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8月31日

作者: 朝焼 悠

明日からまた日常が戻ってくる。


僕の場合は、同じ場所に、同じ時間、大勢の人数で同じことしているのが、苦しくて。

ずっと我慢して居られたのが、ある時急に無理になった。


それが元々あった上で、イジメられて、学校へいけなくなった時期もあった。


あと君が何年耐えれば、その地獄から抜け出せるのか分からない。


6年なのか、3年なのか、4年なのか。

耐えて抜け出しても、楽になれるって言えない。

そのまま良いことなんてないかもしれない。


少なくても人が恐くなって、外へ出られなくなって、かなりの時間をそこで過ごした僕がいるから。


所謂、青春の思い出なんて、何も残せなかった僕がここに居るから。


道は必ず開けるとか、いつか必ず良くなるとか、未来は明るいとか。

そんなのはみんな、上手く立ち直れた人たちの言葉で。


少なくても、逃げるのが精一杯で、立ち上がれなかった僕にはそんなこと言えないんだ。


でも一つだけ言わせて下さい。

それが今を、終わらせる理由にはならないって。


誰がなんて言ったって、今を必死に生きて、闘っている。

そこで燃やしている命を、終わらせる理由には足りないよ。


終わらせなければ、終わらない。

続いていくのが、暗闇だとしても。


僕はようやく立ち上がれて、外に出られるようになって、

みっともなくても、人と関われるようになった。


全然大したことなくて、こんな未来ならって思われるような人生だけど、ここまで来られました。


そしていつ折れるかなんて分からないけど、まだ、頑張れています。


あの頃から少しずつ、進めてる。


僕の遅すぎる一歩では、高が知れている。

でも、まだ諦めてないことあるんだ。

恐ろしく遅くても、間に合わないかもしれなくても、終わってはいない。


今を耐えれば、良いことがある。

報われる。

明るい未来がある。

そんなこと言えない。


でも終わらせなければ、終わらない。

そして今、命を燃やして闘っている君が、そこで終わりに手を伸ばすこと、少なくても僕は望まない。


何もできない。

夢も希望も示せない。

結果もない。


こんな僕の望みなんて、なんの力にも支えにもならないだろうけど。

かえって虚しくなるのかもしれないけど。


終わらせるな。

絶対に、絶対に、終わらせるな。

何回も、何回でも繰り返す。


今、命を燃やして闘っている君が、終わりに手を伸ばすこと、僕は望まない。


いつか、色んな後悔抱えながらでも、これでも良かったんだって、胸を張って言える日を迎えられるように。


僕は今でも、まだ目指しています。


どうか、終わらせないで。

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