岩陰に移動したクロウはナギの襟から手を離す。

「なあ! 何邪魔してくれてるのじゃ!!」


 ナギは刀をクロウに向かって振り回す。

「やめろ、危ない。お前、アナウンス聞いてなかったのか?」

「アナウンス?」


 ナギはクロウの後ろにいるメンバーに気が付く。


 シンノスケ、3姉妹のハナ、サヨ、エリ。

 剣聖のユース、なぜか近くにいたので連れて来たサイガがそこにいた。

「なんじゃコイツらわ」

「まず、一大事だナギ」

「何が起きた、というか勇者様がいない状況観ればなんとなくわかるが」

「そういうことだ」

「なるほど理解した。でワシはなにをすれば」

「さて、何をどうすればいいのか俺にもわからん」

「はあ!!」

「マジでなんで、どうしてそうなったのか…この剣聖様に聞け」


 ユースは俯いていた。

「本当にすまない。こんなことになるとは思わなかったんだ」

「ハッハッハ、そう落ち込むな青年。何が起きたかは知らんがこの勇者のパーティがいればなんとかなるはずだ」


 本当に何も知らない男がユースを励ます。

「その勇者がいないんだよ」

「そうなのか?どうしたんだ?迷子か?心配だ俺でよければ手を貸そう。俺も道を良く迷うから力になれるはずだ」


 サヨとエリが話の邪魔になりそうなのでサイガを少し外にいどうさせた。

 ハナは腕を組みながら状況を整理する。

「つまり勇者は悪くなくって、本当の敵はホワブラ国の王に成りすましている奴なんだよね」

「ああ、今は王子になりすましているがな」


 ユースが王子と言った瞬間、どこからか湧いて出て来た、王子パーティのポウラ、エクエス、ルーベル、キュルアが現れた。

「よんだか!!」


 シンノスケがポウラを羽交い絞めに持ち外に出る。エクエスとキュルアも後を追う。


「もうバカはいないなぁ、本題に入りたい」



 ●●●



 海の深くにある国、深海底国。


 一吐息岩(ひとといきがん)と呼ばれる芋の様な形をした岩が生えている周囲は空気を作るようで、なぜそう言った現象が起きているのかはまだ誰もわかっていない。


 一吐息岩(ひとといきがん)は深海底国の周囲に生えていて囲む様に置いてあり、ある一定のサイズにとどまっている縮んだりはここ数百年起きたことがない。

 他の場所にもあるが大きく囲む様にあるのそこだけである。


 リリネッドは深海底国から離れたところにある()()()()()()()にいた。

 一吐息岩(ひとといきがん)が3つほどあるためリリネッドは普通に立ってドラゴン一緒に歩いていた。

「そういえば、あなたはザクタマっていう猫しってる?」

「ああ、知ってるよ。俺が頼んだんだ牢屋に入っている時に」

「なんで?」

「それは、」


とエリア外の遠くからは大きな竜の様な姿の魚が入って来た。

大きな竜の様な姿の魚は人型に変わった。

「連れて来たよ、ハニー」

「は、ハニー?」


竜の魚人(ぎょじん)はドラゴンに微笑む。

「本当に連れてきてくれたんだ、うれしいわ」

「じゃ、じゃ~俺とけっ、け、結婚してくれるんだね」

「ええ、ありがとう、もう用済みよ」

「え?」


竜の魚人(ぎょじん)は鞭の様な糸をドラゴンの胸に突き刺した。

「本当にありがとう、ドラモン。あなたはバカでよかったわ」


ドラモン、十三ヶ騎士団の一人であった。

「な、なんで?」

「まだ生きてるのさすがドラゴンね、最後に言っておくわ。私、貴方の息がこの世の何よりも嫌なのよ」

「そ、そんな」

竜の魚人以外にも魚人が続々と出て来た。


「さぁ、勇者に血をいただきましょ。噂が本当なら永遠の命か誰にも負けない力が手に入るはずよ」

竜の魚人がそういた。


ドラモンは最後の力を使ってリリネッドをまた丸呑みしてスナイソエリアから出た。

「すまない」

「大丈夫?」

「俺はもう無理だ」

ドラモンは涙を流しながら安全そうな場所を探す。


「やはり、あそこしかない」


ドラモンは深海底国の包囲網を無理やり突破して口からリリネッドを物影になりそうな場所に飛ばす。

リリネッドは唾液の様な物がクッションとなり助かる。


遠くからドラモンが消えていくのが見えてドラモンは大きかった姿から小さなトカゲの姿に戻ったが力尽きて倒れた。


「どうしよう…」


リリネッドが悩んでいると遠くの様で祭りの様な音がしたのでこっそりと見に行ってみる。

倉庫らしき場所から音の様を覗き込むリリネッド。


まさに祭りの様に人魚と魚人が踊っていた。

提灯が沢山飾られていて、屋台も沢山る。


みんなが踊る中央にはやぐらがあり3段になっていてその一番上には太鼓をたたく男の人魚が立つ。同時にマイクを持つ魚人が叫ぶ。

「へ~い、聞こえているか今日も今日とで祭りをやるぜぇ!!!、踊るアホに見るアホ、食べるアホに、働くアホ。そして俺たちの楽しみの地上の野菜の生産を止めた最大のアホの勇者リリネッドを絶対に許すな!!!」


人魚と魚人はリリネッドの顔に罰点が書かれたプラカードを掲げて叫ぶ。

「勇者抹殺すべし!!!勇者滅ぶべし!!! セイ!!!」

「「「「「「「「「勇者抹殺すべし!!!勇者滅ぶべし!!!」」」」」」」」

「まだまだ、勇者抹殺すべし!!!勇者滅ぶべし!!!」

「「「「「「「「「勇者抹殺すべし!!!勇者滅ぶべし!!!」」」」」」」」

「もっと叫べ!! 呪いを込めて」


一部のプラカードにはナイフが刺さっている物や呪いと書かれたものまである。

それを見たリリネッドはさすがに表情を悪くなったが冷静に考えて思ったことを口にだす。


「やりすぎだよ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ