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第25章 託された定め

65年前、イエンが太陽の下に出て自殺をした。



 ●●●



64年前、イエンが太陽の下に出て自殺をした。



 ●●●



63年前、イエンが太陽の下に出て自殺をした。



 ●●●



62年前、イエンが太陽の下に出て自殺をした。



 ●●●



61年前、イエンが太陽の下に出て自殺をした。



 ●●●



60年前、イエンが太陽の下に出て自殺をした瞬間をシンノスケが目撃する。



 ●●●



65年前、キコリはリネブウの力でイエンの分身を作ってもらった。本体の体を作るのに抵抗があったから。分身体を使っても多少の抵抗もあったが実験をつづけた。だがほとんどが失敗に終わってしまった。

消滅、人体発火、灰化、などを繰り返しキコリは精神が悪くなって悩んでいた。

その時、ふとキコリは本体のイエンの方へ向くとそこにはいなかった。

キコリは回りを見渡しても姿が見えなかった。

「まさか!!」

キコリが外へ出た時にイエンが太陽の下に出てた。

「ああぁああ…ああ…あ゙あ゙あ゙ぁぁ!!!」


イエンが駆け寄るキコリを見て笑いながら「ごめんね」と言って消えていった。


キコリは叫んだが、まだ分身体がいると思いすぐに実験を再開した。


だが、運命は変わらずイエンは自殺を繰り返した。



 ●●●



そして60年前、キコリは他の物に見せない顔しているんをシンノスケは見ていた。

「私の、息子はアンデッドになった。それを治すために私は…わた…し…わ」


苦しむキコリをシンノスケは寄り添い。

「僕も手伝わせてほしいです」



 ●●●



1年後、キリコはシンノスケと共にやっていったが心身ともに限界が来ていたキリコはイエンの量産を辞めすべて削除した。

「いいんですか、師匠」

「いいのよ、イエンの血のアンデッドの因子はこちらに保存しているから」

「でもこれだけ調べても何もつかめないのは」

「そう…ねえ」

「師匠?」

「ああ、いえ。何となくだけど、私は近づいている気がするの。治すのではなく別の方法をね」


と話していると強い気配を感じた二人は外へ出ると施設の方から感じた。

「まさか!!」


施設の扉はこじ開けられていて、デラーズとココ、フンガが中に入っていた。

デラーズは二人に気が付く。

「これはこれは、久しぶりですね。ずいぶん中をいじりましたね。どうやら同じような実験をしていたようですね」

「デラーズ様、俺ガヤリマス」

「任せる」


フンガはキリコに突撃してきたので防御と反射攻撃を応用した魔術を繰り出す。

フンガは魔術で吹き飛ぶ、続けてキリコはアンデッドに効く魔術をぶつけた。


「これで排除する」


フンガはモロにくらった。がフンガには全く効かなかった。


「なんで!?」

「そんなわかりやすい弱点を放置するわけないでしょ」

フンガはキリコの首を片手で絞め上げる。


「やめろ!!」


シンノスケはフンガが立つ下に魔法陣を出して粉の様な粒子を噴き出す。

「ナンダ?」


絞められているキリコが言う。

「私達もあなた達の対策をしないとでも?」


シンノスケは魔法で火を作り出して粒子につける。

キリコは自身の体を守るために水のシールとを全身を囲むように纏う。

「俺ハ火ニモ強イゾ」

「わかってますよ、だから」


デラーズは瞬時に気か付いても遅かった。

「フンガ!!」


フンガに口に入った粒子が火で燃えて体の中を燃やす。

「うぉぉぉ!!!」


デラーズがフンガの体の中に手を突っ込んで自身の血を入れて体の中をかき混ぜ火のみを取り除いて外に出した。

「俺としたことがこれは見落としだな。次は体の中も丈夫にしないと」


フンガは怒りキリコの首を持ったま顔面を勢いよく殴り飛ばす。

キリコは壁に当たり倒れこむ。

「師匠」

「オマエ、ウルサイ」

「や、やめろ!!」


シンノスケは身を護る魔術を繰り出すも破壊され、フンガはシンノスケに指一本の爪を立てて首筋に刺した。

「コレデオマエモ同志ダ」


シンノスケは意識が消えかけ体から血が欠落していく感覚を感じた。

「(やばい)」

とその瞬間、キコリが魔術を繰り出した。


いくつかの魔法陣がシンノスケを囲み、箱の様な物ができその空間が次元が歪み、雷のような音が鳴り響く。

「何をした!!何をしている!!」

「私が独自に作った魔術よ。あなたが探し求めた物とは少し違うけど…私なりに正解を出した物。自分の子供には背負い込めないと思ったのと、もうこの世にはいないと思ってしまったから…」


空間に閉じ込められたシンノスケを見るキリコ。

「ごめんね、シンノスk…」


キリコが言おうとした時、イエンが死んだとき言った言葉を思い出す。

「そうか…イエンは私に託したんだ。子供だと思っていたけど…私はわかってあげてなかった…見ていたんだね、子供は」


キリコは涙を流したがそれをふき取り、シンノスケに大きな声で言う。

「シンノスケ!!」


キリコの体は少しつづ、消え始めていた。

「この魔術を探すな、そして夢をかなえんだよ。何を犠牲にしても、何を…」


キリコはデラーズ見る。

「利用しても…」


キリコはそう言って煙のように消えていった。

消えたキリコを見た、デラーズとフンガ。

「一体、何ガ」

「命を使って使う魔術はだいたいが禁術だ。だが消え方がそれとは少し違う。他の魔術との応用を織り交ぜた。まあ~それはアイツの結果次第だ」


閉じ込められたシンノスケは黒い煙を立てながら出て来た。

出て来たシンノスケは目元のしたい線がでて髪は逆立ち、顔色は普通の人と変わらない表情でそこに立つ。数秒後には普通の状態に戻る。

「これはまさか!!」


デラーズは戸惑っているシンノスケを捕まえて目を見る。

「ハハア。やりよった!! あの女、アンデッドから人間に戻す方法を見つけだしたぞ!!」


まだ戸惑うシンノスケ。そこでフンガがその状況に納得がいかず地面をおもいッきり踏んずける。

その音にびっくりしたシンノスケは人間からアンデッドの姿になった。

「な、これは!!」


デラーズは笑う。

「貴様、シンノスケと言ったな」

「あ、ああ」

「貴様に生きるチャンスをやろう」


デラーズはシンノスケに言う。

「俺は彼女のココに肉体を与えたい。丈夫な体は検討はついていてなぁ。そこでアンデッドから人間に変えた貴様の師匠?の女の魔術を見つけて完成させろ、時間はいくらでもやる」

「い、いやでも」

「俺もいろいろとやらねばいけないことが沢山あるんだ。(これ以上魔帝王に逆らえないからな)」


デラーズはシンノスケの体に手を突っ込んで自身の細胞を植え付けた。

「逃げ出してもわかるからな。それにそんな事をしたら村のやつらはどうなるかな。あいつらをアンデッドにしてほかの村を襲わせ、国を滅ぼすことも…」

「わ、わかった。わかったから少しだけ」

「気持ちの整理が出来たら我の施設に入ってこい、歓迎するぞ」



 ●●●



シンノスケは教会の地下に降りてしゃがみ込む。

数時間後が立っても気持ちが落ち着かず泣きじゃくる。

少し経ち、シンノスケは教会の看板を下ろして扉には板を張り、誰も来ないようにした。

ただ、一人になりたくって。


それから、数ヶ月がたった。

食べず、飲まず、それでも死ねない体と理解したシンノスケは少し考えるようになった。

立ち上がり、師匠の部屋に入り手紙や資料などに目を通した。


アンデッドやモンスター、魔帝族の事。人の人体の構図や感情や心の問題など、すべてに目を通してもキリコが使った魔術に関することは見つからなかった。

悩んでいた時、鏡に自分が写ったので見てみたら、全く変わっていなかったのだ。

髪も髭も生えず、爪も伸びてなかった。

「なんで?」


シンノスケはまず自分の体に何が起きているのか調べることにした。

研究室を整理している時にイエンの血が入った試験管を見つけた。

「これまだ残っていたんだ」


試験管にはラベルがはがれかけていた。薄く字も見えにくくなっていた。

「なんて書いてあったんだ?」


光に立ててみると。

()()()()


あとは読めなかったがシンノスケには伝わりその中にある試験管の血を飲み干した。

「その時が来るまで…こないならそれでいい…今は…今できる事を」


シンノスケは動き出す。()()()と歩き出すために。


シンノスケは準備をするその時が来るまで。


シンノスケは待ちながら備える。


()()()()()()()()()()()()()



 ●●●



そして現在、シンノスケの全力の拳でフンガを殴りかかるもフンガの丈夫で頑丈な体には効いていなかった。

シンノスケはフンガの顔面にヒジをぶつけて腹を蹴るもフンガ表情を変えずにシンノスケを掴んで投げ飛ばす。

投げ飛ばされたシンノスケは地面に立ち落ちる前に肩で手で地面を触って受け流す。


二人は距離を取っている状態。

シンノスケは息を切れているのを整えたあと、フンガに向かって言う。

「やはり運命ですね。こうしてあなたと戦うことになったのは」

「ドウシタ今更」

「感謝しているのですよ。コレでもいろいろ悩んだりしたけど、全ては神が定めた運命なら」


フンガはシンノスケに向かって行った。


「全てがここに繋がる為のものだったのなら」

「うぉおおお!!」



シンノスケはフンガの拳を受け止めたあと、爆発的なエネルギーがシンノスケから溢れ出た。

「コ、コレハ!!」

「さぁ、終わりにしましょう。すべての運命を」



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