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憧れのままで
慌ただしい毎日を 優しく受け止めてくれそうな
穏やかなネオン 輝くその入口に
いつの日かと憧れた入社式
あれから 苦しい日々が過ぎ
怒りと憎しみが染み付いたネオン
働けるだけ 働いたけど
去り際にまで言いたい奴には 言わせるしかない
憧れのままで とどめておけと
忠告する大人たち
それでもいいのさ 後悔しない
大人の言う事 いちいち聞いたら
大人になれやしない
前のめりなわがままを 優しく受け止めてくれそうな
穏やかな微笑み 見せるその唇に
いつの日かと憧れた二十歳前
あれから 切ない日々が過ぎ
悔しさと無力さが込み上げる微笑み
磨けるだけ 磨いたけど
失恋まで笑いたい奴には 笑わせるしかない
憧れのままで とどめておけと
忠告する仲間たち
それでもいいのさ 後悔しない
仲間の言う事 いちいち聞いたら
自立出来やしない




