3/40
贖罪の街
もう 若くもないと気付くのは
走り疲れて 止まった背中に忍び寄る
安らぎこそが愛だと 信じる事が出来なかった
あの日 そうあの日
互いの為に選んだ道が
いつか罪になっても 構わない
そんなふたりを笑える程
お前は覚悟を決めてはいない
頼む 消えてくれないか
誰も知らないこの街が
何もない俺達を受け入れる
いいじゃないか ふたり笑えるうちは
謝らないからな 許しは請わないからな
まだ 終わっていないと気付くのは
人の気も知らない 陳腐な幸せにこみ上げる
嘲りだけが渡世だと 割り切る事が出来なかった
あの日 そうあの日
互いの為に忘れた夢が
いつか頭をもたげても 迷わない
そんなふたりを笑える程
お前は今が見えてはいない
頼む 消えてくれないか
誰も知らないこの街が
何もない俺達を受け入れる
いいじゃないか ふたり笑えるうちは
謝らないからな 許しは請わないからな