女の子と男の子
小学生低学年くらいの男の子と女の子が、居ました。
どうやら、その2人は、この世界の住人でないみたいだった。
男の子と女の子は、2人で話し合っていた。
「ねぇねぇ。将来なにになりたいの?」
「んー、わたしはね、可愛いおひめさまになりたいなぁ」
そんなような会話を、僕は5mくらい先から聞いていた。
可愛らしい会話に心が穏やかになっていると、その二人は僕に気がつくとゆっくりと近づいてきた。
そして、警戒心が全くないかのように僕のズボンを掴むと、可愛らしい声で質問してきた。
「ねぇねぇ、お兄さんは将来なにになりたいの?」
そう言われて唖然としていると、僕の口から自然と声が漏れた。
「わたしはね、おいしゃさんになりたいの」
勝手に発言した自分の声を無視したように、その男の子は僕の頭を撫でた。
そして、僕は気がついた。
僕の体は、小学生低学年くらいの女の子の姿と声に変わっていることに....。
そして、自分の意思は全く効かないとことに......。