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第23章 動き出す運命

地下3階の広い場所にて、

シンノスケは鋭い爪でフンガに攻撃するもダメージがはいらなかった。

「やはりダメですか」


フンガは重い拳をシンノスケに当てて膝を付いてしまう。

「っくう!!」

「オイ、威勢ハ、口ダケダナ」


フンガはシンノスケを右腕を掴んで引きちぎる。

だが一瞬にしてシンノスケの腕は治り再生した。

離れた腕は一瞬にして消滅した。

「コレダ、コレガ我ラニハ、デキナイコトダ。俺達ハ、アンデッドダガ、ソンナニ再生ハ、ハヤクナイ」


息を切らしながら倒れるシンノスケ。

フンガは倒れているシンノスケを蹴り飛ばす。


「オマエガ、()()()()様ノ部下ニナルト言ッテ時カラ怪シイト思ッテイタ」

「そうですね、一緒に組み手しましたね」


フンガはシンノスケを持ち上げて地面に叩きつける。


「一度モ、オ前ヲ仲間ト思ッタコトガナイ。オ前ハ役ニ立タナイ」

「ええ、僕も一度だって仲間だなんて思ったことがないですよ」


シンノスケは立ち上がり構える。

「貴方の戦い方はわかってます、どれだけ組み手をしてきたか」

「ソレハコチラモ同ジ」


二人は向き合いそれぞれ攻撃を繰り返す。

ノーガードで攻撃を繰り返す中で倒れたのはシンノスケだった。


「マッタク弱イ奴ダ。()()()()()()()()()()()()()、アンデッドニモ人間ニモナレナイ。哀レナヤツ」


悔しがるシンノスケ。


「ソウイエバアノ女ノガキモアンデッドニ変エタンダッケナ」


シンノスケは顔を上げてフンガを見る。

「あの女?」

「オ前ノ師匠ノガキダ」


シンノスケは瞬時に動き始めフンガに突撃して爪を立てながらぶつかる。

フンガは腕を掴んで塞ぐ。

「なんだ、その話!!」

「?」

「聞かせろよ!! どーいうことだ!!!」

「聞イテイナイノカ? 俺モ今思イ出シタ」



 ●●●



シンノスケとフンガの戦闘を見ていたデラーズが思い出す。50年前以上の事を…。



 ●●●



80年前の事。


デラーズが最初にこの人の世界に来た。この時のデラーズは幹部となったばかりだった。

「王の命令はこの地に住む者たちとの交流だっけな?」


だが、デラーズにとって人間は忌み嫌う存在だった。なので、一つの村を滅ぼしたあと魔帝国に帰った。

デラーズは魔帝王への報告にこう伝えた。

「面白そうなのでまた後日、行ってきます。今は調べたいことがあるので」と報告した。



 ●●●



それから2年後にデラーズは再び人間界に舞い戻った。

「さて、今回は『人種との垣根を超える何かの開発』とか難しいこと頼まれてしまった魔帝王も無茶なことを頼む。そんな物無理だし実現できない。私じゃなければな」


デラーズはその辺にいた人を誘拐して実験を始めた。

「(俺は実験を始めようとした時、たまたま近くにいた魔帝王の幹部の一人の()()()()()の力を借りてて殺して人間の肉の皮を改造して人間の擬態を作った。)  これで人間と仲良くできるだろう」


デラーズは魔帝王に報告しに行ったが。


「(どうやら俺の考えは間違っていたらしく魔帝王を怒らせてしまった。)」


デラーズは殺されかけた時に「完成品の中には犯罪を犯した者もいますし、死刑囚も入っています」と伝えても大度は変わらず罪のない人の物は持ち帰り他はその場に置いて行ったデラーズ。


自信の研究室に戻ると実験途中の化学品に()()()()()が近づいていた。

実験途中の物が爆発を起こして他の物も巻き込んだせいなのか化学変化が起きてココは肉体が消滅して魂だけの存在となってしまった。

「ココ!!」


デラーズは魔帝界からココにふさわしい体を探したがココの魂が魔帝界の物の体に入らなかったが、人間の死体に入れたことで人間を捕まえる事にしたのだ。


「なんだ?」

「デラーズ様、どうしましよう」


ココが人間の体に入って数分で朽ち果ててしまった。

「大丈夫だ、丈夫な体を持つ者を探そう。無理なら俺が作るから待っていてくれ」

「はい」


デラーズは実験の結果、死んだ人間より生きている人間の方が長く持つことが分かった。


生きている人間に取り付いたココはだが、うるさく耳ざわで耐えられないそうでココの怒りで肉体を燃やしてしまうことがわかったデラーズはアンデッドならどうかと考えた。



 ●●●



1年後、デラーズは幹部にも魔帝王にも秘密で山の中に施設を簡単に作った。

そこで、攫ってきた人間をアンデットにする薬を打ち込んでアンデット化に成功する。

それでも腐るのと臭みが目立つためそれもまた失敗した。

「これのアンデッドの状態から人間のようにできればいいのだが…」


これ以上人間をさらうと目立つと思ったデラーズは山の下にいた神父を殺害してアンデッドに変えた。そのアンデッドを()()()()()()()()()()()()()()を連れてきてリネブウの力でアンデッドを量産する事に成功する。


デラーズはリネブウに自信の分身を作らせて施設を拡張を命令する。

その間、実験をしていたがいつのまにかアンデッドは外に出てしまい村のまで降りてしまっていた。

気にしないでデラーズは実験を進めていた。


その数日後、騒ぎを聞いたたまたま通りかかった男の僧侶の()()()()()()()が村にでるアンデッドを倒していった。

魔術でアンデッドは消えていきバノン・クゥンは村に人たちに簡単な魔術を教えたあと、山の上へと向かう。


「いつからこんなことに」

「僧侶様、山の上にある教会の神父が行方不明になった後からです。それに不可解なのがこのアンデッドの顔がその神父に似ているのです。どうかお願いしますこの村をお救いになってください」

「解りました、私がどうにかしましよう」


バノン・クゥンは山の上へ行くと洞窟の中に扉がある事に気が付き中を見るとデラーズが実験をしていた。

バノン・クゥンは一度、教会に戻り棺桶を持ち再び上へを向かったてデラーズが隙を見せている間に封印じっを使ってデラーズを閉じ込めた。その際にデラーズは一瞬だけ攻撃を繰り出していたらしくバノン・クゥンにそれが直撃したが必死で封印を完成させた。


ココは棺桶の封印を取ろうとした時、バノン・クゥンが止める。

「貴方はそれに触れたら消滅しますよ」


バノン・クゥンは怪我を抑えながら下山した。

リネブウはその隙をみて逃げ出し、ココは一人寂しく泣き崩れる。



 ●●●



その10年後、マトリ村に4人の冒険者が近寄った。

「みんな、あの村で休もう。俺たちの冒険の一ページになる村だ」


アルトは涼しい顔でそう言った。



今回は説明分が長いので間違っていたり変だったら教えてください。修正します。

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